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育児とテレビのバランスは、『叱らず・譲らず』

テレビとの付き合い方は、いつの時代も悩みどころです。

「テレビは子どもに、悪影響ですか?」
そのように聞かれたら、神経学、発達の視点から見ると、答えは「はい」です。

保育園で、テレビを見せるとしたら、それは専門性から外れた行為ですが、子育ての中で家事との両立を考えると、テレビに頼る時間があるのは無理もない話です。

しかし、子どもが「もっと見たい!」と言うときに、それにはイライラしてしまう。

上手な付き合い方としてご紹介したいのは、「家庭のルールを明確にする」ことです。

例えば
テレビやゲームは1時間とか
ごはんの時間になったら消すとか

「それができれば苦労しない」と思いますね(笑)

大事なのは、その先です。
「ごはんの前にはテレビを消すって約束したでしょう!」というのですが、結果「今日だけは、まあいいか?」と『譲ってしまう』ことはないでしょうか?

「でも、泣いて手がつけられなくなる」
のですよね。2歳前後から。

知恵がついてきます。
この頃の子どもは、少し計算しながら泣くようになります。

子どもの実力を痛感した出来事をご紹介します。

私の娘が1歳半の時です。

食事前にテレビを消した兄に怒ってリモコンを投げつけたのです。さすがに夫が叱りました。

負けず嫌いの娘は夫をにらみ返していたのですが、勝ち目がないと思ったのでしょう。「とうしゃん 好き」と急に抱きついて、夫は叱り続けることができなくなりました。

その数日後、私が叱る出来事がありました。

私が叱っている最中に、目をきょろきょろ動かし何か考えていると思ったら、「かあしゃん かわいい」と(笑) これにはさすがに爆笑!

どうしてこんな面白いことになったのかというと…

娘は、髪が生えるのも遅く、ベビーフェイス。

下の子ということもあり、いつまでも「赤ちゃんだな~」と思っていたのです。

泣いて自分の思いを通すことが多かったのですが、あまりにエスカレートしたので、「泣いてもおんなじ」作戦を導入したのです。

もっとテレビが見たいといっても「終わりは終わり」
泣くのですが、「泣いてもおんなじ」

ごちゃごちゃ、理由を説明はせず

「ごはんの時にテレビを消すのは約束です。泣いてもおんなじ」

ひたすら、『譲らない』ことに徹しました。

もう、我慢比べ、頑固比べ。
叱らず、譲らず。「いいよ。泣いていても。」

泣いても通用しないという事実を重ねました。
泣いても通用しないと感じていった娘が、作戦を変更したようです。

これが子どもの実力なのです。

テレビは1時間にしたいと思っている。
ごはんの前にはテレビを消してほしいと思っている。

この、「したいと思っている」レベルでは通用しなことが多いです。はっきりと親がラインを決めることも大切です。
「今日はいいかな?」と譲れば譲るほど、泣けば通用すると思っていきます。

テレビを消しても勝手につけちゃう。

それなら、コンセントから抜く。

小学生のゲームなら
約束を守らなかったら、一日預かる。

この、『徹底』がその後の親子関係もすっきりとさせてくれます。

「お母さん(お父さん)は1回ダメと言ったら、ダメを通す」とわかってくると、折り合いをつけるのが上手になってきます。

何でもかんでも「ダメ」と言っちゃいそう。
もう一方でそんな正義感に襲われます。

だからこその、ルールです。

大人の権限で、何でもかんでもその時の感情でダメというのは、子どもの主体性を摘み取ってしまいますから、ルールが必要なのです。

冷静な時に考えたルールだけ「ダメ」

思い付きの時は、話し合ってその都度、折り合いをつける。

このメリハリを、親としてもつけやすくなります。

テレビやゲームのような習慣になりやすいものは、家庭ごとの生活背景を考えてラインを決めます。

人を傷つけること、物を壊すことには毅然と対応します。

自分の意志が通らないときには泣きます。それでいいのです。
自分とは違う「他」に直面しているのです。

安全な家庭の中で、自分とは違う「他」に向き合い、違いに折り合いをつける経験を重ねているのです。
言い換えれば、それは社会性のトレーニングです。

だからこそ、強く叱りつけるのではなく、明確なルールを提示し、『譲らない』という関りが大事です。

そんなにうまくいきますか?と聞かれます。

『叱らず、譲らず』は簡単ではありません。
でもとてもシンプルです。
泣いてもおんなじ」この言葉を繰り返すだけですから(^ ^)

そして心の中で
「この子はきっとわかってくれる」
と呪文を唱えます。

「わからない!」という決めつけが、イライラを引き出します。
小さくて、幼く見えますが、子どもの実力は先にご紹介した通りです。

そして、たとえ30分泣き続けても、自分で泣き止んだ時に「自分で泣きやめたね!あー良かった!」と笑顔で受け止めます。

あーこんなことなら、もっと早く泣き止めばよかった。と次の時の泣き時間短縮につながっていきます。

目の前の、その瞬間だけでなく。少し先を見据えて。

『叱らず・譲らず』このコツを掴んでみませんか?

子育てがぐっと楽になります。
あくまでも、一例です。
自分の考えや、やり方には合わないと思った方は、無理せずに。

挑戦してみたけど、うまくいかなかった~
そのようなことがありましたら、ぜひ、具体的にご質問ください。

お母さんも、少しずつお母さんになっていきます。

一緒に悩みを分かち合い
一緒に子どもの成長を喜び合い
一緒に子育てを楽しんでいけたら嬉しいです。

(参照元)https://bit.ly/3oMB7bB


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