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小学館最後の(?)単行本「僕より悪い女(ひと)」発売

2019年5月、私の小学館での最後の単行本「僕より悪い女(ひと)」が出ます。
色々感慨深いので、宣伝しておきます。

私は長らく、プチコミック増刊号で読み切り作品を執筆してきました。
45pを季刊誌に4回、それで単行本一冊になります。

そして、これが最後の単行本になります。
2019年1月発売のプチコミック増刊号を最後に、プチコミックからも小学館からも卒業しました。
小学館で描くべきものは描き尽くし、もう未練はありません。

担当編集者さんとは長いおつきあいで、ベツコミ時代から三度目の担当。
お互い舞台観劇が好きという共通項もあり、フラメンコ漫画「Arriba!」も彼の助力なしには執筆できなかったと思います。
卒業も充分時間をとって結論へ持って行ったので、円満な卒業だったと思っていますが、今回の発行部数のお知らせには参りました。
なんと、4割減だったのです。

私も1000部、2000部一度に削られたことはあります。
ですが、このレベルで減るというのは相当なので、
「これがもはや浜口に気遣いは無用、ということなのね」
と苦笑いでした。

後日、別の出版社の編集さんには「小学館さんだけじゃない、どこも紙の単行本には悩んでいて、決して浜口さんだけが減らされたということはないと思いますよ」と慰められたのですが、まあ卒業のせいで大幅に削られたと思った方がいいでしょう。
私はもう、小学館のために利益を生まないのですから。

既刊は、確実に、大幅に売り上げを減らし続けます。
ここには、出版社としても新たなテコ入れをしていただきたいところです。
セールをすれば、古いタイトルでも結構動くものです。
小学館も、それは最近やっと、認識してきたようです。

というわけで、何も愚痴を書きたいわけではありません。
次の新刊は発行部数が大幅に減るため、入手困難が予想されます。
是非是非ご予約の上お買い求めいただきたいと思い、ご案内です。
デザイナーさんと編集さんが、素敵なカバーデザインを作ってくださっています。
お楽しみいただけたらと願っております。

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