2023年に開催されたイベント&一年の振り返り

まずは開催されたイベントの一覧です。
(突発的な雑談会などは含めていません)
その後に一年の振り返りを綴っています。

紹介型読書会 12
フリートーク会 2
オフ会 4
浜松古本市に出店
文学フリマ東京37に出店
短歌吟行

課題型読書会

<小説>
アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』×2
逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』
北條民雄『いのちの初夜』
村田沙耶香『コンビニ人間』
村上春樹『街とその不確かな壁』
春紫苑『青き石眼のアシュリー』×2(著者同席)
いぬじゅん『無人駅で君を待っている』(著者同席)
市川沙央『ハンチバック』
NUE『ノルン・ド・アイユ』×4 (著者同席)
京極夏彦『姑獲鳥の夏』
コミュニティ文芸誌『HODZINE2』(著者同席)

<青空文庫の短編作品>
宮沢賢治『よだかの星』
谷崎潤一郎『刺青』
中島敦『文字禍』
太宰治『嘘』『きりぎりす』
横光利一『春は馬車に乗って』
魯迅『故郷』
夏目漱石『夢十夜』
清水紫琴『こわれ指輪』
森鴎外『舞姫』
夢野久作『瓶詰地獄』
国木田独歩『武蔵野』
円城塔『鉄道模型の夜』

<歌集>
岡本真帆『水上バス浅草行き』
萩原慎一郎『滑走路』
toron*『イマジナシオン』(著者同席)
木下龍也『あなたのための短歌集』

<その他>
N・グレゴリー・マンキュー『マンキュー入門経済学』×10
東畑開人『聞く技術 聞いてもらう技術』×2
    『ふつうの相談』
マックス ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』×4
岸見一郎、 古賀史健『嫌われる勇気』×3
大木毅『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』
佐々木隆治『マルクス資本論』×6
E.H.カー『歴史とは何か』×2
『世界哲学史1~3』×15
100分de名著:ヘーゲル『精神現象学』
渡瀬裕哉『社会的嘘の終わりと新しい自由 2030年代の日本をどう生きるか』
ボードリヤール『消費社会の神話と構造』×4
『所有とは何か』×3
今井 むつみ, 秋田 喜美『言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか』
渡辺努『物価とは何か』×3
点滅社編集部『鬱の本』

テーマトーク会

<映画感想会>
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
『RRR』
『BLUE GIANT』
『シン・仮面ライダー』
『怪物』
『君たちはどう生きるか』
『バービー』
『アリスとテレスのまぼろし工場』

<ドラマ感想会>
『どうする家康』
『サンクチュアリ -聖域-』

<アニメ感想会>
『水星の魔女』×5

<◯◯◯について考える会>
19世紀ヨーロッパ
男性の生きづらさ
女性の生きづらさ
同性婚
教養
心理的安全性
推し活
いいねの価値
エコーチェンバー現象
事業承継問題
少子化
タイパ
雑談
出版業界
発達障害
イスラエル・パレスチナ問題
労働
自己責任論
おしゃれ
ユーモア
ヤングケアラー

<ゆる◯◯談義>
ゆる映画談義 ×3
ゆる漫画談義 ×4
ゆる短歌談義 ×2
ゆるゲーム談義
ゆる経済談義
ゆる哲学談義×2

<その他>
Ted Talks「建設的な会話をするために」感想会
Ted Talks「鬱の友達と心を通わせるには」感想会
Ted Talks「依存症―間違いだらけの常識」感想会
「古代ローマ」について語りあう会
持ち寄り短歌鑑賞会 ×3
読書グッズ&文具を語る会
「海外文学」について語りあう会
読書スタイルを語る会
森博嗣について語る会
M-1 感想会

合計:174回


2023年の振り返り

去年と比較すると開催数は若干減ったものの、安定して週2,3回ぐらいのペースを維持できました。多ければいいというものでは全くありませんが、やりたいことが沢山溢れるなかで、実行できたものが多いのは個人的に嬉しいこと。参考までに、去年の活動記録はこちらです↓

全体的な傾向としては、紹介型読書会が大幅に減って、代わりに課題型読書会が増えました。課題型のなかでも更に踏み込んでみると、小説が減少し、経済学・社会学・哲学あたりの人文系課題本が増えています。

これらの傾向は運営をしている僕個人の興味関心を反映したものと言えます。僕にとってはハッピーですが、興味の被らない人にとっては参加のモチベーションが湧きにくい、ひどく独善的な運営方針ともとれるでしょう。それを危惧したのもあって、今年はサポーター制度Discordの整備に注力した一年でもありました。

サポーター制度とは、コミュニティの盛り上げに協力してくれる有志のメンバーをサポーターとして任命し、そのサポーターにイベントを独自企画してもらうなどしてメンバー同士の交流を促進するための仕組みです。イベント企画の他にも、一般メンバーへの対応をしてもらったり、運営面でもいろいろ相談させてもらったりしています。

サポーター第1号は、古参メンバーのひとりであり、積極的に読書会へ参加してくれていた「みなみさん」でした。上記のイベント一覧のなかでは『同志少女よ、敵を撃て』『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』『戦争は女の顔をしていない』『マルクス資本論』などの読書会を企画してくれましたが、みなみさんの個人的な都合により8月に一般メンバーに戻ることに。

4月にはサポーター枠を増設し、NUEさん、食べちゃんさん、河原こいしさん、富岡美代子さんの4名を新たに迎えました。更に11月には、サポーター同士の協力体制を強化すべく、エビハラさん、タチマさん、ヨシュアさんの3名が加わり、現在はサポーター6名の体制となっています。

僕ひとりで企画しているだけだとイベントの種類やコミュニティに集まる人々がどうしても偏ってしまうところ、サポーターの皆様が協力してくれるおかげでより多様性のある読書会コミュニティになりつつあるように思います。

ただ、サポーター制度は人を任命すれば自動的に機能するようなものではありません。サポーターが企画してくれたイベントのために、告知を出したり興味のありそうな知り合いに直接声をかけて参加者を集め、参加人数次第では僕自身がイベントに出向いて主催してくれているサポーターのサポートに回る必要もたびたびありました。そしてその分、自分がやりたいイベントにかけるリソースも割かれる訳で、制度として軌道に乗るまではそれなりの我慢と労力が要ります。幸い、一般メンバーのなかでサポーターに協力的な人がたくさんいるので、一般メンバー→サポーター→僕という流れで、ピラミッド構造のような階層的互助関係を築くことを当面の目標にしています。



次にDiscordについても触れておきますね。

去年まではZoomで毎週の定例読書会やフリートーク会を開催し、最近読んだ本やおすすめの本などを気軽に紹介しあえるような場を用意していました。これは2年ほど続けていたんですが、参加者が徐々に固定化してきたりしてマンネリ感があったので、今年から思い切ってZoomの使用をやめ、コミュニティプラットフォームとしてDiscordの使用をはじめました。

プラットフォームとしてはLINEオープンチャット(以下オプチャ)が今でもメインではあるんですが、こちらではイベントの告知だったり出欠管理を坦々としており、チャットでの雑談や交流などはやりにくい雰囲気かと思います。

そこでオプチャとは別に、メンバー同士の交流拠点としてDiscordサーバーを設置し、トピックごとに細かく分かれたチャンネルで気軽に雑談できるようにしました。通話機能も充実しているので、サポーターにはなるべくDiscordでイベントを実施してもらうようにして、メンバー同士の横のつながりが広がっていくことを期待しています。

Discordサーバーへのリンクはこちら↓
https://discord.gg/MuG8AHCZKu



最後に、コミュニティ文芸誌の第二弾である『HODZINE2』についても振り返っておきます。こちらは有志のメンバー12名で作ったオリジナル本でして、「読書会の秘密」というテーマの小説アンソロジー8篇に加え、エッセイや短歌を収録。11/11に開催された文学フリマ東京37に出品しました。

去年発表した『HODZINE』に比べると、寄稿者が増え、内容としてもクオリティが上がっているように思われます。

読書会活動で知り合った人々とこうして作り出した1冊の本は、ずっと手元に残る、活動の集大成のようなものです。来年は『HODZINE3』を出せるといいんですが、どうなるでしょうか。


いやはや、今年も一年お疲れさまでした。
2024年も一緒に読書を楽しんでいきましょう。
浜松オンライン読書会を今後ともよろしくお願いします。

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