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海外で医療従事者として働くために必要な試験(OET)とは?

こんにちは!
HLCAでインターンとして働いているSaeです!現在、オーストラリアで10か月目、シドニーにある病院でアシスタントナース(介護士)の仕事をしていて、今は正看護師資格取得のために、IELTSやNCLEX(英語の国家試験のようなもの)の勉強をしています!

今回は、医療英語の実力を測るためのテスト、OETについてお伝えしようかと思います!

IELTSやPTEと並んで、海外の学校への入学や永住権の申請等にも適用可能なテストですがどのような特徴があるのでしょうか

1.OET(Occupational English Test)とは

OETは、主に医療関連の職種向けに設計されており、医師、看護師、薬剤師等の職種が対象となった英語試験です。

英語が母国語ではない人を対象にした試験で、海外で英語を使って医療現場で働くことができるかどうかを測定するテストとなっています。
1回の受験料は587オーストラリアドル(5万円以上)となっており、私が知っている英語テストの中で最も高価なテストです。

TOEICとの違い

TOEICはリスニングとリーディングのみですが、OETは4技能全てが含まれたテストになっています。また、TOEICはビジネス系英語に対して、OETは医療系英語の学力を測るテストです。

IELTSとの違い

IELTSはOETと同じで4技能全てのテストです。(換算可能)
IELTSは社会・科学等の長文が出題され、幅広い知識が問われます。
医療現場で働きたい!という人は、医療現場で使われる英語を学ぶことができるので学習のモチベーションを保ちやすいのですが、文系・理系関係なく留学や就職の際に資格として使用されるIELTSと比較するとOETは医療に特化していますので、よりマイナーな資格ですね。

2.勉強方法


OETの勉強は難易度が結構高めです!

理由その1:OET対策の学校や参考書があまりない

OET対策の学校は、インターネットで調べるといくつか出てくるのですが、コロナ以降は閉校したままだったり、IELTSと比較するとニーズが少ないため開校されなかったり、、、
そして日本で出版された参考書も少ないです。(恐らく職種ごとに1~2つずつくらいしか見つけられません・・・)
試験対策をして点数を上げたいのに、問題集が少ないのはなかなか大変ですね、、、
ホームページにはサンプル問題があるのでなんとなくの雰囲気を知ることはできます。
OETホームページ内のpreparationから見ることができます(こちら

理由その2:苦手な分野が出てきたとき、手がつけられなくなる

IELTS等でも同じですが、得意な単元・苦手な単元によって点数が左右されます。私は脳神経系が結構苦手で、例えば、『てんかん』なんて、日本語でもちょっと何言っているか分からない、、、と戸惑うくらい苦手なので、リスニングで苦手分野が出てきてしまったらとても苦しいです。

理由その3:医療知識が邪魔をしてくる、役に立たない

医療従事者と患者等の会話の聞き取りテストなら、英語がわからなくても医療知識で正解できるんじゃないか?と思う方、いらっしゃると思います(筆者もそうだった)
残念ながら、OETのリスニングは私たちが持っている医療知識を活かせないような作りになっています!『この疾患ならこれが入るのでは?』という医療の知識で乗り切ろうとすると、見事に全て外れるので、予測しようと思って聞いていると聞き逃してしまいます。
医療の知識を問うものではなく英語力を測るためのテストなので(言われてみれば当たり前なのですが)、自分の脳みそに邪魔をされるので筆者はイライラしながら受験しています!笑

3.受験後の感想

私はアシスタントナースとして働く前(オーストラリア4ヶ月目)に受験しました。
試験対策をする時間があまりなく、学校に置いてあったOET参考書を使用して、リーディングとリスニングのみ対策しました。

受験後の自分の予想と感想

リーディング:CかC+あると嬉しい
整形外科が少し含まれていたため思っていたよりも良かったと思う
リスニング:CかD
難しかったけどたまに聞き取れたかな?(OETではリスニングが超難しいと言われている)
私が苦手な脳神経系が出てきたため撃沈
ライティング:Cかな
特に対策はしていなかったけど、定型文少し読んだしまあいけるだろう
スピーキング:D
試験官との相性が悪かった、そもそも何言っているか分からん、途中でここまで分かった?って確認したらめちゃ反論してくる(態度に問題がある患者みたいな感じの役をしてくれたのかな?)

実際の結果

リーディング:B まさか自分がBとれるとは(IELTS7レベル)
リスニング:C+ これも予想外、まぁ試験対策少しはしたからかな、、、
ライティング:C 予想通りだけど、リスニングよりかは良いと思っていたためがっかり、対策すればすんなり点数が上がりそう
スピーキング:C あんなロールプレイだったのにCとれたんだびっくり(平均がBなので平均には達していないが)


OETのBはIELTSで7相当なので、永住権の申請や大学入学等にも使えるレベルとなっています。
OETのC+がIELTSで6~6.5程度、Cが5.5~6レベルとなっています。
Cってあまり良くない評価な気がしてならないですが、CでもIELTS 5.5なんだと思うとそこまで悪くない気もしますよね。

ですが、私の最終目標は4技能全てでBを取ることなのでまだまだ全然足りません!

HLCAではOET対策の授業を受けることができるので、受講してみたい方はオンライン面談で相談してみてくださいね!


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