見出し画像

取材レポートvol.3~便利屋マーシー 長谷川将司さん~

こんにちは、東神楽町地域おこし協力隊です!
取材レポート第3弾は、長谷川 将司さんにインタビューさせていただきました。

[本日はよろしくお願いします!まずはお互いに自己紹介から。]

東神楽町出身です。
小・中学校は町内、高校は旭川へ通いました。高校卒業後、旭川市内のイベント会社へ入社しましたが、東神楽町で手伝えること、困っている人の力になれることをしようと思って町で活動をしています。
元教頭先生からのお誘いがきっかけで始めた、東聖小学校のスクールサポーター、母が取り組んでいるWAKUWAKUプロジェクトの手伝い、東神楽町総合体育館でのスポーツクラブのボランティアの活動。そして、自分で「便利屋マーシー」をしています。


[「便利屋マーシー」とても親しみやすいネーミングですね。]

困っていることがあれば、ホームページや電話でご相談いただいて、できる範囲で対応しています。今一番多いのは「草刈り」ですが、「玄関先の戸車交換」や「玄関階段のペンキ塗り」などの特殊なお仕事もさせて頂いたことがあります。
ご依頼いただいてもできないことがあるので、お断りすることもありますが、他の業者さんの紹介など出来る限りサポートしています。

心苦しい点として、いざ訪問をする際に住所を地図で調べてもわからず、検索してもヒットしないので、お家の場所を聞き直すこともありますね。東神楽町内で○○号とつく田に挟まれた住所は、なかなかヒットしないのです…


[長谷川さんは、こどもに関わる活動を多くされていらっしゃいますね。]

はい。関わらせて頂いています。
そこで感じることは、こどもたちのコミュニケーション能力の高さ。
それとは逆に、個の考えが弱いのかもしれないとも感じます。

遊んでいる様子から、一人で過ごしている子というのはあまり見かけず、各クラスごとにまとまっていることが多いです。
みんなで遊んでいる様子は、実は集団の中で孤立してしまわないための姿、それゆえのコミュニケーション能力の高さであるのかもしれないと感じることがありますね。

一見「まとまっている」ようにみえていても、目立たずに過ごしている子にも気にかけることを、自分は意識しています。



~ご自身のこどもの頃のエピソードもお話しいただき、誰一人とりこぼすことなく関わりをもてるよう、活動されていることが伝わってきました。~

[活動がとても幅広く、対応されていて大変なことも多いと思いますが、何が原動力となっているのでしょう。]

自分が小学3年生の時に、「花祭り」(毎年夏に町内で行われる大きなお祭り)のお手伝いをしたのですが、
                  「お水を配る」 ・「椅子を運ぶ」
などの簡単なお仕事であったにもかかわらず、普段は誰からも目を向けられなかった自分が、大人用のスタッフTシャツを着せてもらい、スタッフの一員として扱ってくれたことが、とても嬉しかったんです。

そういった子どもの頃の楽しい気持ちや嬉しい気持ちの記憶があれば、進学や就職などで町を離れたとしても、「東神楽町に戻ってきたい」と思う時が来るんじゃないかと。

自分の活動が、子どもたちの記憶として残り、実際に「戻ってくる」ことにつなげたいと思っています。

[東神楽町ご出身の長谷川さんからみた、この町の印象は。]

きれいな町というところですね。

東神楽町が好きで住みたいと考えていても条件的に難しくて…
今は旭川に住んでいるけれども、町での活動はずっと続けたいと思っています。

[今後、東神楽町で「これがしたい」と考えていることは。]

できることは何でもやりたいです。
人とつながる場所がもっと増えたらと考え、今年8月20日にふれあい交流館でのeスポーツのイベントを予定しています。今後はこれまでの経験を活かした、音響に関するお仕事もしたいと考えています。

[町をより良い場所にするための改善点はありますか。]

自分の記憶では、以前は行政区対抗の運動会があったり、町民みんなで歩道に花を植えたり、そういった活動を通しての顔見知りが多かったと思います。でも最近はそういった関係が薄れている感触があって、挨拶しても返ってこない事が多いんです。トラブルを避けて関わり自体を避ける傾向にもあるのかな。近所の人とすれ違った時に「見たことがある人だ」と思えるようにしたいですね。

住宅街に埋もれている公園の活用も課題と感じています。
住宅街にあるいくつかの公園は、遊具があまりなく草が生い茂っているので、大きい公園に人が集中してしまう。
その結果、人の密度が高くなり、場所の取り合いのような事が起きてしまっているなと感じます。各地の公園で遊ぶようになれば年齢関係なくご近所さんとの良い出会いがあるかもしれません。

お互いにやさしくなり、助け合える町にしたい。そのほうが楽しい。



みんなそれぞれ何かしらの才能があると思っているんです。
例えば私の祖母は88歳になり歩くのも大変になってきていますが、編み物が大得意で、売り物レベルのテーブルクロスなどを手元も見ずに編みあげる事ができます。
もし何か出来ないことがあるとしたら、できる人にお願いする。
そして自分にできる事を誰かにしてあげる。
そんな、才能のシェアができればいいなと思います。

[日頃、町内の出来事に向き合われていることもあり、たくさんのアイディアをお持ちでいらっしゃいますね。デジタルで解決したいこと、困っていることはありますか。]

UberEATSのようなスマホを使った宅配システムや、スマホで簡単に予約出来る交通手段などが実装されたら良いなと思います。
でも、スマホやPCに慣れていない高齢者の方達は使い方がわからなくても、それを聞くことを恥ずかしがる傾向があるんです。行政側からお節介な程に「教えてあげる」事をしないと使えない。まずはそこから解決しないといけないと思いますね。

また、町中に散らばっている「売ってもいいけど一応持っている家」の情報を、デジタルで把握できるものがあると良いなと。
空き家対策にもなるんじゃないかな。

[長谷川さんの率直な思いやまっすぐな眼差しから、とても町と人を愛されていると感じました。私たちの活動においても、視点の置き所のヒントをいただけた気がします。]

(Q,皆さんにお聞きしてます。「花は好きですか」)

花は好きです。
今は家でネモフィラを育ててますね。

東神楽町は「花のまち」
でもそこにこだわる必要は無いと思っています。伝統も大事ですが、今住んでいる人がどんな町にするか決めればいいんじゃないですかね。
「おもしろい町」「たのしい町」「あそべる町」とかになっても別にいいんじゃないかと思います。

「神楽」って神が遊ぶところ、という意味なのだから。

[第一印象の「やさしいお兄さん」は、お話をさせていただくにつれ、「たくましい青年」に置き換わる、バイタリティー溢れる方でした。未来を見据えての活動を、どんどん広げていっていただきたいです。
貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。]


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?