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モクソンアンテナ

144MHzモクソンアンテナを作製しました。
昔、私がアマチュア無線を始めたころ、フルサイズの7MHzの水平ダイポールアンテナの両端を下に折り曲げた、ベント型ダイポールの記事を多く見ました。(1/2λで約20m必要)
設置に必要な長さが短くなるものの、そんなに大きく効率が下がらないことを利用したアンテナだと思います。
現在でも、3.5MHzなどのローバンドでこの考え方を利用して、狭い敷地にアンテナを配置するネット・雑誌の記事を見ます。
このベント型ダイポールアンテナを、輻射器、反射器、導波器に採用しているのがモクソンアンテナです。
コンパクトな移動用アンテナとして仕上げようと作成してみました。
ご承知の通り、水平ダイポールの自由空間でのインピーダンスは72Ωと言われています。
また、多エレ八木アンテナのように導波器を増やした場合、一般にインピーダンスは低下することを経験しています。
しかし、本アンテナは
1.輻射器反射器の2エレ構成でインピーダンスは50Ω付近でした。
2.多エレメント化しても、インピーダンスは50Ω近辺となりました。
私には、不思議な感覚でした。
写真は、輻射器=ベント型ダイポールアンテナその物と、反射器=逆向きに曲げたベント部を相対させて、プラスチックパイプで固定したモクソンアンテナです。
これに導波器をモクソンアンテナで2セット4エレ分追加して仕上げています。
6エレ構成では、70cm×100cmの大きさとなり、移動用に自家用車のシートにおける大きさに収まりました。
梅雨が明けたら、山の上で電波を飛ばすのが楽しみです。
なお、モクソンアンテナをネット検索すると、モクソン計算機というページがあります。利用周波数と利用する導線径を入力すると、寸法を自動計算してくれます。


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