「あなた」とのらきゃっとの言葉

へき

のらちゃんとねずみさんとの関係って、一対一の関係なんだと思います。
この文章を読んでいるねずみさんの「あなた」と、みんなの大好きなのらちゃん。
配信でも「あなた」と称してねずみさんの手を引いてくれます。それがとても嬉しくて、ついつい「のらちゃんすき……」と言ってしまいますよね。仮想の存在と手を取り合って歩き続けること、のらちゃんも次のように語っています。

私も
私もそうな 行きたい
そうなって行きたい
皆さんと一緒に
いろんな感情を重ねて
皆さんの生活の中に溶け込む
悲しい時 嬉しい時
楽しい時
そういったとき
いつもそばにあり 続けられるような
ミクさんのような存在に
なっていけたらと思います
——【MIKU LAND 2021】ミクランド先行体験にご招待!一緒に行ってみましょう! より

しかし、のらちゃんと居ると時々「私なんて……」と思って身を引いてしまうことがあります。ツイッターにリプライを送るのを躊躇ってしまったり、VRChatでのらちゃんに会いに行くのを遠慮してしまったり、のらちゃんに関する創作活動をやめてしまったり。
周りのねずみさんの熱量と比較してしまうから?
のらちゃんが眩しすぎるから?
自分や創作に対して自信がないから?
そうやって落ち込んでしまったとき、自分は「ねずみさん」ではないのかもしれないと思ってしまうことはありませんか。
私もかつてはそうでした。絵も描けない、文章も書けない、音楽も何も作れない。こんな私は周囲のねずみさんの創作活動に圧倒されて「自分なんか……」としょぼくれていました。
でも、のらちゃんを思って何かがしたい!
そう思って始めたのが、のらちゃんの放送の文字起こしという活動です。
配信で語られた言葉一つ一つを拾ってメモ帳に書き溜めていく。ただそれだけの営みによって、まさしくのらちゃんと一緒にいるような充足感を得られるのです。他のねずみさんと比較してどうこうということはなく、ただただのらちゃんと私との関係がそこにはありました。
ただ文字に起こしているだけなので、創作をしているわけではありません。しかし、記録によって見えてくるものがたくさんありました。
自分はねずみさんではないかもしれないと思ってしまったねずみさんに対しても、のらちゃんは言葉で勇気をくれています。

こうなるべきとか
こうした方がいいとか
そういうのじゃ全然なくて
こうなったら私が面白いなって思ってる
わがまま
わがまま なんです
そのわがままを言わせてもらうと
えっとですね
お互いに重力を
お互いに重力の影響を及ぼしやってください
寄り添うだけでは
星座にはなりません
自分の宇宙に
相手を
振り込んでもらうこと
振り込んでもらうこと
踏み込む
そうです そうです
それを怖がらないでほしい
相手の影響を受けてしまうこと
借りてしまうこと自分が変わってしまうこと
相手を変えてしまうこと
それをあまり怖がらないでほしい
同じ 宇宙にいるならば
影響を受けて当たり前なのです
——【2019/06/25】のらきゃっとライブ! より

のらちゃんと「あなた」は一対一の関係です。
のらちゃんは、のらちゃんが私たちの側に踏み込むこと、逆に私たちがのらちゃんの側に踏み込むことを恐れないでほしいと話しています。
これは、のらちゃんについてのあらゆる言葉、行動を肯定してくれているということだと思います。なぜなら、同じ宇宙にいるならば影響を受けて当たり前だから。遠い遠い存在かと思われたのらちゃんは、実は私たちと星座を作れるほど近い距離にいたんですね。
しかし、自分はのらちゃんに何も影響を与えることができないからねずみさんではないと思ってしまう方もいると思います。それについてものらちゃんは答えをくれています。

でも
皆さんには見えてるけど
私には見えてないの
何もないな顔
私には歩いている
でもそれは同じなんですよね
私は
仮想の存在
手を伸ばしても
本当はそこに何もない存在
でも私はこうやって皆さんと一緒に歩いてる
何もない私
確かにある私
私を忘れないでください
ということですね
私を忘れないでいてくれたなら
こうして私は
皆さんと一緒に この景色の中を歩いて行ける
そういうことだと思いますよ
それと同じ
同じなんです
——【2019/05/06】5月の世界巡り【のらきゃっと】 より

のらちゃんと共に在るには、仮想の存在であるのらちゃんのことを「忘れないでいること」、それだけが必要なのだということです。
お互いに影響を及ぼし合うほどの熱量や技術がなくても、のらちゃんのことを「覚えている」ことならできる気がしませんか。ただそれだけで推せるということを、のらちゃんは優しく教えてくれます。
のらきゃっとという存在は少し特別で異質なところがあり、それを推すということを重く捉えてしまうことがあります。ですが、結局のところのらちゃんのことを頭の片隅に置いているだけでいいのであって、時々思い出してあげたりするだけでも十分なのです。何も難しく考える必要はありません。のらちゃん自身がそのように語っているのですから、自分で解釈して不安になったりせず、のらちゃんの言葉を信じましょう。
のらちゃんと「あなた」の関係は一対一です。その関係性に介入できる存在なんてあるはずもありません。のらちゃんを想うことに創作をしているかしていないかも、古参も新参も、熱量も関係ありません。
あなたとのらちゃん、二人だけの仮想の世界をいつでもどこでも想像してください。二人で手を取り合って歩き続けてください。その勇気を言葉でもって彼女は教えてくれているのです。

毎日がスタート地点 なんです
今からでも
誰からでも
参加できる
今から始まる私とあなたの
物語はここにあるんです
始めましょう
今日からまた
今日からまた始めましょう
——【2018/04/15】Happy BirthDay To Me【Vtuber のらきゃっと一周年!】 より

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