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河原

秋茜が着地しようとしたところで強い風が吹いた。風に流されて秋茜は五メートルも後ろへと流されていき、バランスをとりながらふらふらと宙を舞ったのち、踵を返して何処かへと飛んで行った。
風に流されるままでもよいのだと、ただ落ちさえしなければよいのだと、その蜻蛉が言っていた。

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