見出し画像

誰のために走るのか

#応援したいスポーツ  ステキなタグ!と思い、参加させていただきます。

中学、高校と陸上競技に勤しんだ。
走るのが好きというよりかは、何の取り柄もなかった小学生時代に
「わたなべって、フォームは別として走るの早いよな」
と当時好きだった男子に言われたからだった。
球技も団体競技も苦手だったわたしにとって、初めてスポーツで褒められたことが嬉しかった。まして、好きな子に。ときめいた。
それから、走るのが好きになった。

中学時代に陸上部を選んだのは、単に仲の良いと友達が入部したのと、わたしの入部する前年までいたポ顧問がポンコツで、土日は練習なしとか平日もサボれるとか聞いていたからである。
楽なら楽な部活に入りたい!と参加した。
しかし、わたしが入学した年に着任した鬼顧問のおかげで、走らされるわ土日は練習あるわサボられへんわで大変だった。同時に転機でもあったが。

身体の使い方がうまくない。
ボールの落下地点に入れない。
道具を使ったスポーツをすると必ず道具に振り回される。
この見事なまでの苦手っぷりを克服するわけでもなく、中学時代を過ごした。
ただ、走るのだけは得意だった。フォームはあまりきれいではなかったが、持久力が謎にあった。だから、短距離パートながら長距離が得意であった。
木曜日の周回走は1,2位を争っていた。

高校時代になり、400mを専門に走るようになった。
単にギアが入るのが遅いため、200mよりもう少し長く走りたいと思っていたわたしにぴったりの距離であった。
(長い距離は単にしんどいから嫌いだった。)
何度も乳酸がたまり、お尻が痛くなる。
ただ、走り方なのか筋力の問題なのか、シンスプにはならなかった。
みんなが痛いと言っている横を軽快に走った。

大学は陸上部が強豪すぎて入部せず、マネージャーとして別の競技を選択した。
学科はスポーツ専攻だったので、朝から晩までスポーツやら生物学やらを学んだ。
ダイエット、スポーツ科学、解剖学、地域スポーツ…。
何を学んでも、陸上競技というスポーツは特別扱いだった気がする。
地域スポーツを盛り上げるにはチームスポーツが最適。ダイエットといっても、走ることも大事だが、筋肉の付け方や食事指導が主な学び。
ジョギングとかあまり好きじゃなさそうやなーと思いながら陸上競技とは長らく離れていた。

世界陸上を見て、再び陸上が好きだなと思った。やっぱり、陸上最高!!!
個人の努力が光る。誰に何を言われても、自分が努力した結果が現れる。
チームスポーツにも良い点はたくさんあるが、やはり自分の努力が自分に跳ね返ってくるシステムは何度見ても体験してもわたしに向いている。

小学校五年生のときの片思いの彼にお礼を言いたい。彼がいなければ、わたしは吹奏楽部で冴えないデブちゃんになっていたはずだ。
日焼けも汗も苦手だったわたしがアクティブになれたのは各実にスポーツのおかげである。

廃れはしないだろうが、応援したいし、いつまでも頑張ってもらいたい。プロがなかなかいない世界だが、走ることはきっと皆が見ていて盛り上がるから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?