『The King〜永遠の君主〜』14話感想

私が一推しするNetflixドラマ『The King』を勝手に紹介するマガジンです。
今回は14話です。

前回、テウルに化けたルナに毒を盛られた皇帝イ・ゴン。
しかし危ないところでヨンが戻って来たため、ルナはゴンの命も竹笛の半分も盗むことができず、逃げてしまいます。

ルナとしては、竹笛の力を使って、命尽きそうな自分の人生をなんとかしたかったんでしょうね。

テウンはちょうどその時首都を離れていましたが、ヨンのSOSを受け、親しい医師に救いを求めます。
ゴンは無事命を取り留めますが、テウルと同じ顔の女が毒を盛ったため、ヨンはテウルのことも警戒して病室へ入れません。

しかし、目覚めたゴン、そして宿敵イ・リムの耳に、あの謀反の夜に鳴り響いた笛の音が聴こえて来ます。
あの夜、8歳のゴンは夢遊病者のように惨劇の場にふらふらと現れるのですが、それは耳に笛の音が鳴っていて、他のものは何も聴こえなかったからでした。
ゴンは、あの日に戻る時が来たと直感します。

これまで、竹笛は世界を超えることはできても、時間を超えることはできませんでした。
ですが、実は二つに分かれた竹笛が、1と0の間、つまりパラレルワールドの世界と世界の間にある不思議な空間に同居した時、竹笛は一つに戻ろうと、分かれた時間へと持ち主を導くのです。

リムとゴンは同時にその異空間へ踏み込み、お互いがあの謀反の夜を目指していることに気づきます。
それぞれ目的の場へ、ダッシュする二人。


ですが、謀反の夜は、ほとんど同じ様に繰り返されることになりました。
同じ様にゴンは皇太子、つまり幼い自分を救うことはできましたが、リムに竹笛の半分を持って行かれてしまいました。
また、リムも当時の自分に「先に皇太子を殺せ』とアドバイスしようとしたのですが、なんと自分自身に首を刀で薙ぎ払われ、即死してしまいます。

25年間コツコツ下準備を重ね、死体の山を築いて来たのに、こんなにあっさり…!
リムは、自分さえ信じない人間で、せっかくのチャンスをまた一からやり直しということになってしまいました(^_^;)

一つ大きく違ったのは、リムを逃した皇宮側の人間がいたのですが、それはゴンが敬愛するプヨン君の、不出来な息子でした。
プヨン君の死後は、あまりに欲深い性格のためか国外へ放逐されている人物ですが、そもそも裏切り者だったんですね。
それを知ったゴンは、逃走前に、これまで「従兄上」と呼んできた彼の太腿を銃で撃ちます。

やはり竹笛半分では力が弱く、同じ結果しか引き出せなかった。
悩みつつ、ゴンは大韓民国へ渡ります。
しかし、空間を平行移動しただけで、未来へは行けません。
0と1の間の異空間で4ヶ月分、時間を経ないと彼が愛したテウルの待つ時間へは戻れないのです。

ゴンは、テウルの記憶に自分の姿を刻み付けるため、テウルが5歳、そして2016年にもテウルの前に現れます。
「また君と会う。ボタンの多い服を着て、マクシムス(白馬)も一緒だ。その時はもう少し私に優しくしてくれ」
と予言します。

その記憶は、元の時間に生きているテウルの中で更新されます。
テウルは、ゴンが過去に行き、自分に会うために彷徨っていることに気づきます。
ゴンは、頻繁に(過去のテウルに)会いに来ることはできません。
彼の手元に残る竹笛の半分は、どんどん綻びているからです。

様々なところで印象的に使われる公衆電話、大韓民国側の竹林にもあり、以前ゴンが不意に会いたくて白馬で乗り付けて来た時、この公衆電話からテウルの声だけ聴こうと思っていた、と話したことがありました。

テウルはそれを思い出し、公衆電話のお釣りが落ちるところにコインを置いたりします。
ゴンも、2016年に来た時の日付を書き、「もう少しで君と会える、待っていて」と書きつけます。
それを見つけ、こみ上げるテウル。
会いたくて、会えなくて、切ないシーンです。

ゴンも民国にばかり出没しているわけではなく、帝国の方でもいくつか工作をしています。
しかし、描かれはしませんが、リムにしてもゴンにしても、あの孤独な異空間でたった一人時を過ごしたのでしょうか。
辛すぎます…( ; ; )

さて、テウルも現実は進行します。
いよいよルナと対峙することになり、腹を刺されることに…

一人放置され、痛みに苦しむテウルの脳裏に、また更新された記憶が現れます。

ゴンは、約束通り白馬に乗り、ボタンの多い服を着て彼女の前に現れました。
既に、ゴンはテウルにとって初めて会う人物ではありません。
(でも、ゴンの方は、彷徨っているゴンではなくて、テウルに初めて会ったゴンなんですね。
その辺が、パラレルワールドの難しいところです(^_^;))

とにかく、テウルは最初とは違い、ゴンを優しく抱きしめます。

ゴンも、もう少しでテウルに会えるところまで来ました。
物語も後2話ですね。

次は15話です。


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