マルクス・ガブリエル著『「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学』映画マトリックス、ネオの脳、インプラント、脳とコンピューターの接続

マルクス・ガブリエル著『「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学』より引用する。

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このアメリカの宣言の10年後に、ドイツでは当時のノルトライン=ヴェストファーレン州首相ヴォルフガング・クレメントの後援で同様のプロジェクトが発足した。しかしながら、この二つの「脳の10年」は2010年12月31日に終了した。とはいえ、つぎのような疑問が残る。

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映画マトリックスでは、主人公ネオの脳にインプラントを埋め込み、カンフーなどの技術をアップロードされる様子が描かれていた。これはありえない話しと思われるが、実は、すでにコンピューターと脳を接続する研究が盛んに行われているそうです。すると、「脳の10年」計画は終了したどころか、継続していることになる。

このインプラントが一般に普及するにはしばらく時間がかかるでしょう。まずはてんかんやアルツハイマー病患者などの記憶障害を持つ人への活用が想定されているようです。そうなると、ブッシュが希望していたと思える、「人の脳にインプラントを埋め込むことによって、国民をコントロールする」ことが可能となるわけです。




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