NVC的、モチの算段

やっと年末年始のおつとめをして自宅に戻ったというのに、早速義父から夫に電話があった。何かと思えば、「家に大量のモチが残っている。どうしたものか」というもの。ズバリ、知らんがな、という事ではありますが、最近かじっているNVC的に、この一件を考えてみます。

例題1)義父母宅の大量のモチどうしたらいいのか問題。
この電話があった時の私の受け取りはというと、
一方的に、おそらく酔った勢いで自分たちのモチについてどうしたらいいのか、と問うてきた。
面倒臭い人、という事なんですが、NVCでは、まず「評価を交えずに観察する」します。この場合、一方的というのも、面倒臭い人、酔った勢いというのも私の評価であり起こった現象ではない。観察は、起こった現象について観察する、というもの。なので、この場合、「義父が、夫に家に残った大量のモチの処理について電話をしてきた」というのが観察となる。これについて、自分の評価として、「自分の家のモチのことを息子に尋ねるとは、面倒臭い人だと思った。」ということになる。
これが第1段階での整理の仕方、なのだそうだ。

さて、事実の整理をしたところで、この問いかけについてどのように答える選択肢があったのか考えてみる。
夫は、あまりにもくだらないので、すぐさま電話を切ってしまったのだが、、、
否定的なメッセージの受け止め方として4つの選択肢が提示されている。これを参考にすると。
1。自分を責める
2。相手を責める(今回はこれだったか?)
3。自分の感情と、自分が必要としていることを感じ取る
4。相手の感情と、相手が必要としていることを感じ取る
3を考えると、面倒臭い、という感情。必要としていることは、自分のことは自分で完結してほしい、ということ。
4を考えると、一気にみんなが帰ったので寂しい?義母と二人になり、自分の話(グチ)を言いたかった?→グチ=苛立ち?(義父は、糖尿病のためモチが食べられない。なぜ、こんなに余っているんだ!と義母と意見のすれ違いがあったと思われる)必要としていることは、もっと自分のことを理解してほしい、ということ。自分の置かれている状況、気持ち。しかし、威圧的かつ自らをアピールする性格(おそらく誰も聞いてくれないから自分で言うようになってしまった)により、みんな聞きたいモードにならないのだ。

義父の要求もよくわからない。大量のモチもどのくらい大量なのかよくわからないし、どうしたいのか、何を問題だと思っているのか、もよくわからない。なので、「どのくらい残っているのか」、「どうしたいのか」、「何を問題だと思っているのか」ということを、ひとまず聞くとよかったのかもしれない。
ともあれ、知らんがな、と電話を切ったきり、その後の電話はない。どうなったのだろうか。今後も、こうしたやりとりを通じて、少しは相手の背景や、そして自分もどうしたいのかについて、少し客観的になって考えてみたい。

以上、大量のモチどうするのか問題でした。

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