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行政書士試験で肢別過去問集を回転させること「だけ」で合格できるか?

※以下の記事はあくまで個人的にそう思っているという私見です。考え方は人それぞれです。一意見として読み流してください。


本題に行く前に簡単な自己紹介をさせていただきます。


詳細な自己紹介を知りたい方がいらっしゃれば下記を参照ください。


私はR2に行政書士試験を初受験しました。


予備校の約17万する合格率60%越えを高らかに謳う講座を受講して、勉強時間にして1200時間~を費やしましたが惜しくも何ともない不合格となりました。


R2の行政書士試験の結果


そのときの不合格体験記は以下で詳しく書いています。


それを踏まえて、ガッツリと自分の何が悪かったか?を分析・研究しました。


その後反省も踏まえて、R3年にリベンジで受験をしましたが、なんとか合格することができました。


R3行政書士試験の結果


が、その道のりは簡単ではなく、累計勉強時間が2000時間~となっても点数が伸びないという地獄も味わいました。


一般に600時間~800時間で合格できると言われているのに「なんで?点数が伸びないの?」と絶望も感じたこともあります。


そのため、「私は3か月で1発合格しました!」「半年で1発合格しました」と言う人ではわかりえない、不合格者の苦悩はある程度理解できていると思っています。


そんな経験から、初学者や複数年受験生が疑問にもつことが多いであろう以下のことについて私見を述べさせていただきたいと思います。

合格革命の肢別過去問集をひたすら回転することで合格できるか?


※あくまで私はそう思っているということです。違う!と思う方もいらっしゃると思いますが一意見としてみていただければ幸いです。




肢別過去問集「だけ」を回転させても多くの人は合格に届かない(と私は思う)


肢別過去問集は超優秀な問題集です。それを疑う人が誰もいないでしょう。


が、ひたすら回転させることで合格できるか?どうか?となると微妙と私は思っています。


合格できている人もいますが、圧倒的に不合格になっている人の方が多い印象を私は受けます。(合格率10%の試験だから当然では?ということではありません)


「〇〇周回転させれば合格できる」というのはキラーフレーズは超強力で受験生は飛びつきやすいでしょう。


肢別過去問集を回転させて合格している人は、ただ回転させるのではなく理解が大事という場合が多いです。


その一方で、本試験の直前期になると肢別過去問集を7等分くらいにして1週間で1回転しましょう的やり方がすすめられる場合もあります。


理解したものを直前期に高速で確認するという意図だと思いますが、それを適切に実行できる人は極一部でしょう。


話は少し脱線しますが、短期1発合格する人はあるカラクリがあると思っています。それを見破らずに間にうけて勉強法をマネすると高確率で不合格になってしまうと私は思っています。


話を元に戻します。


後述しますが、理解するというのが抽象的すぎてよくわからないからです。


普通に考えると多くの受験生は、とりあえず回転数を上げることを重視するでしょう。「〇〇回転する」はわかりすいためです。


つまりは結果として、理解ではなく暗記で回転している受験生が量産される可能性の方が高いわけです。


そして回転させている受験生本人は、それを理解と思って回転させている場合はほとんとでしょう。


がそれもしょうがありません。

何をもって理解とするのが不明確でフワフワしている、かつ、どうやって理解していると判断するのか?確認する方法の提示されているようには思えないからです。


理解しているか?暗記しているか?は受験生個人の感覚によるわけです。となると通常受験生は理解していると判断するでしょう。


暗記がダメと言われているのに、わざわざ「私は暗記で肢別過去問を回転させている」という人などいないと思えるからです。


※肢別の回転には「理解が大事」というが多くの人は「理解がどういうことか?」わからない


肢別過去問は回転させても点数が悪い場合に指摘されるのは、「〇×を暗記しているだけで理解していない」です。


理解しないとダメだよ~と言われます。がほぼ全受験生がそのことはわかっています。


ツイッターのやり取りをみていても、「暗記はダメだよね~。理解しないと」と会話している様子が確認できます。


ビックリするのが、「調べると時間がかかって回転できなくなるから、とりあえず回転させてる」と言っている人も、「暗記でやってはダメだよね~理解してやらないと」と発言したりしています。


「いやいや、あなたがやっているのを暗記っていうんだけど・・・」と突っ込みしたくなりますが、当の本人は理解と思ってやっているわけです。


※つまりは多くの受験生は暗記であっても「理解しながら肢別を回転させている」と思って勉強しているわけです。


何をもって理解とするのか?が極めて抽象的でわからないのが原因と思えます。


よく、他人に説明できるくらいみたいに言われたりもしますが、それも抽象的です。どのくらいをもって説明できているとみなすのか不明確です。


何も知らない父親・母親に説明するなら、極めて初歩的に理解していない内容でも、「そんなことまで知っていてすごいね~」と理解しているかのように誤解するでしょう。


不合格した事実をもって、「暗記だったんだ・・」と気づくのは悲しく、できれば避けたいものです。


そのために簡易的には肢別過去問集を10周超しているのに、模試の点数が160点~170点止まり、もしくはそれ以下だった場合は、自分のやり方が暗記っぽいと判別するのがベターに思います。


結局は合格していれば結果論的に理解していたとなり、不合格になれば十中八九、暗記で回転させたらダメだよ~と言われます。


なら先手を打って、模試をうけて点数が悪かったら肢別過去問を私は暗記でやっているんだ!と判断する方が良いと思えます。


同じ問題をひたすら繰り返したら暗記になって当然


同じ問題をひたすら繰り返すと覚えて当然に思います。


クイズ選手権みたいに、最初の問題文で、「〇〇県が道路を~」とでてきたら反射的に「〇!」と答えれるようになるでしょう。


ちなみに私は肢別過去問集を3周~5周目くらいでそうなっていました。さらにこのページは「〇」「〇」「×」「〇」になるくらい覚えていました。


問題文を読まなくても次の答えがでてくるわけです。


そこまで極端ではなくても、問題のリズムから、この問題のあとは「〇」みたいになるでしょう。


こんなので大丈夫か?と思いながらも回転数を上げたい気持ちが強ければ、それでも少しでも早く回転させることを選ぶ受験生も一定数いるでしょう。


正解がだせてしまえば、そこから深く調べようとも思いにくいでしょう。ひたすら高速で回転させると思います。


調べたら、時間がかかり回転がとまってしまうからです。


受験生のツイッターをみても、「〇〇日で1周できた~競争」みたいな本末転倒現象が起きているのが確認できています。


が、そんなことをやっていれば高確率で模試の点数が悪くなるでしょう。


たぶんこれが肢別過去問集を何十回転させても不合格になる典型例と思います。


私は以上のような経験をして8周~10周くらいで肢別過去問集をやっても点数伸びないと判断して、封印して、別の問題集へ移行しました。


何度やっても肢別過去問集は正解にしかならないのに、模試で同論点の問題は間違えるからです。


具体的、どうしたかは以下で書いています。気になる方は参照ください。(一部有料です)


が、一部の人はうすうす違うとは、わかってもいても〇〇回転すれば合格できると信じて突き進んでしまうと思えます。


また今はわからなくても、もう何周すれば理解できるかもと思って回転させているかもしれません。


そういう考えをしてた場合は、ひたすら回転させることになるでしょう。


※私が思う「理解」とは言い回しを変えられても同じ論点なら正解できること


理解するとは、まったく同じ言い回しではなくても、論点が同じなら正解できるということとも言い換えることができるとも思います。


そのためには、同じ論点が違う言い回しで問われている問題に数多く当たり、理解度をチェックする必要があると私は思っています。


同じ問題集の同じ問題をひたすら回転させても、理解度はチェックできません。暗記か理解かの判別は難しいでしょう。


チェックする意味では模試が重要になると思えます。


上述しましたように、結局は模試で点数が悪ければ暗記になっていると簡易的に判断をすることが可能だからです。


そういう意味で積極的に模試を受けた方が良いでしょう。


肢別過去問集をゴリゴリ回転させただけでも模試において180点以上の点数がとれるようであれば、肢別過去問集だけも合格できる方だと判断することが可能に思えます。


そうでない場合は、肢別過去問集の回転だけでは合格に到達しないかもと判断して、何からの手を打ったほうが合格確率は上がるように思えます。


また別の切り口から肢別過去問で合格できるか?を以下で書いています。気になる方は参照ください。


※行政書士試験は「肢別過去問縛り」にあらず。合格するために柔軟に考えるべし


また根本を考えれば、わざわざ勉強する教材を肢別過去問に限定させる必要はありません。


要は行政書士試験に合格できれば良いわけです。その点は柔軟に考えるべきと思えます。


合格までは到達できなくても、160点~170点までは誰でも行けるように設計されている超優秀問題集であることは、多くの人は認めるでしょう。


ただひたすら回転させて合格できるか?どうか?に疑問の余地があるわけです。


模試を受けて肢別過去問集を回転させているだけでも順調に仕上がっている手ごたえを感じればそのまま継続するのが良いと思えます。


一方で模試の点数が微妙だったらのなら、無理に肢別過去問集にこだわらずに、なんかの対応を考えても良いでしょう。


注意することは回転数でしょう。〇〇日で1回転とか個人的にはあまり意味がないと思います。


忘却曲線うんぬん言われますが、多くの受験生は、はき違えて、いかに早く高速回転させるか?ゲームへ移行してしまうのがほとんどです。


私の感覚だと多くでも肢別過去問集は10周まででしょう。それ以上の回転は完全にクイズ選手権よろしくの冒頭数文字で〇×判定早押しクイズになりえます。


そうならないように気をつけていても、知らずに知らずのうちにそうなってしまうリスクが高いのも肢別過去問集と思えます。


行政書士試験に合格するためにどうするか?という視点で考えるべしと思います。


そのうえで肢別過去問集でいくという決断したのなら、それで良いと思います。


確認は模試をやってみるのが良いと思います。

10周近くしても160~170点台であったら、「回転の仕方」が間違っているかも疑ってみる方が合格率が高くなると私は思っています。


最終的な結論としては、以下と思っています。

・肢別過去問集を回転させて合格できる人もいるがそれは極一部
・多く人は不合格になる


※以上の記事はあくまで個人的にそう思っているという私見です。考え方は人それぞれです。


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