『The King〜永遠の君主〜』3話感想

私の今一押しのNetflixドラマ『The King』の物語と感想を勝手に書く3回目です。
3話ですね。

2話のラストで、ヒロインチョン・テウル刑事にとんでもないことを言い出した皇帝イ・ゴン。

それは「君を私の妻にする」というプロポーズ。

持ち出すのも恐れ多いですが、わ、私も数限りなくやりました、この手法…(^_^;)


しかしテウルはやっぱりまともに取ろうとしません。
この辺、彼女が事実を認めるようになるまでの時間をしっかりとってあり、見ていて不自然さを感じないのはいいですね。
この時間の取り方も、後々理由があってのこととわかります。

二人は一度竹林へ扉(これは幢竿支柱(トウカンシチュウ)というそうですが、巨大な二本の柱の間に現れるものを「扉」と呼んでいます)があるか確認に行ったりもしますが、ここで、皇帝はあの竹笛が扉を通り抜ける鍵だと確信します。

手ぶらでは、竹林に扉は現れなかったからです。

これまで、皇帝イ・ゴンはテウルの家の近くの一流ホテルのスイートルームを借りて暮らしています。
たまたま着ていた服に高価なダイヤモンドのボタンがずらりついており、それを換金して宿代や楽しく買いまくった服などの支払いに当てていたのですが、流石にボタンも尽きてきます(笑)

「思っていた以上にステキな人だった」テウルは依然として冷たいし、やはり皇帝ですからいつまでも国を空けておくわけにはいきません。
実際、帝国ではお付きの皆さんが可哀想なくらいあたふたと尻拭いに走る日々です。
万策尽き、皇帝の書斎(360度をぐるり黒板で囲んであって、ビッシリ数式が書いてある不思議というかオタクな部屋です)の皇帝の机の前で呆然と立ちすくむ近衛隊長ヨン。
不憫でなりません。

大韓帝国へ戻る方法を確認し、帰る決意を固めるゴン。
さりげなくテウルとの別れのタイミングを図りますが、ここで一つの出来事が起こります。

ゴン以外の「時間」が止まるのです。

これは、先に謀反人イ・リムが経験しています。
まだ短い時間(というのも変ですが)ですが、竹笛の持ち主の二人は、これは誰かが扉を超えた副作用だと気づきます。
この時間が止まる「時間」は、回数を重ねるごとにだんだんと長くなっていきます。
回を重ねるごとにそれに気づき、サッと計算するのが、ゴンの数学者らしいところですが、それはまだ次の話です。

また、雷が鳴り、稲光が走ると、ゴンの肩に傷のようなものが現れ、激痛が走ることにも気づきます。
これも実は扉を抜けた副作用で、誰にでも起きるわけではありません。
ゴンのように、片方の世界に既に「対」が生きていない人が扉を通り抜けた時に始まるのです。

テウルは不審者のゴンの身元を調べようと手を尽くしますが、指紋もDNAも韓国人の中に一致するものを人物を見つけられず、呆然とします。

というか、私は「韓国は全国民の指紋とDNAを持っているんですか?!」と驚きました(^_^;)
いやー、日本でこれをやられたら、政府に全く信頼がないので恐ろしい予感しかしないですね。
それがわかっているから、日本ではマイナンバーさえ浸透しないんだと思いますが…

ゴンもパラレルワールドに来たと理解してからは、すぐに自分の対のことは考えたと思います。
ゴンの対は、1話でイ・リムに殺害されています。
リムは、自分自身とゴン、自分と腹違いの兄の対、3人を次々と殺害したのです。

対して、テウルの大韓帝国での対も見つかっていません。
ゴンは30歳の時、ヨンに身分証明書の女性について調べさせているのですが、何も見つかりませんでした。
これは死んでいたのではなく、孤児で犯罪者になっていたため、国家の情報網から抜けた存在だったためです。

1話で、ゴンはしっかりその対、ルナと名乗る犯罪者の後を(何か気になったのか)追いかけたりもしています。


テウルの心を掴めず、しかし25年探し求めた女性にやっと会えた満足感も噛みしめつつ、皇帝は一人白馬に乗って竹林へ向かいます。
テウルを探し求めるように後ろを振り返るゴン、不意にいなくなった彼を追うように遠くを見つめるテウルが重なる映像は切ないですが、二人の物語はまだまだ始まったばかりです。

全体で見ると、設定の説明やらゴンが異世界で一人奮闘せざるを得ないもどかしさやらで、なかなかストーリーが進まず、出だしでつまづいた人はいたかもしれませんね。

しかし、ゴンは国に帰れば一気にカッコよくなります(笑)
確か4話あたりでテウルも現実を知り始めるので、お話も動きます。

私もこれを書くために、この回を合計4、5回見ましたが、ゴンが鞭をふるって暴漢をビシバシやっつけたり、思いがけずテウル車を乗り回すチャンスが訪れた時に見せた悪い顔など、イ・ミンホファンには問題なく楽しいシーンがたくさんあり、ちゃんと楽しめると思います。

この先もゴンはどんどんかっこいいところを見せてくれますよ。
私も毎日楽しく見ています。

次は4話です。


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