行政書士試験:本試験170点台不合格は「全然惜しくない」と思った方が「合格確率が高くなる」という話。
~~2024.2.2 加筆~~
ただ、当たり前ですがR6も、同様の合格率、合格者数が継続されるのか?はわかりません。
「基本を大事」にしつつ、難易度が難化しても良いように対策しておく方が無難と私は考えています。
~~2024.2.2 加筆終わり~~
※以下記事はあくまで私が個人的にそう思っているという話です。
多く人が勘違いしやすいであろう若干耳の痛い話ですが、リベンジ組にとっては値千金になるであろうと私が思っている話をご紹介させていただきます。
リベンジ組はそこを強く認識しておいた方が合格確率が高まると思っています。
170点台で不合格だから実力的に合格したようなもの♪みたいに少しでも勉強の手を抜くと合格が遠のくので注意が必要だと思います。
通常は本試験で170点台で不合格になると、ツイッターなどは「惜しい!もう少し!ほぼ合格したようなものだ!」みたいに暖かい言葉をかけられているを見かけます。
実際に、不合格になってしまった本試験での回答をゆっくりと確認していると通常は1問~2問は「なんでこの問題間違えたんだ?」という問題が見つかるでしょう。
それをもって、「冷静にじっくり問題を読んでいれば正解できたんだ!実力的には合格できていた!」と思いやすいと思えます。
が、しかし本当はそうではないと思った方が無難です。
そもそもが行政書士試験では、前提としてそういうひっかけっぽい問題がでるようになっていると思った方が正しい認識と思えます。
年に1度の試験で、気負っているであろう受験生に、そういう気負った状態だと、うっかり読み違えて、間違えるような問題をいくつも用意しているわけです。
例年、問題の第1問目の基礎法学では、勉強したことない問題がでて、受験生のメンタルを崩壊させにきたりします。
もしくは、やたらと長文の問題・肢で出題して、時間切れを誘発するようにも罠が張られています。
など、冷静に判断できなくなるような罠を何重にも張っているのが行政書士試験なわけです。
そんな中で、ミスなく冷静に正解を出すには、相応に準備して対策する必要があるわけです。
なんでそんなイヤらしい罠を張るのか?というと合格率を11%前後に調整するためだと思われます。
そこから170点台での不合格が惜しくないことと思える一つの理由になると私は思っています。
行政書士試験は合格率を11%前後にしたい試験と思われる
難易度は各年度違うのに、合格率はおおむね11%前後になっています。
H27~H30は合格率がブレていますが、11%前後に合格率を調整したい意向が見えます。13%→9%→15%→12%と11%前後に向けて毎年微調整しているように思えます。
表面上は行政書士試験は180点以上取ると全員合格という絶対評価試験です。
が実際は記述の採点基準を調整することにより、合格率を11%前後にしており、実質の相対評価試験とも言えると思います。
本当に180点以上なら全員合格という純粋な試験であれば以下にあげる簿記2級の試験のように合格率が試験難易度や受験生の質によって乱高下するのが通常です。
簿記2級の合格率が8%になったり、30%になったり25%になったり、17%になったりと合格率が乱高下しています。
こういう簿記2級のような本当の絶対評価試験の合格率をみると行政書士試験の合格率が実質相対評価試験で調整されていると考える方が妥当でしょう。
択一試験で180点以上が続出されては合格率が調整できない
そこで行政書士試験で合格率を調整するには、調整の仕様がない択一問題で180点以上を取られてはマズイわけです。
そう考えると択一だけで180点以上を目指すという方向性は合格するための戦略としては、かなりの悪手と考えるのが妥当です。
司法書士試験や司法試験を通じて、相当の行政書士試験以外の法律の勉強をしている人以外は目指さない方が良いと思えます。
実際に、私が不合格になったR2の行政法の記述での例ですが、行政書士試験の範囲外とも言える土地区画整理法の知識が問われる問題がでています。
宅建合格すみの方なら難なく回答できたと思えますが、行政書士試験の勉強だけしかしていなかったら、部分点は可能でも完答するのは難しいでしょう。
この例は記述ですが、択一においても同様に、普通に勉強していると解けない問題も一定割合ででることを想定した方が無難です。
つまりは択一だけ180点以上を目指す場合は、受験生に他の法律系資格を勉強している背景がないと、極めて困難になりえます。
そこを理解せずに択一だけで180点以上を目指すとひたすら勉強をしても、点数がほとんど伸びない。もしくは点数が下がるという事態になる可能性が高くなりえます。
体感としては、「こんなに勉強しても点数伸びないやんけ!」となりやすいと思えます。
※ちなみに私は過去問以外の勉強もかなりやりました。過去問の知識だけでも合格できるという方もいますが、私は難しいと思っています。
具体的に知り方は下記で言及していますので参照ください。(一部有料です)
一部の合格者は、それを「法的思考力」で正解を導くなどと言いますが、私の経験した上での感覚だと、法的思考力ではなく、他資格試験を通じて理解していただけだと思えます。
そもそもで行政書士試験は試験時間との戦いにもなります。
わからない問題を法的思考力で考えるなどやっていると、冒頭で説明してた試験委員が仕掛けた罠に見事にハマって、時間不足になる確率が高くなるでしょう。
私は問題と選択の肢を軽く読んだ段階で、判断つかないと思った場合は直感で適当に回答し、速攻で次に進んでいきました。
ゆえに、これを踏まえると、受験生が目指すポイントしては、択一で170点くらいまでにした方が良いと私は思っています。
問題運や一般知識に恵まれて結果的に択一だけで180点以上になることもあると思いますが、それはあくまで結果論でそうなったというだけに過ぎないと思います。
私のR3の行政書士試験の結果は択一だとで172点でした。一般知識が悪く8問しか取れていませんが、運よく10問正解していたら、記述抜きで180点だったわけです。
そのくらいの感覚で良く、決して択一だけで180点以上とるぜぇ~というのは目指さない方が合格確率は高くなりやすいと私は考えています。
つまりは行政書士試験の合格確率を高めるには記述の勉強もガッツリする必要があるということです。
もっとも合格しやすい得点戦略は
だと私は考えています。
180点ではなく、200点を目指す理由は、行政書士試験では適切に勉強していれば記述で30点前後は取れる期待値があると思えるためです。
そして記述で30点くらい取れるのであれば、辛口採点になっても10点~は取れることが期待できます。
そうせずに、記述の勉強をサラ~とだけして、択一の対策に全振りするという勉強のやり方をすると合格確率がかなり下がると思います。
理由は今まで説明したように、合格率を調整する必要があるため、択一では普通にやっていると180点以上はとれないようになっているからです。
私は考える記述対策は以下で書いていますので気になる方は見てみてください。
行政書士試験では170点台と180点の間には大きな壁があると思った方が無難。
以上で解説させていただいたように、行政書士試験は表面上は絶対試験をうたいながら、実質的は相対試験になっていると考えるのが妥当です。
その事実に気が付かないもしくは見て見ぬふりをすると、通常なら170点台だと合格まであと少しのような錯覚をします。
が、冷静に判断するべきと思います。
ツイッターなどを見ていれば、何年も170点台で不合格になってしまう人をみることができます。
どうしてそうなるのか?を考えてみる必要があると思います。
私は上記で説明したように、合格率を調整させるために、180点には大きな壁があるからだと思っています。
170点台で不合格であっても、実質は100点くらいで不合格で全然足りていないくらいに認識した方が合格確率は高くなるように思えます。
「170点台だから、少し勉強すれば、今年は合格っしょ♪」みたいに考えていると最悪、万年受験生になりえる可能性がありえます。
手を抜く原因が、160点台~170点台までなら比較的簡単に到達できる点です。
行政書士試験は160点~170点までなら過去問をやるだけも人によっては比較簡単に到達するでしょう。
そのために、そのノリで、もう少し勉強すれば180点以上にいくかもと誤認する要因になります。
観察している限り、そういう方は非常に多いです。そして翌年、同じノリで受験すると結果は・・・となっている場合はほとんどです。
そこに気が付かずに、記述対策に力を入れず、択一対策に全振りすると残念な結果になる確率が高くなると思えます。
そのため目指すべき方向しては「記述にもガッツリと時間を割いて」200点前後を取るつもりで勉強しないと180点の壁を超えるのは難しいと思えます。
160点~170点以上の点数になると壁が出現し、ちょっとやそっとの勉強では突破できないと認識することが大事だと思います。
何年も不合格になってしまう人がいることである意味で180点の前に壁があることを証明していると思います。
まれにそんな壁を感じずに突破していく人もいますが、レアケースと思った方が無難でしょう。
ゆえに170点台での不合格は、「全然あと少しではない」と思って油断せずにガツガツ勉強した方が合格確率が高くなると思います。
※あくまで私が個人的に思っていることです。合格するための一助になれば幸いです。