スマホ新品が激安なジャンク屋巡りが実は苦手な理由◆Vol.121
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当マガジンは香港生活など一般ネタを無料、スマートフォン関連(仕事やお店、買い物など)ネタを有料(月500円、4回程度更新)で交互に執筆。今回は香港スマホネタ、途中から有料です。
Twitter(@hkyamane)でも連日露店のジャンク巡りをしている様子をアップしていますが、今や大南街通いがほぼ日課となりました。香港でじっくりと生活していればそれこそレアなものにいろいろで会えたはずなのに(以前買ったSoutecの携帯電話など)、深水埗に引っ越してきてから露店を見る余裕のない生活を送っていたのが残念無念。まあ今は連日香港内を動きまわれますが、その代わり外からの実情報を得ることができません。海外出張は月に1度、10日以内、とか決めないとなあ。
さて大南街の露店巡りを1か月くらい続けて、だんだんと状況もわかってきました。まず営業時間は17:30から19:30くらいの間。昼間は暑いし来る人も少ない(お客さんとなる人は、昼間は仕事してるだろうし)から営業せず。また夕方は16時くらいから路上の違法営業を監視する食物衛生局の係員が巡回(道に立っている)しているので、露店を広げられません。立ち去るまでは露店の人もみな椅子を出して道路でひまつぶし。座っている分には問題ないのです(ギリだろうけど)。早く来た客も適当に暇つぶししています。
そして19:30あたりから店じまい。20:00にはほとんどの露店が無くなります。まあ客のほうも家に帰るでしょうしね。観光地じゃないし、露店主(まあ実際は売り子)も1日数千円ももうかれば十分なんじゃないかなと。
そもそもここに来る客は自分で使うものを買いに来るというよりも、ここで何かを仕入れて他で転売する客ばかりでしょうね。売られているものの値段は格安ですから、売るルートがあれば単純に利益が出ます。たとえばつい最近はノキアの「Nokia X6」がHK$500(約7000円)で売られていました。市場価格は輸入品がHK$1200くらい。これを買って700くらいで売れるでしょうから、HK$200(2800円くらい)儲かります。2台あったのでまとめて買えば900か800になったんじゃないかな。
ましてや私のようにコレクション目当てで買うなんて客はあまりいないはず。なので露店主との値段交渉も自分はあまりシビアではありません。見ているとかなり強気の値段で交渉している客ばかりで、時には喧嘩腰のこともあります(広東語の発音を抜きにしても)。しかも1個HK$50のものを、3個で50にしろとか大胆な交渉も。まあそれがうまくいくこともあれば、全くダメなこともあるのですが、「言わなきゃ損」というのがこの手の買い物の常識です。
ところが私は値引き交渉が下手。というのも本気で欲しい=生活が懸かっている、という買い物をしないからでしょう。露店は基本的に新品だろうが動作はわからぬジャンク品扱い。だから相場の新品値段は当てにできません。となれば1円でも安く買うべきなんでしょうけどね、交渉が面倒なんです。
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山根博士のスマホ取材の裏側
香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…
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