『The King〜永遠の君主〜』12話感想

私の一推しNetflixドラマ『The King』を勝手にご紹介する12回目、12話です。

11話から続く一大カタルシスシーン、今回も繰り返しますよ(^ ^)

時間は少し戻って、まずは大韓帝国へ近衛隊長ヨンの身代わりをしにやって来ていた、ウンソプの入院生活が描かれたり、いろいろありますが、一方の大韓民国では、ヨンとク総理が出くわしてしまいます。

ここにいてはならない二人です。

総理は自分がク総理とは認めないのですが、実は叛逆者イ・リムのリクルートを受け、民国側の自分の対を殺しに来ています。

ここ、殺す必要は彼女にはなかったのですが、リムとしてはどちらか一人、自分の配下として残したかったんですね。
13話でリクルートのシーンが出て来ます。
帝国、民国どちらかの「総理の顔」の女が必要だったので、ク総理はリムのお眼鏡にかない、民国の自分を殺します。
リムにリクルートされた人間には、おのおの理由があります。
ク総理の場合は、皇后の夢が断たれてゴンを恨んでいることと、皇后以外に「もっと高いところ」を目指す手段としてリムと手を組んだ(つもり)なんでしょう。

とにかく、気づいたヨンは車で追いかけるのですが、カーチェイスの末、何者かに銃で撃たれて逃してしまいます。
もちろん、大韓帝国製の防弾チョッキ装備で、なんとか事なきを得ます。

大韓帝国では、皇帝がおばあちゃんのように慕うノ尚宮が、あることを突き止めます。
皇宮に勤めるある女が、皇帝が大切にしているテウルの荷物を盗んだ上、そもそも他人に成り済まして入宮していたのです。

この女は、実は今は大韓民国で暮らしているテウンの先輩刑事、シンジェの実の母親です。
彼女が、テウルから盗んだ身分証明書を、リムに渡してしまったので、リムにテウルの顔が知れたんですね。
女は毒を飲み、自殺を図ります。


また、例のカタルシスなシーンを、もう少し手前から改めて描いています。

皇帝イ・ゴンは、ヨンのパソコンを覗き見してゲットした映像から、テウルの画像を切り抜いて、国家情報局(名称不確かですがこんな感じ)を総動員してテウル捜索させます。

もっと前から、テウルの対のルナを探させていた刑事(かな?)からも連絡があり、彼からの映像を見て、ルナではなくテウルだと確信します。

映像は、リムの配下による監禁を振り切って逃げるところで、既に車は失い、よろよろと歩いています。
これだけだとルナかもしれませんが、髪をポニーテールに縛る様子から、ゴンはテウルだと確信するのです。


というわけで、例のシーンに突入するわけですね。
何度見ても、私にとって見せてくれてありがとうしかない、一大スペクタクルラブシーンです。


ゴンと再会し、力尽きて失神したテウルですが、車にぶつけられた割には意外に丈夫で、みるみる元気になります(^_^;)
骨とか折れてないんだ…

前に勘違いしていたエピソード、山ほどペンダントを用意されてしまうのは、テウルが起き上がって最初に服を選んだ時のことですね。
可愛いエピソードなので、是非ドラマで見て頂きたいです。

ペンダントはすももを形取ったものらしいですが、これはきっと皇帝のしるしとなっているものと同じですね。
せっかくもらっても、テウルはちょっとつけてみて、外してしまいます。
皇后を意味しかねない、責任の重い意匠だと思ったのかもしれません。

前に、違う時間からゴンが会いに来るシーンの衣装も、この時まだ製作中で同じ部屋にありました。
テウルは後でそれを思い出し、別の時間から会いにきたゴンだった、と気づくわけです。


さて、流石にこの騒動は国民に内緒で、とはいかず、二人が硬く抱き合う写真付きで「逆賊の残党を陛下が征伐」「婚約者が現れた!」と一大ニュースになってしまい、ゴンも13話で秘書に「いつ結婚されるのですか?!」と笑顔で詰め寄られます(^_^;)

しかし、ゴンは隠すわけではなく、こっそり民国から戻って来たク総理にも、「報道は事実だ」「彼女を愛している」とはっきりと告げます。
その時外では稲妻が走り、総理は痛みによろめきます。
総理の体に走るマグマの裂け目のような傷、ゴンにも現れる傷ですが、彼も何かに気づきます。
これは、違う世界を行き来しながら、片方がもう生きていない人間に現れる傷なのです。


命がけの脱出劇を経て、久しぶりに会えたテウルとゴンは、しばしお互いの安全と愛する思いを確認し合うような、安らかな時間を過ごします。
しかし、二人で訪れたゴンの両親の思い出の教会で、また時間が止まる現象が…

これはリムが竹笛を使って世界を移動したしるし。
穏やかな時間は終わり、決着をつけなければならない時が来たことに気づいたゴンは、止まった時の中で一人涙を流します。
どんなにテウルを愛していても、竹笛の正統な持ち主として、なんとしてもリムを征伐しなければならないですし、二人はいつ別れ別れになるかもしれない関係なのです。

そんな中、民国の方では、ルナがテウルになりすましながら、必ずしもリムの言いなりになっていない行動でリムを苛立たせます。

皇宮では、テウルはノ尚宮にお茶に招待され、衝撃的な質問を受けます。
彼女もまた、世界を超えてしまった一人だったのです…

まだ12話。
お話が終結するまでに、まだ一捻りもふた捻りもありますよ。

次は13話です。


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