OPPO Find N3シリーズ発表会をシンガポールで取材
毎年秋はクリスマスシーズンに向けてスマートフォン新製品発表会ラッシュですが、10月19日にシンガポールで開催されたOPPO Find N3シリーズの発表会を取材してきました。ちなみに先月はTecho Phantom V Flip 5Gがシンガポールで発表会でしたから、2カ月続けてのシンガポール。
シンガポールは香港からそう遠くはないので気軽に行けるのですが、今回はドバイの展示会GITEX2023と会期がかぶっており、GITEXは10月14日から18日まで取材し、18日の夜便でドバイからバーレーン経由でシンガポールへ。バーレーンからシンガポールは7時間のフライトで熟睡できましたが、前日まで展示会場を歩き回って翌日には発表会ってのも毎度のことながらちょっと疲れます。とはいえいい製品が出てくるのならそんな疲れも吹っ飛びますけどね(案の定、発表会終わってから疲れがどっとやてきました)。
OPPOのグローバル発表会はまだOPPOが日本に参入する以前や直後に中国での発表会に参加した程度。なので久々です。
ちなみに記事はこちら4本。ぜひ見てください。
https://ascii.jp/elem/000/004/164/4164174/
OPPOはここ数年はフラッグシップのFindシリーズは方向性が定まらず、Renoも中国半年、グローバル1年おきのモデルチェンジを行いつつもこれといった特徴が出しきれていませんでした。カメラ性能を高めるために開発した画像処理チップのMariSiliconも結局はクアルコム、メディアテックのSoC性能アップもあり開発は終わってしまいました。
2021年12月にはFind Nで折りたたみ市場に参入。開くと横手方向に長く、たたむとコンパクトなスタイルは一定の評価を受けましたが、他社はより大画面&縦長スタイル。OPPOのデザインは結局は受けなかったようです。グーグルのPixel Foldもいまいちぱっとしないのは同系のデザインが使いやすいものではないからかもしれません。
しかし2022年12月に発売した縦折りモデルのFind N2 Flipが中国で大ヒット。同時に発売したFind N2はあまり受けなかったようですが、Find N2 FlipだけでOPPOは「中国折りたたみNo.1メーカー」となりました。それまではファーウェイが圧倒的な強さを誇っていたのに対し、OPPOが一瞬で抜き去ったのですね。
通例ならFind N2 Flipの後継機は1年後の2023年12月に出るはずだったのでしょう。しかし中国ではFind N3 Flipが8月に発表。そしてこの9月にFind N3 Fipのグローバルローンチと、Find N3の中国を含むグローバル発表となったわけです。
そんなわけでシンガポールの発表会もグローバルからのメディアやインフルエンサーが集まりました。ちなみに日本は含まれていません。自分はITジャーナリストの富永彩乃氏がUS枠で招待されたので、そこに同行をお願いして参加できました。オウガ・ジャパンも話題の製品だけに日本のメディアを呼ぶべきだとおもうのですよね。
さてFind N3 Flipはすでに中国で出ていたので大きな驚きはなかったのですが、Find N3は前モデルまでのスタイルを変えて他メーカーと同じ大型モデルに変更。ファーウェイMate X3やHONOR Magic V2ほど薄型ではないものの、本体は239gと軽量、マルチウィンドウの使いやすいUIの搭載、そして折りたたみでは最高の4800万画素デュアル+6400万画素カメラ搭載。スタイラス手書きに非対応なのは残念ながらも、総合的な性能は現時点で横折り式スマートフォントップと言っても過言ではないかもしれません。
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山根博士のスマホ取材の裏側
香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…
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