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手術〜退院までの経過と注意点

今回の手術と退院までの経過



診断
部分左肺動脈右肺動脈起始(左肺動脈スリング)
心室中隔欠損症
心房中隔欠損症


手術
2023/10/30
左肺動脈スリング解除
肺動脈解除
心房中隔欠摂開舗
心室中隔欠損閉鎖
三尖弁形成


気管の問題を感念していましたが
肺動脈スリングの解除のみにとどめて
気管の周りをあまり触らないようにすることで
手術当日に抜管でき、特に問題にはなりませんでした。

術後1日目には強心剤を終了して首のカテーテルを抜くことができ、順に回復していきました。



入院中の輸血の有り
照射赤血球液:4単位(2袋)、新鮮凍結血漿液:2単位(1袋)



検査結果
【胸部レントゲン写真】うっ血はありません。
【心電図】問題となるような房室ブロックはありません
【心エコー検査】心室中隔欠損・心房中隔欠損にリーク(漏れ)はありません。


三袋弁逆流はごくわずか~軽度です。肺動脈のバンド部分での加速は目立ちません。
心収縮は良好です。

【CT検査】右の気管の圧迫が解除されているようです。肺野は問題ありません。



家庭での注意点
1. 創部・清潔
傷は問題ありません。術後1ヶ月シャワー浴or※浴、問題なければ自宅での入浴可、温泉など不特定多数が利用する場所は3ヶ月後から可です。




薬:あり
利尿剤:外来で調整していきます。
アスピリン
※一度外来で内服中止されていましたが、手術に伴い出血・輸血で血液の凝国バランスが崩れることで人工血管内に血栓ができるリスクがあるため今回の入院中に再開しています。
今後継続するかどうかは、落ち着いたときに外来でご相談ください。


予防接種
不活化ワクチンは退院後から可能ですが、生ワクチンは術後3ヶ月後から可能になります。
※代表的な生ワクチン:ロタウイルス、BCG(結核)、MR (はしか、風疹)、水痘(水ぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)


制限
水分制限:なし
運動制限:なし

ただし、術後3ヶ月は胸骨のことをケアして、胸部に強い力がかかる動作(器械体操、格闘技、一部の球技等)は禁止します。

術後1回目の外来で問題なければ、本人の疲れが出ない程度の運動は徐々に開始可能です。
退院後最初の外来で「経過順調」と判断されたお子様については、本人に疲れが出ない程度で、活動量をゆっくりとアップしてください。
ただし、病院が四六時中管理しているわけではありませんので、退院後は基本的にご両親が常識的な範囲内で判断してくださるようお願いします。


感染に注意
風邪、中耳炎、歯などの際には、近医受診し、診察・治療するよう心がけて下さい。また、その際には必ず院からの診療情報提供書をご持参ください。
予防的な抗生剤投与は必須ではありません。
かかりつけ先の医師の判断に従ってください。
術後1年程度は、感染症を契機とした感染性心内膜炎に注意が必要です。
水痘、おたふく等の流行性疾患に術後早期に感染した場合は、症状が通常よりも強く出る可能性がありますので、必ず近医を受診してください。


通園・通学について
幼稚園、保育園、学校に通っている方は、術後1回目の外来で問題がなければ、本人に負担がなければ、可能ですが、体育の授業については、軽い運動を除き、術後3ヶ月まで禁止です。基本的には退院後最初の外来で本人の状態を診察してから判断します。
また、3ヶ月間全く走っていけないわけではありません。退院後最初の外来で「経過順調」と判断されたお子様については、本人に疲れが出ない程度で、活動量をゆっくりとアップして
にご両親が常識的な範囲内で判断してくださるようお願いします。






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