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【行政書士試験】模試で良い点なのに本試験で不合格になったときのチェックポイント。模試で何点とれていたか?


私は行政書士試験に2度目の受験で合格しました。


1回目の受験はR2で152点で不合格でした。


R2に不合格になったときは、模試をほとんどやっていませんでした。直前期の9月やり始めて、全然実力が足りていないことを理解しましたが、時すでに遅しで修正できず、ボロボロの結果でやられました。


その反省から、R3では模試を早い段階から受けることにしました。


そして結果の点数を受けて勉強方法を軌道修正していきました。


結果は翌年R3の試験で198点でなんとか合格できました。



実際にR3にウケた模試の結果をご紹介します。



LECの公開模試6回の結果


・到達度確認模試1回目 232点(記述54点、一般知識24点)

・到達度確認模試2回目 204点(記述30点、一般知識40点)

・全日本行政書士公開模試 第1回 194点(記述36点、一般知識28点)

・全日本行政書士公開模試 第2回 178点(記述22点、一般知識24点)

・ファイナル模試 186点(記述18点、一般知識44点)

・直前ヤマ当て模試 198点(記述30点、一般知識28点)


模試は役に立つか?


私は模試を受けることは合格するためには、とても有効だと思っています。


点数が良かった悪かっただけではありません。定期的に受けることで、自分の勉強方法があっている?間違っているか?のチェックするのに役に立ちます。


実際に私の模試の結果を見ていただくと時間が経過ごとに点数が下がっていっています。全日本行政書士2回だと180点割れになっています。


到達度確認模試1回 232点
到達度確認模試2回 204点
全日本行政書士1回 194点
全日本行政書士2回 178点 ←180点割れ。


勉強時間も増えており、通常なら逆に上がってもいいところなのに下がっていっています。


この時点でR3の私の勉強時間は1000時間くらいはやっています。前年R2に1200時間~やっていたので、累計すると2200時間~になります。


にもかからず点数が落ちてきました。


勉強時間を増しても点数が伸びないということを身をもって知ったのも、この模試を通じてでした。


「ここで、勉強方法が間違っているんじゃねえ?」と疑問を感じて、勉強法を修正していきました。


勉強方法を修正することに多少のためらいはありましたが、これ以上勉強しても点数があがる気がしなかったため、修正に踏み切りました。


結果は点数が多少持ち直すことができました。


ファイナル模試 186
ヤマ当て模試 198

そして本番でも最後のヤマ当て模試の198点と同じ198点になり、合格することができました。



というわけで、模試を活用するのは大事と思えます。


模試を受けなかったら、勉強法が間違っているかも?と疑問に思わず、ひたすら自分なりの勉強を続けていたと思います。


実際にそうした自分なりの勉強を続けたのがR2で152点不合格になっています。1200時間勉強して152点なので、相当ズレた勉強をしていたことがわかると思います。


どんなズレた勉強をしていたか?知りたい方は以下を参照ください。
まあまあ詳細に書いていると思います。


模試では単純に点数がよかった!悪かった!だけでなく、それを受けて今の勉強法であってるか?をチェックができると私は思っています。


そういう意味で模試は有効だと思っています。


実際に私がどのように勉強法を修正していったか?知りたい方は下記を参照ください。(一部有料になります)


具体的にご紹介しています。



※模試で良い点数取っているのに不合格になった場合のチェックポイント


たまに以下のようのコメントをしている方がいるのをみることがあります。

・模試で200点以上の高得点取っていたのに、不合格になった
・模試では6回中5回は180点以上とっていたのに不合格になった

要は、模試はあてにならん!というものです。


そう思う気持ちも十分察することはできますが、模試には自分の実力を正確に測りにくい部分がありますので、ソコを理解することが大事と思います。


決して模試はあてにならないものではないと思います。


具体的にどういう場合が自分の実力を正確に図れないか?をご説明します。


一般知識の高い点数を法令の実力と間違う



1つ目は一般知識の点数を実力と考えている場合です。


例えば、一般知識は12問正解して48点くらい取っていることを考えます。


一般知識は完全に水物です。足切りは想定しづらいとしても、正解が7問や8問になることは容易に想像できます。


一般知識が本試験で7問の28点だった場合は、模試の一般知識が12問正解して48点と比べて20点も違います。


こういう場合は模試で180点~200点とっていても、一般知識で-20点になる可能性が十分にあり、実質160点~180点で不合格レベルと思った方が正しい認識でしょう。


つまりは問題運によって点数の大幅にふれる一般知識の点数が高得点だったときに、それをもって自分の実力とするのは危険ということです。


記述の高い点数を実力だと勘違いする


もう一つ目は模試の記述の採点についてです。


具体的に、模試の記述の点数が高かった場合にも自分の実力を見誤る可能性があると思えます。


私の個人的に印象ですが、模試の記述の採点は甘いです。その甘い採点基準を基にした高得点で自分の実力を判断するのは非常に危険です。


模試の記述点数が40点~50点とっていたらどうでしょうか?


もし正確に書く努力を怠っていた人なら、本試験なら下手すると10~20点くらいまで減点される可能性を想定した方が無難でしょう。


実力的には記述の点数を半分くらいにして見積もる必要がでてくるわけです。(※正確に条文・判例を書く努力をしていない人の場合)


模試で上記のような一般知識と記述の点数になった場合は、本試験では30点~50点くらい誤差でてもおかしくありません。


このように模試の点数を実際の本試験難易度を想定して自分で下方修正をして、冷静に自分の実力を測ることがとても大事と思います。


私の観察している限りだと、しっかり実力がある人で模試200点オーバーをとっている人は本試験の記述は40点~であることがほとんどです。


私は記述で30点以上取ると決めてしっかり勉強する人は概ね30点前後はとれる可能性がソコソコあると思っています。


その点は一部有料ですが下記で書いています。


行政書士試験の記述の効率的な勉強をするために知っておいた方が良いこと・やっておいた方が良いこと


模試を会場ではなく自宅で受けている


模試を会場ではなく、自宅に受けている場合も、「人によって」は、実力を誤認する要素になりえると思っています。


多くの人には、会場で受けても自宅で受けても、あまり関係がないでしょう。


が、ごくまれに、承認欲求が強めの人だと、自宅受験の場合は、実力以上の点数になっている可能性があると私は思っています

※ツイッターなどで点数を公開している人の場合です。


というのも、自宅模試は、会場模試と違って、自分のやりたいタイミングで受験できます。


体調なら万全の時を選んで受験できます。また勉強も自分なりにある程度、仕上がったと思える場面を選んで受ける日程を調節できます。


会場受験では、そのような調整はできません。


体調が悪かろうが勉強が仕上がりが微妙でも、定時の定刻に受験せざるを得ません。


というわけで、自分の実力を客観的に知るために模試を利用するのではなく、いい点数を取ったことをドヤりたい気持ちがあった場合で、

自宅での受験の場合は、実力の20%増しくらいの点数になる可能性があるかもしれないと思っています。


ツイッターなどで高得点アピールしている人などは該当している可能性があると思えます。


最初は単純に模試の点数をアップしていただけかもしれませんが、いつの間にか、勝手に自分をできるキャラと思い込んでしまった場合にあり得ると思っています。


ゆえに模試で200点オーバーしていたのに、本試験で不合格になってしまっている場合は、今一度模試の点数の内訳を確認して自分の実力を再認識し直す必要があると思えます。


そして自分に厳しい目線で模試を活用できれば合格に大いに役に立つものになりえると思えます。



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