2023年5月5日香港から深センに行ってきた(皇崗編)。到着ビザで入国可能
【2024年6月23日追記】現在は中国税関アプリ登録は不要(これは税関ではなくコロナ対策のために使うアプリだったので、今や使われていません)、香港出国してバスに乗り、深セン側で降りてのQRコード読み取りもありません。
2023年3月19日に引き続き、5月5日にも深センに行ってきました。3月はMTRを使って羅湖駅からの出入国。その時の様子はこちらに書いています。
さて今回は羅湖(ローウ)ではなく皇崗(ファンガン)の国境を使いました。というのも5月頭に日本から香港に来られた方々が、羅湖の国境の到着ビザ発給カウンターでかなり待たされたり、人数制限があるようで発給不可だった、って話を聞いていたからです。朝9時にはすでに行列ができていたという話も。羅湖からの入国は一番ポピュラーで簡単なので外国人も多く、人が集中しているのでしょう。
ってことで今回は皇崗の国境を使ってみました。皇崗は香港側はバス、深センに入ると地下鉄の駅があるので、香港側の移動手段すらわかっていれば大丈夫です。すでにコロナ前から皇崗からの深セン入国はたくさんの情報がネットにあるのでそちらを探して下さい。ちょっとだけ初めてだと戸惑うのですが、難しくありません。以下は手順です。
1.中国税関アプリ登録
2.バス乗車
3.国境を超える
4.到着ビザ取得
5.中国入国後
1.中国税関アプリ登録
これは羅湖へ行くときと同じ。フライト・列車番号や座席の入力があるのですが、「BUS」「1A」とかで十分。
WeChatで下記QRコードを読めばミニアプリの英語版が起動します。「Health declaration」を選んで進みます。
すべて入力後、QRコードが発行されるので、スクショを取っておくことをお勧めします(このあと国境で表示をスムーズに行うため)。
2.バス乗車
皇崗の国境へは、香港内各地から出ている国境直行バスを使うのが便利です。主なルートはこんなあたり。ちなみに中国語で国境は「口岸」。
・旺角(太子)ー皇崗
・尖沙咀ー皇崗
・湾仔ー皇崗
今回は旺角発を利用。乗り場はMetro Park Hotel Mong Kokの前から、ネイザンロードへ向かって1-2分です。Google Mapで「跨境全日通」で検索すれば場所はすぐわかるでしょう。
ここでチケット買えるんですが、基本はオクトパスカード(香港のICカード)でそのまま乗ったほうが楽です。ってことでこのチケット売り場の先にバスが止まっているので乗車。乗るときにオクトパスカード(Apple PayとかSamsung PayでスマホでもOK)で支払って乗ります。
乗るときにタッチ(自分はSamsung Pay)。35香港ドルがひかれます。
この後は国境絡みなので写真がありません。
MTRで羅湖の国境を使って中国へ行くときは、羅湖の駅に着いた後、
「香港出国→(物理的な国境=川を徒歩で超える)→徒歩で中国入国」
なのですが、皇崗の場合は、出国後に川をバスで超えるので慣れないとちょっと戸惑います。まあむずかしくありません。
3.国境を超える
・40-60分で香港側の皇崗国境に到着
・バスを降りる(荷物を預けていたらそれも取り出す)
・香港の出国ゲートへ行き、出国する
・出国してそのまま出口へ歩いていくと、バス停が見える(広い)
・さっき乗ってきたバスと同じ色のバスが見える。バス停にも「旺角」って書いてあります。これは「旺角から来たバスが止まっているよ」って意味。なお時間によっては同じ色のバス(同じ会社のバス)の他の路線に乗れ、って誘導されることもあります。
* バス停はレーンが20くらいありますが、止まっているバスは数台。奥の方に泊まっています。
・乗ってきたバスに乗り込む。乗車したときに使ったオクトパスカードをまたタッチ。お金は引かれません。同じバスに乗ってきたかどうかの確認のためのタッチです。
・バス出発。5分ほど乗車(物理的な国境=川を超える)
・バスを降りる(物理的に中国に入国した)。
香港出国後、徒歩ではなく乗ってきたバスで川を越えます。とにかく誰もが使っている国境なので難しいわけじゃありません。
4.到着ビザ取得
バスを降りて(物理的にここはもう中国)、建屋に入るとすぐに自動改札のようなゲートが見えます。ここが税関アプリのQRコードチェックです。ゲートにQRコードをかざせばドアが開いて中に入れます。
そして次に到着ビザの取得。QRコードのゲートを出たら、出てすぐ左側を見てください。そこに小さな窓口があって、そこでビザを発行してくれます。なおまっすぐ行くと目の前に入国カウンターが見えますが、ビザが無ければ当然入国はできません。
ってことでQRチェックのゲートのすぐ左にあるビザカウンターへ行きます。こんな感じでした。
・窓口のスタッフに「受付番号が欲しい」のようなアピールをするw(羅湖は自動発券機ですが、ここは自分で申告)。窓口にも「番号をもらって」って書いてあるのでそれ指差ししながらアピールすればいいでしょう。レシート状で番号が記入されています。
・窓口の前の籠に申請書がはいっているので、1枚取って記入。ホテルは適当でOK(日帰りがダメではないけど空白だと説明が面倒なので、どこか適当に書くのがベターかな)
・窓口の左に写真撮影機があるので撮影する(無料)。撮影すると控えが出てくる(これは受付番号ではない)。
行った時は8人くらいが待っていました。自分は先に写真を撮って、番号をもらって、それから申請書を書きました。ボールペンあるけどインクが切れがちなので自分で持ってった方がいいです(ペンは海外旅行は必須)。
書類を書いたら窓口に提出。「パスポート」「申請書」「受付番号」「写真撮ったときの控え」をセットで。これもスタッフが適当にこちらをうかがっているので、タイミングを計って渡す、って感じかな。中国なので大胆にずいずいと行動してください。窓口付近が狭くて人が集まっているかもなので、その場で書類書いている人がいたらその人を待たずに自分の書類を申請したほうがいいです。
なお書類を出すときに「香港の入国の紙はあるか」と聞かれるので、香港で入国したときにゲートで出てくるレシート状の入国証明(っていうのかな)はキープしておき、申請時に窓口で見せてください。香港居住者はIDカードでOK。
書類出すときに「どこに行くのか」と聞かれる場合もあります「深圳 南山 Shopping」とかスマホにメモっといて見せるのがいいのかもなあ。ホテル名を書いておけば、それでわかってくれそうですけどね。なお知り合いは羅湖のビザ発給所の受付で「シェンツェン」と言ったらビザ発給してもらえなかったらしいのですが、発音がうまく通じなくて深センじゃないと思われた可能性もあります。自分は「Shen Zhen。ファーチャンベイ(華強北)ショッピング」って言いました。
このあとは待ちます。椅子は3個しかないし狭いエリアなのでひたすら立って待ちます。20分くらいしたら窓口の人がパスポートを見せてきて「支払いです」ってな感じのことを言ってくるので、日本のクレジットカードで168元の支払い。VISA、マスター、Alipay、WeChatPayでの支払いです。それからまた待って、結局発給に45分かかりました。発給時間そのものは待ち人数が少なくてもそれなりにかかるのでしょう。
ビザが発給されたら入国カウンターへ向かいます。入国カードは以前のものは使えず新しいタイプ。以前のように入国カードはおいておらず、付近のスタッフが気が付けば1枚だけくれます。不在ならそのあたりのスタッフに声をかけるといいでしょう。入国カードにはビザ番号も書くので記入してカウンターへ。全員ビザがチェックされるので5名くらいの待ちでしたが15分くらいかかりました。
5.中国入国後
皇崗の国境は再開発中で、以前とは様相が大きく変わっています。地鉄の駅えは長い歩道橋を渡り、降りてから工事中のビルをぐるっとまわらないと駅の入り口にたどり着けません。しっかり「地鉄」の看板を見ながら移動してください。
最後にまとめます。
1.中国税関アプリ登録
2.皇崗行きバス乗車(オクトパスで支払い)
3.皇崗国境(香港側)で下車
4.皇崗国境(香港側)で出国
5.乗ってきたバスにまた乗車(オクトパスでタッチする)
6.皇崗国境(中国側)下車
7.税関アプリQRコードチェック
8.到着ビザ申請(168元はカードかAlipay/WeChatPay)
9.皇崗国境(中国側)入国
皇崗から行かれる方は参考にしてください。以上。
ここから先は
山根博士のスマホ取材の裏側
香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?