見出し画像

CES2024はスマホが豊作で忙しすぎた(うれしい悲鳴)

CES2024の取材が終わりました。Media Day(1/7、1/8)から本会期(1/9-1/12)まで合計6日間、気が付けばあっという間に終わっていました。例年のCESはスマートフォンや通信ネタはあまり多くなく、原稿の数も少な目。毎年大赤字なんですが家電やIoT、車関連など1年のITトレンドの方向性を見るために外せないイベントです。

今年も記事を書くとしても数本程度かなと考えていました。スマートフォンはASUSがROG Phone 8を発表することがわかっていましたが、それ以外は無し。サムスンはCESの翌週に発表会ですし、中国メーカーもCESには出展していません。出展者情報をチェックして唯一ひっかかったのがUlrefoneですが、まああまり期待はできないと思っていました。2023年9月のIFA2023では縦折りモデルのモックアップをだしていたのでそれが見れたらいいかな、くらいです。

しかしCESのMedia Day初日からちょっと怪しげな「画面無しキーボードタブレット」やら、Infiinixの「色変わりパネル」「空中無線」さらにiPhoneをBlackBerryみたいにしてしまう「Clicks」のキーボードケースなど、モバイル関連の展示が続々ありました。スマートフォン本体ではないにしろ、これはうれしい誤算でした。

さらに会期中はrealmeがプライベートイベントを行うなど(イベントそのものは公開、招待者のみ入場可能)、モバイル関連ネタが盛り上がりました。なおここでの話は1月末には公開される予定です。

中堅どころはUlefoneだけと思っていたのですが、Blackviewのこんな記事が中国に登場。え、折りたたみ、、、?てかBlackviewがCESに出ているなんて検索しても出てこずで、もしやメディアテックの商談ブース(出展は無く会議室のみ)にあるかと思いきやそれも無いとの情報。

あきらめかけていたら今回も同行しているITジャーナリスト富永彩乃氏 @ayanotdo が「Blackviewのあったよ」とブースを見つけてきたのでした。
実はBlackviewってブランド名で、会社はDoke(Shenzhen Doke Electronic)なんですね。CES公式アプリでDokeで検索したら出店情報がありました。

そのBlackviewが展示していたのが「Hero 10」という縦折りモデル。Helio G99登載で4G機ですが、価格はかなりアグレッシブなところをついてくるんじゃないかと予想されます。

製品名もあるので当然でてくるのでしょうけど、縦折スマートフォンの大衆化を進める1台になるかも。かなり注目したいですね。

実はこのHero 10、UlefoneがIFAで出していた縦折りモデルと同じデザイン。つまり同じODM元=CNCE(深セン市中諾通訊)の製品ですね。CNCEが2社に供給ってことは、縦折り低価格機を本気で展開しようとしているのでしょう。

ちなみにこれがIFA2023で見たUlrefoneのモックアップ。Blackview Hero 10と同じですね。外画面内にCNCEの名前が見えます。

またモトローラも出展していたのですが、本会場(LVCC)ではなくIoTやスタートアップの多いベネチアンコンベンションセンターで、過去には出ていなかったのでノーチェックでした。これも富永氏が「モトあったよ」と教えてくれたもので、いやはや彼女にはお世話してもらいっぱなしです。

ここから先は

1,512字 / 8画像

山根博士のスマホ取材の裏側

¥500 / 月 初月無料

香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?