金沢旅行で得した話。

石川は温泉の宝庫。

年末に山中温泉、片山津温泉、山代温泉などがある加賀市へ。
以前、山中温泉には宿泊したけれど、いろんな温泉街をめぐりたいと思い、片山津温泉をチョイス。

町並みは古く、新しいお店などは少ない様子で、温泉街という雰囲気もあまり出ていなかったけれど、その分観光客は少なくゆったりと散策することができます。

今回宿泊した「季がさね」はお料理の評価が高く、和洋室のお部屋に半露天風呂付きという希望条件にマッチしていたので、いろんな宿を比較検討(約1ヵ月は悩んでいたかも。)した上で予約させていただきました。

最近は、食事のお店や旅行先をインスタの投稿をチェックして雰囲気の良さそうなところを選んでいるので、今回もお部屋のキレイさや快適さについてはかなりチェックしました。私の感覚にはなりますが、写真の解像度が高い宿は手入れが行き届いているという判断基準でいくつかに絞り、和洋室半露天付き、2名で50,000円ほどのお部屋に決定。です。

同行した人も私もお酒が好きなので、電車での移動を選びました。が、普通に行けば1人往復約14,000円ほどかかります。初日は金沢で少し観光をする予定でしたので、往復チケットも買えない。何か言いプランはないかと探していたところJRから発売されている「名探偵コナンミステリーツアー」なるものを発見しました。

プラン内容を見ていると、サンダーバード往復切符・金沢-加賀温泉間の特急自由席・金沢市、加賀市のバスの乗車券・観光スポットの入館チケットなどなど、ボリュームたっぷりのチケットが1人12,000円で販売されているということで、こちらは即決。普通にサンダーバードと現地での移動費を考えると軽く15,000円は超えてくるので約3,000円もお得です。

さて、金沢での観光を終えて、加賀温泉駅へ移動すると、たくさんの旅館からの送迎バスで駐車場はあふれていました。その中で私たちが宿泊する「季がさね」のバスを発見。一番乗りで乗り込むと、あとから続々と宿泊客が乗り込み、補助席まで使う満員ぶり。「混んでいないところを選んだつもりだったけど多いな…」と少し残念に感じつつ出発しました。(混んでいない素敵な旅館を見つけるのが嬉しい)

が、いざ「季がさね」について降車するのは私たちだけ。実は「季がさね」は「加賀観光ホテル」の別館という立ち位置のため、同じバスで加賀観光ホテルへの送迎客も乗っていました。ほとんどが加賀観光ホテルへ向かう宿泊客だったのですね。加賀観光ホテルは温泉施設がかなり充実していて、10以上のお風呂を楽しむことができるということで人気だそうです。

チェックインを済ませるとお部屋まで案内され、まだ時間が早かったので早速お風呂へ。露天風呂は工事中ということで目の前に広がる柴山潟を一望できなかったのが残念でした。大型旅館では子供が走ったり、芋洗い状態だったりという経験があったので「空いてますように」と祈りながら入ると、中にいたのは1組で、快適にゆっくりと温泉につかることができました。

夕食までに夜のお酒やおつまみの買い出しにと思ったのですが、徒歩圏内にはスーパーとコンビニがそれぞれ1軒ずつ。スーパーにはお酒が売っていなかったので、コンビニで調達し戻りました。ちなみにこのコンビニ(デイリーヤマザキ)にはたばこが売っていなかったので、夜に歩いて10分ほどのファミリーマートまで行く羽目に。館内のたばこの自動販売機も壊れていたので、喫煙者の方は事前に多めに持っていくことをおすすめします。

夕食は食事会場に行かなければいけませんが、半個室なので周りの様子は全く気になりません。メインをステーキとかにの天ぷらと選べるスタイル。いいテンポで一つずつ持ってきてくれるのですが、食べるのが早すぎてせかしてしまったかも。こういう時にはゆっくり味わいながら食事をするべきとわかっていても、普段の食事のペースが抜けません。季節によってメニューが変わりますが、公式サイトや宿泊予約サイトには載っていません。直近で宿泊された方がアップしているインスタなどで確認するのをおすすめします。

食事を終えてもまだ19時。ここからは部屋のお風呂でまったりの時間です。先ほど買い込んだビールをもってお風呂につかる時間は至福です。ただ、このお部屋についている露天風呂は温泉ではないということと、陶器が冷たすぎてすぐにお湯が冷える。温度調節をしながら楽しみました。お風呂に入るとあとはもう寝るだけ。最近腰が痛いと感じていたので、布団ではなくベットのお部屋を選びました。シングルサイズが二つ離れて並んでいます。一つのベッドで人と一緒に寝ると体が痛く、寝返りがうてないので無意識にもう片方のベッドへ移動していました。

目覚めると朝ごはんの時間。実は朝ごはんがおいしい宿ということで紹介されていたので、楽しみにしていました。魚や小さいお鍋、小鉢もたくさんと豪華。一番うれしかったのは、席に着いてから焼いてくれる卵焼き。さっぱりした出汁の味で朝からごはんをおかわりしお腹いっぱいに。

さすがに朝から食べ過ぎたかなということで、散歩に出かけることにしました。片山津温泉には、サイクリングロードがあり、当初はレンタサイクルをして湖を一周しようかと話していたのですが、冬の寒さとチェックアウトまでに自転車を返却しないといけないということで断念し、お散歩に切り替えました。(レンタサイクルはホテルのフロントに伝えると借りることができます)

お天気の良い朝だったので、柴山潟の真ん中にある浮島の上の小さな神社へ。なんてことはないのですが、湖の上にあるだけで幻想的な存在に見えます。そして、インスタで映えスポットとしても見かけていた「愛染寺」へ。ここはかなり急な階段を登ったところにあります。(ヒールだと怖い)何がインスタ映えかというと、絵馬のデザインにハートが描かれていて、それがたくさん並んでいるのがとても女子受けする風景になっています。この絵馬は真ん中の赤いハートの部分と木枠が離れるようになっていて、裏面に願い事を書くので、表から見ると字がごちゃごちゃと書かれていないためすっきりとしてかわいいです。

二つのスポットを回っても約30分ほど。チェックアウトを済ませ加賀温泉駅まで戻っても、11時すぎということで、タイムズカーシェアの出番です。加賀温泉駅周辺にはタイムズレンタカーの駐車場が3つほどあり、今回は当日予約でしたが運よく1台空きがありました。

向かったのはマイナスイオンの宝庫ともいえる鶴仙渓。川沿いの遊歩道は端から端まで歩くと30分ほどはかかります。今回は時間と駐車場の関係であやとり橋を出発し、半分だけの散歩にしました。そして日本海側へ海鮮丼を求めて約20分とちょっと走ると、民家風のお店を発見。海鮮丼、海鮮天ぷら、煮つけ、お味噌汁などがついたボリュームたっぷりの御前がなんと2500円。カニまで乗っていました。(朝から食べてばかり)

加賀温泉駅に戻りお土産物をみることに。駅の隣に商業施設があるのですが、その中に大きなお土産物売り場があります。おまんじゅうなどの菓子類から海産物、お酒まで幅広く販売されています。ただ、同じフロアなのにエリアによってレジが違うのが少し不便でしたので、要注意です。お土産もの屋さんはついつい買いすぎてしまうクセがあるのですが、今回も一人で持つには重すぎるほど購入してしまいました(ちなみに同行者は持ってくれない)。

サンダーバードで京都から2時間弱で行くことができるので、関西からの旅行地としては人気の金沢ですが、今回の旅で唯一の後悔は「金箔ソフト」を食べられなかったこと…。基本的にはコンパクトな街ですので、観光はしやすいです。特に金沢市内でメジャーな観光地と言えば「近江町市場」「兼六園」「金沢城」ですが、徒歩での移動が十分可能です。(帰りは金沢城公園から金沢駅まで歩きました)。嬉しかったのは金沢城公園のお手洗いの便座が温かかったこと。観光地にある公衆トイレは冷たいことが多いので覚悟することが多いです。

どんな状況でも楽しめる性格なので、行くところすべてでラッキーと思えたので、実際には得をしていないのかもしれませんが、金沢は想定よりも20,000円ほど安く旅行することができました。次回は加賀温泉郷で一番有名、かつ、まだ行けていない山中温泉へ行って制覇できるといいな。

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