『The King〜永遠の君主』6話感想

私が今一番楽しみに見ているNetflixドラマ『The King』を勝手に紹介するシリーズです。

マガジンはこちら↓
見逃した回がある方はご利用下さい。


さて、今回は第6話です。

と言っても、日本のファンには辛い回が来てしまいました(T ^ T)

せっかくテウルが初めて大韓帝国を訪れ、ついにイ・ゴンが一国の皇帝であることを信じるしかなくなり、二人の仲も一気に縮まったところなのに。


前回のラストで、なかば大っぴらに皇后の座を狙うク総理と遭遇してしまったテウルですが、護衛の大軍を引き連れて迎えに来てくれたゴンに背中を任せ、うまく凌ぎます。

自分には一度も見せてくれない屈託のない笑顔をテウルに向ける皇帝の姿に、総理はライバル登場を直感するのですが…(^_^;)


できるだけテウルを引き留めたいゴンですが、なんと大韓帝国と日本(もちろんゴンの世界の中の日本ですよ)の間で、あわや戦争かという事態になってしまいます。
ゴンの世界では、日本とは長らく緊張関係が続いているのです。

ゴンは軍の元帥でもあり、国防の最前線へ立つ決意を固めます。
つまり、海軍の軍艦に乗り込んで、必要とあらば威嚇の実弾を発射することもいといません。

というか、本当に射撃を命じて撃っちゃいます。。。


テウルは元の世界、大韓民国へ戻ることになり、待っていて欲しい、というゴンに、テウルも黙って頷きます。

もう、二人の間にはしっかりとした恋心が育っているんですね。


ところで、この日本とのドンパチシーンのことで、やれ反日のと反発の声もあるようですが、これは作り物なので筋違いも良いところだと思います。

作り物の上に、別の平行世界なんですからね。
大人になってもらいたいと思います。

もし立場が逆だったら、相手にも大人であって欲しいと思うはず。
普段から韓流ドラマを楽しんでいるファンは、現実とファンタジーを分け、冷静に見ていると思いますよ。


そして、兵役を終わって初のドラマがこの作品だったイ・ミンホ。

彼の場合服務要員だったようですが、それでも一定期間は軍事訓練的なことをするようですし、この役を演じるに当たって、深く思うところはあったのではないでしょうか。

戦艦に乗って以降、ゴンの表情は完全に消え、元帥にふさわしい威厳と冷徹さを通します。

日本は一応軍はないですし、兵役義務もありません。
こう言うシーンにも、韓国では作り手、役者それぞれに思いや経験をのせて作って行くんでしょうね。
日本人には、ちょっと計り知れないところがあります。

今月は終戦記念日もあり、なかなか辛いですね。


しかし、ドラマでは日本を黙らせ、栄誉を持って皇宮へ戻ったゴン。

そこで、以前伯父のプヨン君にぶつけた謀反人イ・リムの検死報告書についての疑問(リムは民国側の対を殺害し、身代わりにリムの死体として帝国の海辺に流れ着くよう工作)について、真実を聞くことになります。

プヨン君は死体がリムのものではないと気づきながら、全てのデータや容姿が一致するため、理由がわからないまま、皇室の安定のためもあり検死報告書を偽造していました。

プヨン君も、真実を知りたいと思っているのです。
彼の秘密はこれだけで、あとは徹頭徹尾皇帝に深い忠誠と愛情を捧げている忠義の人なのです。

でも、よく考えたら、この日本とのシーンは全体の物語にそれほど必要、と言うわけじゃないんですよね。
ゴンの皇帝としての重い責任と、それを果たす強い覚悟を表していますし、ゴンが危険な状態にいることを知りながら、連絡手段のない別世界で待つしかないテウンの切なさは描くことができます。

あれば印象を上乗せできる、と言う程度でしょうか。
まあ、製作者がこう言うシーンをやりたかったのかなと思いました。

それにしても、わざわざこんなところに敵国モデルとして引っ張り出されるのも、日本の国力の低下の現れでしょうね(泣)
そこは切ないです。


この回のラストは、ゴン、テウル二人の再会のシーンです。

相変わらず不意にやってくる皇帝です(笑)

テウルも同僚たちと、日常の捜査を一生懸命やっているのですが、何かとゴンとのやりとりを思い出してしまって、すっかり恋する乙女モードです。

それは、テウルが忘れていったヘアゴム一つ手元に来ただけで、幸せな気持ちになってしまうゴンも同様ですが。


仕事から帰宅して車を停めると、ふと庭にたたずむゴンを見つけるテウル。
ここでのゴンは、ある理由でちょっとだけ躊躇いがあります。

 テウルに近づくことなく、尋ねます。
「元気だったか?」
「会いたかったか?」

テウルが素直に頷き、ゴンの胸に飛び込んだ(というより駆け寄って抱きついた)のは驚きです。
あのテウルが…!

しかし、彼には心から再会を喜べない理由がありました。
イ・リムの目的が、この底知れぬパワーを秘めた竹笛であったこと、そしていずれその半分を奪いにくるであろうということに気付いたからです。

自分は、テウルにとって危険を運んでくる存在だったわけです。
それでも…


このシーンは、実は次回にもう一度詳しくやります。

詳しくやるって変ですけど(笑)、前にも書いたかな?
このドラマでは、一度やったシーンをもう一度詳しく繰り返す、ということをよくやります。
今回見ておくと、次回にいっそう二人の心情がわかるので、とてもいいんですよね。

その次回もお楽しみに、ということで。

次は、7話です。


サポートはマンガ制作、出版のために大切に使わせて頂きます♡