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【創作大賞あとがき】 人生初の小説「預言者は知っていた」のウラ話
こんにちは。はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
タイトルの通り、わが人生初の小説、たった2万字そこそこの物語のウラ話です。
あとがきから読むのを常にしている人(私など)でも、さすがにネタバレがあると、「それ早よ言うてや!」と怒るかもしれないので、まず書いておきます。
ネタバレを含むので未読の方は読んでください。
できるだけ、あとがきだけでも楽しめるように書こうと思いますが、まだの方はよかったら読んでください。
これまでのこと、決意表明
これまでのこと、決意表明についてはすでに書いたので詳しくはこちら↓を参照ください。
noteさん、子ども〜社会人の夢だった小説家(もうひとつの夢は本屋)にチャレンジできる場をありがとうございます。
そうです。忘れていましたが、小説家になるのが私の夢でした。
書き始め(かきぞめではない)
でもどうやって書くか、それがわかりません。で、参考書を見つけました。
小説家になって億を稼ごう! 松岡圭佑著(外部サイトに飛びます)
思いっきり強烈なタイトルです。億を稼がなくてもいいので、本屋の奥の方に置いてもらえるだけでいいです。(松岡先生、こころざしが低くてすみません)
興味がある人は読んでみてください。小難しいことは書いていません。ドカンと一発、やってみよう!という感じで、ベストセラー作家になる方法が書かれています。
4月に創作大賞の応募が始まりましたが、そのときには、5月に白内障の手術をすることが決まっていました。なので、5月いっぱいを構想期間と決めて、あれこれ妄想を広げました。
入退院を2回繰り返して、6月から執筆開始しました。絶対に書き上げるぞ!という決意表明を6/1にしたのは、自分の性格上、こういうのをやっておかないとうやむやになりそうだったからです。でも、このときは書き終えることができるか、心配でした。
6月末、全編を書き上げました!\(^o^)/ 自分を褒めてあげたい!
テーマ選び(これは手間ではなかった)
決意表明にも書きましたが、テーマは「聖書」としました。
聖書は教会で牧師の解説付きでないと理解できないところが多く、話が飛んだり、背景が割愛されていたりするので、誰でも読めて面白い物語にしようと思いました。いわゆる聖書物語という書物です。
聖書はノンフィクションです。いろいろと実際の歴史資料が残っているので、それを踏まえつつ、どこまでフィクション化していいのかに悩みました。聖書にもっと詳しいクリスチャンが「そんなこと書いたらあかんやろ!」と怒ってきたらどうしようとビクビクしながら……。
ベースとなるのは、旧約聖書のヨナ書。たった4章しかない短い書物です。古い訳ですが、無料で読める(聞ける)サイトがあったので、こちら↓を読んでみてください。「はは〜ん」と2度おいしいこと間違いなし。お得です!
細かい設定(急いてはことを仕損じる)
入院中、じっくり考えました。ここで焦って変な設定にしてしまうと、書いてる途中で困ってしまうと思ったからです。なんでも、計画、企画が大事!
それと、もうひとつ、参考書がありました。聖書の解説本です。
新聖書ハンドブック ヘンリー・H・ハーレイ著(外部サイトに飛びます)
細かい部分は話別に順を追って書いてみたいと思います。そうそう、あまり長いと読むのをあきらめられると困るので4000文字以下で8部構成にしています。
◆#1 「ガテ・ヘフェル」
ヨナはおじさんだったのかもしれませんが、冒険するのだからそこそこ若者で設定しました。母子二人暮らし。お父さんには戦死してもらいました(アミタイさん、ごめんなさい)。
冒険にはロマンスが必要。ということで、近所にマリヤが住ませました。あまりにも元気印でサバサバ系だったので恋愛小説にはならなかったのが残念。
ユダからきた少年。彼はゆくゆく預言者として活躍します。クリスチャンなら、「はは〜ん」と気づくかもしれませんが、それを避けるためにヨナにはずっと「少年」と呼ばせました。
そして、主(イスラエルの神)の登場。基本的には、気のいいおじさんをイメージして書いてます。
◆#2 「サマリヤ」
イスラエル王、ヤロブアム二世。実在の人物ですが、脚色してます。太った中年です。食べるの大好き。権力大好き。さっきまで笑っていたのに、突然すごみを見せる場面。さすが権力者です。ちなみに、信仰心はまったくありません。
聖書には王への報告の場面はありませんが、こういう大事なことはやっぱり王様に話しておかなくちゃ。少年を連れて行ったのは、王に紹介しておきたかったので……。あとで少年にも活躍してもらわなくっちゃ。
ニネベに行けとうるさい主に逆らうヨナ。神様、しつこいですね〜。ヨナも頑固です。
◆#3 「ヤッファ」
ゆかいな船乗りたち。聖書にも出てきます。
主は直接ヨナに語りかけるのをやめて、御使い(天使)を送って船長にごにょごにょ言ってヨナの耳に入れます。おちゃめです。
船乗りたちと意気投合して深酒したので、翌日、ヨナは船で寝ていました。突然の嵐で船が沈みそうになったそのとき、ヨナは「これ、自分のせいだ!」と気がつき、自ら海に飛び込みます。このあたりが聖書と異なります。
◆#4 「“ゼガ”」
“ゼガ”とはヨナを飲み込んだ大魚の名前。これ、悩みました。架空の大魚です。ヘブライ語のマッコウクジラから付けました。Google翻訳さんに感謝。
聖書ではヨナを飲み込んだあたりの陸に吐き出すのですが、この物語ではニネベまでヨナを運んじゃいます。陸路をニネベに向かってたら時間がかかって「やっぱり行かない」なんて言い出しそうだったので。“ゼガ”は空を飛んだり、紅海の海底でモーセの奇蹟、エジプト兵の残骸を見せちゃったりしてます。サービス満点。
ヨナが飲み込まれたあとのことについても、主が教えてくれました。あの気のいい船乗りたちがどうなったか心配ですもんね。
◆#5 「ニネベ 〜 上陸」
なんとかして、身体を細く縮めてチグリス川上流まで泳いできた“ゼガ”はヨナを吐き出します。
助けたのはヴァンという少年。ともに住むのは学者のガルシア。二人とも架空の人物。滅亡の宣告までにワンクッション置いてみました。
◆#6 「ニネベ 〜 宣告」
敵国の預言者が広場で突然叫び出したら、そりゃ捕まるでしょ。ヨナは王のところに引っ立てられます。
アッシリアの王、アダド・ニラーリ三世は実在の人物。そこにガルシアとヴァンが駆けつけてヨナの弁明をするのはもちろん創作。いろんな要素が重なって王の許しが出ます。
◆#7 「ニネベ 〜 回復」
ニネベの滅亡が思い直されて、ぼんやり都を眺めるヨナ。ここのくだりはほぼ聖書と同じ。聖書のヨナ書はここで終わります。ですが、本作には続きがあります。
◆#8 「帰還」
ここはすべて創作。
帰り道、ニネベからガテ・へフェルまでの距離がだいたい990km(距離を算出するサイトで調べました)。昔の人は1日に何km歩くかを調べて(30〜40km/日くらいらしい、すごっ!)、30日以上かかるなとなりました。
預言が外れたヨナでしたが、そこは少年がうまくやってくれてハッピーエンド。
タイトル(思いつかなかった)
悩んだときは散歩の時間に考えます。登場人物やストーリー展開なども、行き詰まったら散歩中に解決策を見出します。よく歩いた!
ずっとタイトルに悩んでいました。何日散歩しても思いつきません。このままでは地球の裏側に到達してしまう(大袈裟)と思ったとき、ハタと思いつきました。
キーワードです。#7でヨナが主に「私は知っていました」と言います。これと同じセリフを少年にも#8で言わせました。#1ですでに知っていたんですね。二人とも預言者なので、タイトルは「預言者は知っていた」に決定!
実はもうひとり、「私は知っていた」と言う人物がいます。探してみてください。
今後(アフリカの共和国ではない)
副題のことをまだ書いていませんでした。副題は「Servants of the LORD」です。日本語にすると、「主のしもべたち」です。一般語にすると「神に従う者たち」ということです。
神に従う者たち・・・。
つ・ま・り、第2弾、第3弾、第4弾と続きます。聖書の登場人物を主人公にして、イスラエルの物語を今後も書いていく予定です。末長くお付き合いいただけるとうれしいです。
実は……第2弾、すでに構想中です!
さいごに
創作大賞2024、楽しかった!(まだ数日あるけど)
読んでくれた皆さん、ありがとうございました。
まだ読んでいない方はぜひぜひ読んでくださ〜い。(最後はやっぱり告知か〜い!)
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