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『仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド』(2024/日本

20周年記念のガンダムSEEDを絶賛したのですが、本当はこっちの20周年のほうが楽しみでした。なんならついでにSEEDを観たぐらいです。2003年からニチアサ枠で放送された仮面ライダー555ですが、いい意味で仮面ライダーに変身できる人のラインを下げてくれました。

これまでは改造されている本人しか変身できなかったわけですが、変身ベルトをアイテム化することにより、ベルトによっては誰でも変身できるようになりました。

前作の仮面ライダー龍騎も同じような感じですが、555で決定的になったかなという印象です。

また劇中でも差別問題を扱ったことにより、初期仮面ライダーのダークヒーローの孤独感も取り入れてくれました。555は平成ライダーの方向性を見せた作品といえるのではないでしょうか。

その名作仮面ライダーのキャストが20年ぶりに揃って、続編をみせてくれるというのですから観ないわけにはいきません。パラレルワールドじゃなくて20年後の話として作ってくれているのが素晴らしいです。

20年たったらキャストも老けてるだろうと思うと思うんですが、当時の主演は中学生とか高校生だったりしますので、なんなら私と同級生ぐらいです。

体型崩れておらず当時のままの姿を見せてくれるのはさすが俳優さんです。スクリーンには20年の時を超えて当時の雰囲気が蘇ります。

そこに新たなキャストもいくらか加わってますが、全然違和感なく溶け込んでおり、新仮面ライダーの登場も自然。ほしかったものがほしい状態ででてくるのは素晴らしい。

ただ65分しかないんですね。所詮Vシネ扱いなのでこの程度なんでしょうけど、90分ぐらいは観たかったなあ。最後のまとめ方はちょっと雑だったかなっていう気もしましたし。

あと仮面ライダー作品とはいえ、当時のファン向けなので子供向けでありながら子供向けではないぞという意図なのか、PG12となっています。

冒頭のちょいグロシーンがそれかなと思ったんですが、中盤でしっかりPG12描写がありました。大人向け仮面ライダーとなるとこういうシーンはいるんですかね。なくてもいいと思いましたけどね!(笑)

65分と短かったですが、ファン向けお祭り映画としてはとても楽しめました。続編も希望します。

(採点:★★★★★★★★★☆)

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