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2月15日『れいわ一揆』オールナイト上映

遅くなりましたが、15日に新宿ピカデリーでオールナイト上映『れいわ一揆』を見て来たので、感想を書きます。

本当に感想ですね。

今回は、なんだかわかった様なことを書けそうな気がしません(^_^;)
最後まで寝ないで見られただけで満足かもです。

これはドキュメンタリー映画界のカリスマ原一男監督の最新作です。
れいわ新選組から立候補した安冨歩さんの選挙戦を追いかけたエンターテインメントドキュメンタリー映画、ということだと思います。

東京国際映画祭でもオールナイト上映をしていて、4時間と上映時間も長く、自信がないのでその時は見送りました。

でも、今回は客の入りがややおぼつかない様子だったのと、上映前後に1時間のトーク時間がつくということで、同じ見るなら今回が一番楽しく見られるのではと思い、思い切ってチャレンジしました。

ちょうど同じ日に『Arriba! 2nd season』でフラメンコアドバイザーを引き受けて下さっている中熊織恵さんが出演のライブがあり、アクセスもタイミングも絶妙で、もうこれはオールナイトへ行けということねとチケットを購入しました。
映画自体、もうすごく久しぶりです。

長いですが、映画自体は楽しみつつ観ました。
私は安冨さんの選挙戦をYouTubeで追いかけながら見ていたので、映画にあることはほとんどざっくりとですが見ていました。
YouTubeでも楽しく、そして考えさせられながら見たので、映画でもやはり面白かったのです。

これは、安富さんの選挙戦を全く知らない人と、追いかけて見ていた人とでは感じ方が違うのでしょうか。
安冨さんの言葉そのものが脳内をすごくえぐってしまうので、監督が言われる様に(「言葉の映画」と)聞いているだけで心を強く惹かれます。

私に取っては2度目の言葉だったりするわけで、それなら映画という媒体で、どれだけそれが違う楽しみができるかということなのでしょうが、私はそれほど大きな違いを感じなかったです。

もちろん、北海道で黄色いお花畑の中を道産子と歩く安富さんたちの珍妙な一行など、YouTubeでは見られなかった美しい絵です。
しかし、一方で監督の強烈なこだわりや、MoMAで直に見て来た安冨さんの感動などツイッターで伺うことができたので、そこまでの何かを感じる感性は私にはなかった…!と恥入りました…

私は物語が大好きで、だから漫画を書いているくらいです。
そういう私にはドキュメンタリーは対極にあり、申し訳ないという感じです。
安冨さんが面白いから映画は面白かったです。
YouTubeで観られなかったところも少なからずあったので、それももちろん面白かったです。
でも、上映後Twitterで感動を呟くみなさんのタイムラインを眺めていて、私はかなり薄ーくしか感じ取れなかったなと反省するしかありませんでした。
これは私の個性だから、仕方ないですね。

それとは別に、これはれいわ新選組の宣伝映画ではなく、安冨さんの選挙運動を追いかけたドキュメンタリー作品なのですが、極端な場合、れいわに反感を抱く人が見たらどうなんだろうとも思いました。

「言葉の映画」なので、安冨さんを始め、れいわの立候補者たちの言葉も結構丁寧に拾っています。
私は共感を持っている方なので頷きながら聞けますが、思想信条が違うと厳しいのではと思いました。
れいわ新選組にはなぜかスピリチュアル系の方も多く共感されている様で、当日のトークタイムの質疑応答にも、かなりエキセントリックな方がマイクを握って離さない、みたいな一幕もありました。


確かに政治というものは国民、市民を選んではいけないので、誰であっても受け止める義務があると思います。
しかし今の日本は細かく区別されているきらいがあります。

少し前に安冨さんがツイッターでアンケートを仕掛け、結果れいわ支持者には陰謀論系の人がかなり多くて衝撃的でした。

そういうイメージもあり、れいわ新選組を胡散臭いと思っている人も少なくないのではないでしょうか。

私には胡散臭いかどうかはどうでもよく、山本太郎くんを役者時代から見て来た身としては素直に尊敬するし、日本を引っ張っていく様な良い政治家になってほしいなと思っています。

彼の率いるれいわ新選組についても、先の選挙で立候補者たちの話を聞いて好感をもちました。
今後も政策を慎重に見守り、見極めていきます。

私は安冨さんの語ることにいつもかなり衝撃を受けて来たので、安冨さん同様政治政策に期待してれいわを見ているのではないのかもしれません。
少なくとも、この映画に関しては、れいわ新選組から離れてこの面白い人たちを見てみたらいいよ、と思います。
政治を離れ、生きるって、生活って、世界ってどういうことかなと。
そして、立候補者たちを通して、この日本を全く別の角度から見直すことができる映画です。

安冨さんは「異界」という言葉を使います。
この言葉も私には衝撃でした。
あちこちに異界への裂け目がある、それを垣間見せてくれる映画なのかもしれません。







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