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裁くのはそこにこだわりがあるから

気圧のせいなのか頭が割れそうに痛んでいる。不安になってTwitterを見たら(オタクなのですぐにTwitterを見る)、同じく頭痛で苦しんでいる人がたくさんいた。

な〜んだ、良かった!(良くはない)

質問に答えます。質問自体がかなり長い。

先生〜〜
今流れてきたツイートで

子供を持たない選択をした人が挙げる理由に「自分が親になっても子供の人生に責任を持てないから」みたいなものが多いのだけど、これってつまり現在進行形で「親に自分の人生の責任を取って欲しいと思っている」ということの裏返しだと思うのだよな。いい歳をして未だにそう思っているという。
「完璧な親になれないから、責任を取れないから、幸せにしてあげられないから」というのはつまり、自分が親に「完璧な親でいて欲しかった、親に私の人生の責任を取って欲しかった、親の手で私を幸せにして欲しかった」と思っているということで、精神的に親から自立していないことを示していると思う。

こういうものがありました。この後のツリーは核家族についてや社会のホワイト家族ブラック家族という軸についてのツイートが続いていました。正直めちゃくちゃくらっています。リプライでは反対意見もありましたが覚悟がない、おこちゃま思考というものも。
私が先生をフォローしたきっかけは「神の国を創る」を読んでからです。今読んでも涙が出ます。
彼女と同じように自分の育った家庭を後ろめたく思うし家族なんて自分には遠いものだと思います。だけど好きな人の願いを私も叶えたくて結婚しました。私も彼といると温かい人間でいられるからです。
でも子どもについてはまだ不安で自信がありません。ずっとずっと母親を恨んで、なんなら自分で手にかけてやろうなるべく苦しませてやろうと生きてきて、それではダメだから縁を切ってもう二度と会わないと決めたら手術中にぽっくり死にやがったんです。私には家族がもう誰もいません。旦那さんは大所帯で常に劣等感もあります。長男だし子ども欲しいよなあでも無理だなあ私には無理だと思います。
あのツイートの人から言わせると私はまだまだ親に依存していて自分の人生の責任を取らせようと思っているわがままで幼稚な人間なのかと思うと先が遠いなと悲しくなりました。母親が死んで今年で3回忌です。やっと少しずつ母親の話をするときに恨み言以外の彼女のおもしろくて楽しい話をできるようになってきていたのに…家族の話をできるかもしれないって思っていたのに。やっぱり私には無理かもって思えてきました。子どもとか愛とか家族とか私には怖くてたまらない。

"神の国を創る"はこれですね。読んでくれてありがとう。

初めに引用されていた元ツイートを私は拝見していないのですが、精神的に親から自立していないことを私は悪いことだとは思いません。

車に撥ねられて折れた骨がいまだに痛む人に、"折れた骨の痛みなんていい加減忘れなよ"と言う人はいません。親から受けた仕打ちを忘れられない人は、折れた骨が痛んでいる人と同じです。精神的にせよ肉体的にせよ、強く打ち据えられたから痛んでいる。痛んでいるから忘れられないんです。

私は他人と会うとき、相手に子どもがいるかどうかや、子どもが欲しいと思っているかどうかを気にしたことがありません。心の底から、そんなことはどうでもいいからです。自分にとってどうでもいいことで、わざわざ他人をジャッジしようとはしないものですよね。

お母様はあなたと直接対決する前にこの世を去ってしまいました。上野千鶴子がどこかの本で書いていたのですが、"直接対決する前に親が認知症になってボケてしまった、こんなことになる前にぶつかっておくべきだった"とのことでした。

私には5歳の子どもがいます。最近は叱ることも増えました。言葉を尽くして叱って、それでも何も伝わっていない気がします。暖簾に腕押し感がすごい。

でも、自分の子ども時代を思い出しても、そうだった気がします。親に叱られているとき、泣いたりごめんなさいと言ったりしはしましたが、叱られた本当の意味が分かるようになったのは何年も後のことでした。

内容が分からないなりに、親が本音で喋っていることはなんとなく分かりました。そういう時、叱られながらも私はちょっと嬉しかった気がします。子ども扱いされている普段よりも、親が思っている本当のことを聞かせてもらっている気がしたから。

それが例え怒りであっても、本気でぶつかることが赦しに繋がるのかもしれないと、最近思います。だからこそ、真っ向からぶつからずにお母様がこの世を去ってしまったあなたの悔しさが分かる気がします。

なんの解決にもならないコメントでごめんね。でも、あなたが抱えている痛みや怒りと似たものが、私の中にもあるように思います。実家を飛び出した日に感じた清々しさを、私も今でも覚えています。親とあまりうまくやれなかったことが、私の育児にも影を落としているかもしれないと、時折思うこともあります。

でも、どんな選択をしたにせよ、そして外野が何を言おうと、自分の人生は自分で生きていくしかありません。インターネットに転がっている、人生に関するそれらしい警句など、大抵役には立たないものです。あなたはあなたの人生で、あなただけの答えを見つけて欲しいと思います。

Big Love…