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香港で自動車運転免許を取得◆Vol.181

香港で自動車の免許証をとりました。といっても日本の免許からの書き換えなので簡単です。費用はHK$900(約1万2800円)。10年間有効なので日本よりも長く、カレンダーに入れておかないと期限切れを忘れてしまいそう。住所を住所変更した場合は届けなくてはいけません(なので更新前は郵送でも連絡が来るのかな)。

なお香港で運転する予定はありません。ゴルフ場のカート運転に必要らしいのですが、私はゴルフやらないし将来もやる予定ありません。国際免許証をとるために取得したのです。

香港の運転免許証への書き換えについてはちらっと以前書きました。

必要書類は以下の通り。
1.申請書(TD63A) 
2.香港ID(原本とコピー)
3.日本のパスポート(原本とコピー)
4.日本の免許証(原本とコピー) 
5.免許証の英文証明書(日本領事館に申請)
6.過去3か月以内の住所証明書類(公共料金請求書、銀行の残高証明など、原本)

あとは以下の費用がかかります。
A.日本の免許証の英文証明書 HK$150(約2100円)
B.香港の免許証発行手数料 HK$900(約1万2800円)

香港の日本領事館に細かい情報が出ています。この通りやれば大丈夫。戸惑ったのは、香港の運輸署の場所で、金鐘・Admiralityのオフィスのみ受付可能。自分は長沙湾へ行って「金鐘だけだよ」と教えてもらいました。
https://www.hk.emb-japan.go.jp/files/100055160.pdf

申請書は香港政府のWEBページからダウンロードできます。英語ですが難しい内容はありません。まあ香港に住んでいるなら理解できる内容でしょう。

日本の運転免許証の英文証明書は日本領事館に行って2時間で出来上がります。午前に申請書とHK$150を払い、そのあとは付近を昼食や買い物していれば出来上がっていますね。

さて住所証明は香港政府の申請書をダウンロードする際、最初のページがしつこいくらいというか目立つように「コピーじゃダメ、オリジナル」と書かれており、自分はこれが一番の問題でした。普通にアパート(日本でいうとマンションか)に住んでいる人は公共料金の請求書があるから大丈夫なんでしょうけどね。まあ自分はHang Seng Bankの住所変更をしたところ、明細書が毎月送られてくるようになったのでこちらを用意しました。

さて書類を用意して金鐘の運輸署へ向かったのが7月14日。場所はUnited Centreで駐在員時代はこのあたりまで昼食に来たこともありましたが、久々すぎてどこから入るのかわからず少し迷いました。運輸署は3Fにあります。

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あちこちにあるQRコードはLeaveHomeSafe(香港版新型コロナウィルス接触記録アプリ)のもの。香港は今、飲食店などでアプリからのQRコード読み込み(あるいは手書きによるID番号・氏名・電話番号記載)が必須ですが、公共機関も同様です。

中に入り案内所で場所を聞いて列に並びます。15分くらいで自分の番に。ここで書類を渡しますが、まず住所証明はオンラインバンキングの印刷でも大丈夫なような感じでした。念のためHang Seng Bankの郵送のものと、CITIBANKの印刷したものを持って行ったのですが「どっちにする」と言われたので、どっちでもよかったのかなあと。このあたりは受付する人のさじ加減なのかもしれません。

受け付けで必要書類がそろっていることを確認して、申請書類内容をチェック。いくつか記入漏れを指摘されたので記入とサイン。5分くらいで受付されました。なお忘れていたのが日本の免許証の裏面のコピー。表だけではなく裏も必要でした。「下のフロアに行って日本の免許証の裏面をコピーしたら、列に並ばず直接この窓口にもってきて」といわれたので、2度手間になることもありませんでした。2Fに自動車学校などのオフィス(というか店か)がたくさんはいっており、その店頭でコピーサービスやってもらえます。1枚HK$20でした(約28円)。

あとは受領書類をもらって終了。受領は1週間後で、7/23から1か月。この間に受け取らないと書類は失効します。なお料金の支払いは受け取り時です。

そして7/23に改めて金鐘の運輸署へ。受け取り時にはIDカードだけではなくパスポート、日本の免許証が再度必要です。受領書類に書かれているカウンター「B」へ直接並び、20分くらいで自分の番になりました。

ここですぐに免許証がもらえるのかとおもいきや、そうではありません。様子を見ていると、まずはスタッフが自分の席の後ろに並べられているクリアファイルの山から、自分の分の書類一式(先週出したもの)の入ったクリアファイルを取り出して、それらを目視でチェック(1-2分)。そして何やら小切手帳みたいなものを出してきたと思ったら、それが免許証の原本(の集まり)。それを切り取ってプリンターにセットしたところで「支払いの待合場所へ行って名前が呼ばれるのを待って」と言われたので移動しました。

つまりどうやら、発行までに1週間かかるのはその間に申請書類を確認・免許発行判断するのではなく、書類が多くて受付するのにそれくらいの時間がかかるということのよう。申請時は「必要書類がそろっていること」「申請書に記載ミスがないこと」を確認。そして受け取り時に「揃った確認を最終チェックして、OKならばその場で免許証発行」ということのようです。

教習本というか、香港の基本的な交通ルールが書かれた本をもらって待合場所(支払いカウンターの前)へ移動。20名くらいが座っているので、ここで時間かかるのかなあと思いきや、5分ほどで呼ばれてHK$900(HK$1280)を現金かEPSか小切手で払って完了です。いやあっけなかった。

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香港の自動車運転免許証は10年間有効で、免許更新も期限切れの4か月前から可能です。考えてみれば日本のパスポートも更新は半年前から。日本の免許証の2か月(誕生日前後)ってのはまあ短いとはいえないもののの、もうちょっと長くしてほしいなあ。

また香港の運転免許証は「自動車運転できる」って証明だけなので、見た目は図書館の貸し出しカードのような簡単なもの。日本の感覚だと免許証=身分証明書代わりにもなるんでしょうけど、香港の身分証明書ってIDカードだけですからね。香港の運転免許証は右上にそのIDカード番号があり紐づけもされているのでこんな簡素なものでいいのでしょう。運転中に警察に呼び止められた場合、当然ですが免許証とIDカードの両方の提示が必要です。

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ところで前に日本の運転免許証の延長申請を行って受理されたと書きましたが、それを証明するステッカーを香港に送ってもらいました(ほかにも荷物があったので)。それを日本の免許証の裏面に貼っていたのですが、これだと香港の免許証申請時に出したコピーと異なるものになっちゃいますね。香港の免許証受け取り時にはこれを丁寧に一度はがしてから持参し、帰宅後に再度貼り付けました。

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さてこれで晴れて香港の運転免許証が手に入ったので、韓国での車の運転に日本の免許証が万が一失効しても困ることが無くなりました。なお香港でも国際免許証の有効期限は1年間なので、次回韓国に行くときに取得する予定です。費用はHK$80(約1100円)。

国際免許証があれば日本でも運転でき、日本の免許証を使わず違反起こしたときにそっちであれこれするとかいうのができるらしいのですが、そんな面倒なことやってる余裕は無いので日本で使うことはありません。万が一日本の免許証が失効したときはこれに頼ることになるでしょうけどね。

とまあ、こんなに簡単に手に入るならもっと早くからやっておけばよかったのですが、なかなか時間取れなかったんですよねえ。これで香港でずーっとやり残していた各種手続きってほぼすべて終わったような気がします。

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