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コミュ力お化け

年度末で仕事以外はだいたい子どもの相手をしている。一応それも明日でひと段落するのだが、現在疲れ切ってしまっており、あまり書けることがない。

つまり、質問に答えます。

SNSで二次創作コミュニティに所属し交流をはかっているのですが、なかなか友人ができません。
相互になっても雑だなという扱いや感じの悪い対応をされるとついミラーリング的にやり返してしまい、結果的に相互ミュートやブロック、サークルで悪口を言われるなどに陥ります。
相手からされる舐められや雑な扱いを具体的に書くと最近のものでは、初通話が大抵同コミュニティ内の人の愚痴で自己開示が始まる・会話がキャッチボールでなくこちらが相手の話を拾うだけのバレーボール状態・こちらが自分の話をすると雑な相槌→相手の話に即移行・こちらが好きで行ってる創作活動ジャンルや傾向をさらっと下げられる・スペースで二人の会話をリスナーだったフォロワーに「つまんない話をしててごめんね」などとこちらも下げるかたちで謝る…です。 スペースに入ってくれる人がいないと嘆いていたので入ったりしてたのですが、最後のやりとりが見えてその人のことが本格的にいやになってしまいました。
お互い配偶者がおり友人もいて、実生活のコミュニケーションでは問題のない同士でなぜこんなことが起こるか不思議です。フォロワーの寡多で人を下に見ているのかもしれませんが…。 紺さんのように好きなことを呟きながら仲良い人を作るコツをお聞きしたいです。

友達がいない人間にする質問ではないと思うが…でもせっかくだからお答えしますね。

SNSの二次創作コミュニティかあ。狭い世界ですよね。共通の話題があるから仲良くなれるんじゃないかと思いがちですが、フォロワー数やブクマ数、イベントの列形成の長さなど、明確な数として人気が可視化されやすく、私は二次創作コミュニティで友人を作るのは難しいんじゃないかと思っています。

自分なりの良い作品が作れればブクマやフォロワーの数なんてどうでもいい、なんてよく言われますが、そんなわけないですよね(そんなわけあったらごめん)。二次創作界隈に所属されているとのことなので、質問をくださったあなたも何らかの作品を作っていらっしゃるものと推測します。同じ作品に準拠して創作をしているはずなのに、自分よりたくさん反応を貰っている人間と心の底から本当に仲良くできますか?私だったら絶対に無理です(全然無理じゃなかったらごめん)。

好きなことを呟きながら仲良い人を作るコツは、正直私には分かりません。なぜなら、インターネット上で仲良くしている人は(私の中では)一人もいないから。ここを読んでくれている人で、”えっ!私はお前と仲が良いつもりなんだが?!”と思われた方がいたら申し訳ない。

好きなことを好きなように喋って、それを聞きたい人が近くに来てくれて、飽きたり”なんか違うな”と思ったらそっと離れていく。喋る側だけやるのはつまらないので、私も色々な人の話を聞きに行きます。いいなと思ったら近づいてそっと耳を傾ける。喋る側と聞く側をお互いにやり合い、それが数年単位で続いていると、側から見れば”あの人たち、仲が良いな〜”と思われるのかもしれない。でも、私の中にはそういう感覚が一切なく、明日にはお互い飽きて離れる可能性のある刹那的な関係だと思っています。

交流を目的にしてインターネットをやるのは結構しんどいんじゃないでしょうか。好きなことを呟きながら仲の良い人を作るコツは分からないけれど、好きなことを呟くだけなら簡単です。
二次創作と違って所属するコミュニティもないから、界隈の空気や他人の持つ数字、人気によるパワーバランスを気にする必要もありません。誰と仲良くするのも離れるのもあなたの自由です。そういうインターネットの楽しみ方の方が随分気が楽じゃないですか?二次創作のアカウントとは別に、呑気にぼちぼちやるアカウントを作ってみてはどうでしょうか。そっちでうまくやれるなら、二次創作のごたごたも忘れられるかもしれません。

紺さんの育児に対する考え方に、共感したり、ドライ(という表現でいいのか分かりませんが)だなと思ったり、いつも興味深く拝読しています。 いつか育児をしている自分の気持ちをうまく言葉にして紺さんに伝えようと思っていました。 のですが……先日スターバックスコーヒーでアルバイトをしていたという回答を見ました。 私も学生時代パートナーだったのですが、紺さんがあの企業カルチャーの中で、コーヒーとパッションを売っているところが想像できません。 そのときのお話が聞きたくてうずうずしています。 いつか書いていただけませんか。

似たような質問が複数来たので回答します。私がスタバで働いていたのを面白がる奴らが多すぎる。

スタバで働いていたのはほんの1年程度です。大学に入りたての教養時代に働いていて、今思うと全然向いていなかったのによく志願したなと思う。

コミュ障のくせによくスタバなんかで働く気になったな(意訳)という質問が多かったけれど、スタバで働くのに必要なのはコミュ力より記憶力だと思う。
キャラメルマキアートなどグランドメニューのレシピを覚えるのはもちろん、ご存知の通りスタバは季節ごとにフラペチーノだのフレーバーラテだのを出したがるので、いちいちレシピを覚えるのが本当に大変だった。実際、”スタバ バイト”で検索すると候補に”スタバ バイト レシピ覚えられない”が出てくるので割と人類共通の悩みっぽいです。

コミュ力に関しては接客では案外苦労しなかった。私は私個人として他人と話すのは苦手だけれど、店員とか医者とか役割を憑依させれば普通に喋れるタイプだ。ただ、お察しの通り他のパートナー(スタバはバイトのことをこう呼ぶ)と話すのは陰気な私にとっては苦手な作業だった。特に店長が嫌味な奴で、そいつとだけは最後まで徹底的に馬が合わなかった。

学部に入って実習が忙しくなるのでバイトを1年くらいで辞めたのだが、”スタバのバイトすらこんなにすぐ辞めるような奴は、一生何もモノにできないよ”みたいなことを言われたのを今でも覚えている。全く胸に響かなかったので、はぁ…みたいな生返事をして普通にバイトを辞めた。

1年程度のバイトを通して、店長以外は全員びっくりするほど優しかった。陰気な私にも臆せず話しかけてくれて、バイト自体は楽しかったことを覚えている。コミュ力お化けみたいな人が多かったな。私は完全に異質でした。今はもう記憶力も体力も衰えてしまっているので、何時間もバーに立ったりレジを打ったりすることはできないだろうなと思う。懐かしい思い出です。

アルバイトをしている間にグランドメニューに載っている大体のドリンクは制覇した。コーヒーやアメリカーノを除けば、私はチャイティーラテが一番好き。シロップ多め、アイス少なめでオーダーすると甘くて最高。夏にぜひ。

Big Love…