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4泊5日の深セン、Alipayのお店でAlipay HKが使えて便利すぎた。地下鉄もOK

3月19日からの深セン。前回は誰もが気になる深センからの中国入国の体験をまとめました。今回は深セン滞在中のお話。

羅湖から深センに入り、駅前で一服と思ったのですが付近のお店はみな閉店、壁で仕切られていたりと、3年間の鎖国状態で店は壊滅状態でした。駅前の羅湖商業城くらいしかお店に行くにもありません。さっそく地下鉄で移動することにして、まずは3年前にも使ったICカード「深セン通」の残高を確認。しっかり60元近く残っていました。これで移動は大丈夫そう。

ところが地下鉄の切符売り場を見ると「Alipay HKで深セン通が使えるよ」との案内が。

上のあんな言い従ったところ、ちゃんと深セン通がAlipay HKから使えました。いやこれ便利すぎる。

実はいつごろだったか(2022年のいつか)、Alipay HKの支払い画面に「HK / MO / Mainland」のタブがついたんですよ。MOはマカオ、Mainlandは大陸=中国。いろいろと話題のAlipayですが、香港で使われているAlipay HKは別モノ。このあたりはWeChat PayがWeChat内でリージョンを切り替えて使えるのに対し、Alipayは大陸と香港は別のアプリだったわけです。

しかしAlipay HKの画面にMainlandの文字があるってことは、中国国内のAlipayの店でそのまま使えるってことを意味しているはず。ちなみに日本でもAlipayが使えるお店がありますが、Alipay HKは使えません。AlipayとAlipay HKはロゴを微妙に変えて別物であることをアピールしてます。

まあそんなわけで今回恐る恐るいくつかのお店で使ってみたところ、普通にAlipayのロゴ(Alipay HKのロゴは無い)の店で、QRコードをAlipay HKで読み込むとそのまま支払えました。なお支払い完了画面には払った人民元の金額と、換算された香港ドルの金額が表示されます。

大きなお店はもちろんのこと、タクシーや屋台も問題なし。唯一うまくいかなかったのがWeChat PayやAlipayなどを同じQRで読めるようなコードを置いてあるところ。ここではこっちのAlipay HKのQRコードをお店の人に読んでもらって、そのまま支払いできました。

Alipay HKの支払い履歴を見るとこんな具合。香港ドルで出てきます。

クリックすると詳細。人民元の金額出ていますね。

さて自分のAlipay HKは日本のクレジットカードを紐づけています。なので深センで日本のクレジットカードで買い物していたことになるわけですね。これが何がやばいって、スマホとかある程度高価なものも変えてしまうわけですよ。今までは中国在住の友人などに頼んで自分のAlipayにお金をトランスファーしてもらってAlipayを使っていました(中国在住の日本人の友人の日本の口座に日本円を振込→自分のAlipayに相当額の人民元を入れてもらう)。しかしこれからはもうそれをやらなくて済みます。

ってことで中国でキャッシュレス生活を不自由なく過ごせるようになったわけですが、これができるのは香港在住者で香港ID所有者のみ。Alipay HKを中国で使うためにはAlipay HKの本人認証が必要で、現時点では香港IDカードしか使えません。パスポートでは本人認証ができないのですよ(認証の画面で香港IDしか選べない)。なのですべての人がAlipay HKで中国でうはうは、というわけにはいかないのが残念なところです。

さてもう1つ便利なことが。Alipay HKからは滴滴(DiDi)もそのまま使えます。支払いももちろんAlipay HKになるわけ!これは便利だ!!ところが。

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