卵巣茎捻転で緊急手術になった話2

前回の緊急搬送編をお読みいただいた方、誠にありがとうございます。まだ読んでないよー!って方は下記記事が前のお話になりますので、是非そちらからお読みください。

今回は緊急手術編になります。
手術前までの流れをサクッと読みたい方はこのままご覧ください。
サクッと読めるレベルの軽さではなくなっていますが・・・。笑

それでは、はじまりはじまり。


入院・手術した病院での初診(5月22日月曜日)

前日あれだけ悩まされた痛みは全く感じず、問題なく起床。嵐の前の静けさか・・・と内心ではどきどき。前日が起床から1~2時間後に強烈な痛みに襲われたので、昨日病院で処方された痛み止めをお守り代わりにしていました。(実際にはこの日は痛みは出ず)

朝一に紹介先の病院へ電話し初診予約。
午前中の受付までに来てくれという事だったので、支度して早速出発。

この日は旦那が仕事で昼の2~3時間だけ抜けてこれるとの事だったので、現地集合する事に。病院へは自分で向かいました。が、ここで一つ選択ミス。

痛くないから大丈夫だ~!と病院までは徒歩+電車+バスで向かうことにしたんです。が、これがめちゃくちゃしんどかった。

最初に感じていた『詰まっている』ような不快感が歩くとMAX。
歩けない程の痛みには発展しませんでしたが、自然とそろりそろりと歩くことになるので、駅までの道のりが普段の倍かかりました。
ここは素直にタクシー使えばよかった・・・。

そんなこんなで病院に到着したのが11時。
旦那とも無事合流し、昨晩「病院に罹ることになったわ~」と報告だけした実両親も病院にかけつけ、待つこと約2時間半。
診察がようやく始まったのは13時過ぎでした。

初診の内容は以下の通り。
①これまでの症状と経過を説明(問診)
②内診
③エコー検査
④細胞診(子宮頸がんなど)
⑤治療についての説明

余談ですが、婦人科の検査台は何度乗っても慣れません・・・。
ちなみに今回私が罹った病院はカーテンなしで足パッカーンスタイルでした。笑

内診かエコー検査の段階で先生から「15cm×13cm大の腫瘍がありますね」と指摘されました。⑤の段階では家族同席の上、前日撮影したCT画像(紹介先から提供されていたようです)を見ながら説明を受けました。

会話の内容を全て文章にすると長くなるので、以下に箇条書きします。


・痛みの原因は卵巣茎捻転である可能性が非常に高い
(子宮と卵巣をつなぐ管が捻じれている状態)

・痛みがあったりなかったりするのは身体の中で捻じれたり、元に戻ったりするから。捻じれた状態から完全に元に戻らなくなると血流が滞り、卵巣が壊死する可能性も考えられる(今痛みがないのはこれが原因かも・・・)

・壊死の場合、また今後何かの拍子に卵巣が破裂してしまった場合、腫瘍の細胞がお腹全体に広がることになるので非常に危険。早急に手術で摘出したい

・温存できそうであれば腫瘍部分だけの摘出に留めるが、腫瘍の大きさや癒着度合いによっては片方の卵巣(と附属器)を完全に摘出する必要もある

・卵巣が片方になったとしても排卵・生理は問題なく来るので、妊娠には影響が少ない

・幸い右の卵巣は問題がないように見える(患部は左卵巣でした)

・ただし腫瘍が悪性(ガン)かつ症状が進んでいる場合には、両卵巣及び子宮ごと摘出する可能性もある

「今痛みがないのは壊死の可能性がある事」と「悪性の場合、子宮ごと全摘出のケースもある」という話を聞いて、さすがに血の気が引いたのを覚えています。(というか正直泣いた)

幸いにもこれまで大きな病気に罹った事がなかったので、入院も手術も人生初。しかも既に壊死している可能性だってあるし、今後急に容体が変わってしまうかもしれない。

いつ爆発するかわからない時限爆弾を急に持たされたような気分でした。

治療に際して、まず先生から妊娠を希望するかと問われました。
私たち夫婦にはまだ子供がいないので今後の妊娠を希望していると伝えると、「若いですからね。なるべく温存する方法でいきましょう」と心強い返答をいただきました。

「まずは早急にMRI検査を受けていただきたいです。その他にも手術に向けた準備の検査が数個あるので、それは診察後に受けてもらいます」

再度造影剤を用いた状態でMRI検査を受けて、腫瘍に血流が通っているかを確認したいとの事でした。(壊死の可能性があるかの確認)

先生から説明を受けた手術方法は2パターン。
①腹腔鏡下での手術
②開腹手術 
この2つのどちらかで腫瘍摘出を行うのが一般的だそうです。

私が聞いた手術の内容としては
・腹腔鏡:傷も小さく(3,4か所で済む?)、身体への負担も比較的軽い。手術後4,5日で退院が可能。状況によっては途中から開腹に切り替わる可能性もある。

・開腹:恥骨からへそ下まで約10cm切開する為、傷が大きく残る可能性がある。手術後は丸々1週間入院が必要。

との事でした。

私の場合、MRI検査の結果次第でどちらの手術になるか決めたいとの事だったので、事前にどちらの説明も受けることに。

手術になるからには傷口が残るのは当たり前だという認識だったので大して気にしてはいなかったのですが、傷口がどのように残るかについても丁寧に説明していただきました。

本当に良い先生に会えたな、と感謝でいっぱいです。

一通り手術に関する説明を受け、書類(手術同意書や、輸血に関しての同意書があったと記憶しています)にサインして診察は終了。
MRI検査は翌日の夕方、手術前の各種検査はその日の内に受けることが決まりました。

診察が終わったらすぐに、休む間もなく検査ラッシュ。
初診当日に受けた検査内容は、こちら。
・尿検査
・血液検査
・胸部・腹部レントゲン
・呼吸機能検査(吸ったり吐いたりの検査)

既に新規外来受付の時間は終わっていたので、3,40分で全ての検査は終わったと思います。健康診断の採血が大っ嫌いな私は、2つ目の検査を受ける時点でかなり気分が落ち込んでいました。

手術・・・手術かあ・・・。
全身麻酔怖すぎ・・・入院しんどい・・・。
検査ラッシュの間、ずーっとこんな感じで落ち込んでました。

痛みの発現から手術決定まで約2日。
あまりのスピードの早さに不安を置き去りにしていた節があったので、ふとした瞬間に手術に対する恐怖がこんにちは。

情けない話、「はこにわさん!実は手術じゃなくて薬で散らす方法が見つかったんですけどどうしますか?」って言われたら一も二もなく「お願いします!」って縋り付いてたと思います。

某失敗しないドラマや、決して捕まえることのできない花火のような光が浮かんできそうなドラマは好きで見ていたんですが、いざ自分がそんな状況に陥るととんでもなく怖かった。

そんな恐怖を払拭できないうちに、トントン拍子に手術まで進んでしまったわけですが・・・。

この日は一通りの検査を受けて終了。
結局最後まで痛みが現れることはなく、壊死の可能性に静かに恐怖しながら就寝しました。


MRI検査当日(5月23日火曜日)

話は少しさかのぼって前日夜、旦那にこんな話をしました。

「急に痛みが消えちゃうと壊死してるかもって思って怖いから、ちょっとくらい痛みが出てくれた方が逆に安心するかも~」

そんな会話を聞いてくれていたのか、この日の明け方またあの猛烈な痛みが戻ってきました。(いらん事言った・・・)

明け方5時。下腹部の、収まりの悪い不快感で目が覚めて、完全に目が覚める頃にはあの強烈な痛みが現れました。

良かった・・・痛いって事はまだ壊死してないかも。
(30分後)・・・もう大丈夫です!
茶化した私が悪ぅございましたー!! 

うめき声に気づいて起きた旦那に痛み止めをとってきてもらい、なんとか飲み込んで、また耐える。約30分身動ぎせずに耐えていたら薬が効いたのか、痛みがなくなって再び眠れました。

そんなこんなで明け方バタバタしていたので昼前までたっぷり寝ましたが、起きてからは暗澹たる気分に。

歩いたり車に乗ったりした前日は全く痛みがなかったのに、今日は就寝中にこの痛み。あまりにも突発的にやってくる痛みに辟易しつつ、これから毎日手術の日まで、いつ来るかもわからない痛みに恐怖しなければならないのかとも絶望しました。

そしてこの日はそれだけでは終わらず。
起床して少し経った後にも再度痛み始め、痛み止めを飲んでからたっぷり1時間はのたうち回りました。

救急病院に罹った際に処方された痛み止めは3回分。
これで手元に残っているのは最後の1回分だけになりました。

旦那と相談して、検査の時に追加の痛み止めを処方してもらえるか確認しようということになり、夕方病院へ。

この日は造影剤を入れてのMRI検査のみ。
MRI検査を受けるにあたって注意されたのは下記の通りでした。

・ヒートテックはNG(エアリズムはOKでした)
・アクセサリー・眼鏡などの貴金属は身につけない
・カラーコンタクトレンズはNG
・アイシャドウやマスカラなどのメイクもNG
・スマホ携帯電話も検査室には持ち込み不可
・下着(下)はできれば綿100%のもの  との事。

MRIは強い磁石を用いた検査だそうで、ペースメーカーや過去の手術で金属製品が体内に入っている人(インプラントなども)は事前確認が必要だそうです。(こちらは前日の書類サインラッシュの際に説明・確認されました)

それ以外だと「閉所恐怖症(もしくは狭い場所が苦手か否か)」についても確認されました。

「検査中は大きな音のするドーム状の機械に入って、お腹に大きな磁石の板を乗せます。30分~1時間程、身動きできない状態になります」との事でした。

MRIの受付を済ませて検査の準備室のような所に通され、まずは指定された検査着に着替えます。健康診断で着るような上下別の検査着でした。上の下着はこの時外しました。

荷物や着ていた服はロッカーへ。眼鏡も外しました。
準備室に戻ると主治医の先生が。
造影剤を入れるルートをとる為に来てくれたようでした。

「手術の日ですが、なるべく早く手配をしています。恐らく今週末くらいになる予定です」

「(今週か・・・早いな・・・)」(フラグ)

「今日は検査が終わったらお帰りいただきますが、何か不明な事はありますか?」

「実は今朝と昼間に2回傷みだして、救急病院でもらった痛み止めが最後の1回分になりました。新しく処方していただけないでしょうか」

思えばこの時、先生の顔に少しばかりの緊張が走っていたような気がします。

「わかりました。帰る頃に間に合うように用意しますね」

そういって、検査技師の方へバトンタッチしていかれました。

改めて造影剤の副作用について説明を受け、いざMRI室へ。CTとそっくりなドーム状の機械が鎮座する部屋でしたが、既に「ズンッチッズンッチッ」とリズミカルで大きな音が聞こえていました。

台座に寝かされ、まずは簡単に身体と頭を固定されます。
それから耳にはヘッドホン、胴体の上に重たい板を乗せられ、意識的に動こうとしてもほとんど身動きとれないようになります。

ルートをとった方とは逆の手のひらにシリコンの風船のようなブザーを渡されました。「具合が悪くなったらブザーを握ってください。看護師や検査技師とお話できるようになります」

歯医者さんの「痛かったら手を挙げて」制度に似てるなあと呑気に考えていました。


それからMRI検査が始まりました。検査室に入った時に聞こえていたリズム音に加えて、

エレベーターの定員オーバーの時になるような音。
ブブブブッと連続したバイブレーションのような音。

低かったり高かったり様々な音が鳴り始めます。
(Youtubeに検査音の動画がありました。ご興味があれば調べてみてください。笑)

直接聞いていればかなりの騒音だったと思いますが、装着してもらったヘッドホンのおかげでかなり軽減されていました。

例えるなら、鉄筋コンクリート造のマンションの一室に窓を閉め切った状態でいる時に、向かいの道路で地盤工事をやってる・・・くらいのレベルでしょうか。

大人なら訳無い検査だとは思いますが、小さな子供やお年寄りの方には苦痛が少し大きいかもしれません。検査中身動ぎができないというのが地味にしんどかったです。

あとはマスクをしたままの検査だったので、途中から体温が上がって呼吸が苦しくなったのを覚えています。可能であれば、マスクはなしで検査した方が良いです。
(検査技師の方の声に合わせて息を吸ったり止めたりするので、口元は自由な方が楽だと思います)

様々な音の連続に慣れた頃、最後に造影剤を入れて撮影しますと声がかかりました。

短期間で2回目の造影剤投与。もう本当にうんざりな気分でした。
またあの全身を巡る火照りや排尿感が来るのかと身構えましたが、投与される薬によって症状が異なるのか、そのどちらも2回目の検査では現れませんでした。

が、今回の検査ではせり上がってくるような強い吐き気が顕著に現れました。

声かけから数分は何とか耐えていましたが、何かの拍子に喉元までグッと勢いよく吐き気が上がってくるような感覚がした瞬間、ほぼ反射的に左手のブザーを握りつぶしました。

ただ、ヘッドホン+検査の騒音で自分には全く音が聞こえない。検査もそのまま進んでいた為、きちんと押せているのか、ブザーが鳴っているのかわからず必死で押し続けました。

体感1,2分程経った頃にようやく音が一旦収まり
「どうしました?大丈夫ですか?」と声かけがありました。

吐き気が強いです、と申し出ると少し困ったような返答が。

「今ちょうど患部の部分を撮影していて、手術にも用いる大事な画像なのであと2,3分我慢できますか?」

やっぱり歯医者システムだーーーー!
痛くて手を挙げてもやめてくれないやつだーー!
そう言われるといいから中断してくださいとも言えず、「続けてください我慢します!」と半泣きで返事。

この時看護師さんがマスクをずらしてくれたので、だいぶ呼吸が楽になりました。(できれば最初から外して受けたかった・・・)


そんなハプニングもありつつ、全体を通して40分程で終わったでしょうか。ずっとドーム状の機械の中にいたので、終わった頃にはかなり汗ばんでいました。

検査が終わり、あとは着替えて今日は終了・・・のはずでしたが、検査技師の方から「着替え終わったら先生がお話したいそうなので、診察室に上がってください」との事。

ああ、痛み止めかなとぼんやり考えつつ、検査が終わるのを待っていた旦那と合流。出会い頭に「聞いた?」と聞かれました。

「何の話?」

「手術の日の事」

「ああ、今週末だって~。もっと遅いかと思ってたから心の準備ができてないよ~」

「いや、明日だって」

・・・・・・・・・・・・・・・・・明日?
今日が検査で・・・・・・・・明日手術???????

明日手術!!!!!!!!!!!!!!!

脳天を思いっきり、ハンマーでかち割られたような衝撃が走りました。
ついさっき今週末って言われたばかりなのに・・・。

旦那曰く、「痛みが強く出てるなら早急に手術をした方が良い。痛み止めを多用して、術前に腎臓の機能が落ちてしまう」と言われたとの事でした。

この時「くそっ・・・余計な事を言わなければ・・・」と一瞬だけ思ったのは内緒です。(最後まで悪あがき)


診察室に入ると、先生が見ているパソコンの画面には撮れたてほやほやのMRI画像がありました。

最初は身体の断面(輪切り)画像。先生がマウスをスクロールすると上から下、下から上にとドンドン画像が変わります。素人目にはどこが腫瘍なのか、当然全くわかりません。

次は身体を縦に割って横から見たような画像へ変わります。
これは衝撃すぎて目に焼き付いています。
簡単に描いてみました。

お腹側のほぼど真ん中にぽっかりと丸いものが見えました。
これを見た私は内心で「うわ・・・内臓脂肪やば・・・」と思いました。
普段身体の内部を見ることなんてありませんから、非常に気まずいというか、恥ずかしい気持ちでした。

一通り画像を確認した先生がこちらに向き直って言いました。

「強い痛みが出ているという事なので、日程を早めました。MRIの画像ではまだ若干血流があるような所見がありますが、待っているうちに完全に血流が途絶えて壊死してしまうと危険です。急ですが、明日手術しましょう」

そして、上記の断面図中央にぽっかりと浮かぶ丸いものを指さし
「これが腫瘍ですが・・・」と一言。

しゅ、腫瘍ーーーーー????????

思わず「脂肪じゃないんですね!?」と聞いてしまいました。
ちなみに隣で聞いていた旦那も同じように驚いていたので、その大きさに面食らっていたと思います。

卵巣ってこんなに伸びる(?)ものなのね・・・と関心してしまったのは一瞬の事、改めて知らされる正体不明の腫瘍の大きさに戦慄しました。

先生が指さしていたのは丸い物体の端。
ほんの少しだけ、すりガラスのようにモヤッとして、不鮮明な箇所がありました。

「この部分が、悪性腫瘍によく見られる特徴の一部に似ています。この画像をこれから放射線科の先生に詳しく見てもらって、明日の手術方法を決めたいと思います。直前になってしまいますが、明日決まり次第お伝えしますね」

あ、悪性の可能性、高そう・・・。

このあたりから、ほぼ泣きながら説明を聞いていたと思います。
急に手術が早まった衝撃ももちろんありましたが、悪性腫瘍(ガン)の可能性を目の当たりにして前日の会話を思い出していました。
『悪性の場合は、子宮ごと全摘出する可能性もある』

「悪性かどうかは取り出した腫瘍を病理検査に出して詳しく調べます。通常は10日前後かかる検査なので、入院中には結果が出ないかもしれません。まずは腫瘍を取り出して、検査の結果次第では再度手術を行う可能性もあります」

「状態によっては腫瘍部分のみを摘出する事も可能ですが、腫瘍がかなり大きくなっていると、卵巣の正常な部分と癒着を起こして手術が困難になる可能性があります。基本的には左の卵巣は全て摘出する方向で進めていきたいと思います」

治療について希望はありますか?(なるべく患部の卵巣も温存するようにしてほしい等)と聞かれましたが、全て主治医の先生にお任せしました。

「今日はこのまま入院になります。必要な物は後で旦那さんに持ってきてもらうとして、すぐに手続きしましょう」

時刻は既に18時前。
私は、こんなに急に入院できるもんなんだなあ・・・と遠い目で現実逃避。
言われるままに書類を書いて、夜ご飯を買って、病棟へ。

このツイートの頃、既に病室(大部屋でした)でボーっとしてました。

ちなみに病室は大部屋(4人部屋)か個室か選ぶことができました。個室でのんびりゆったり・・・も良かったけれど、自分の精神状態を冷静に考えて『人の気配が全くしない個室で手術前の不安な夜を過ごすなんて絶対にできない!』と思い立ち、大部屋を選びました。
(この判断はマジでナイス判断でした・・・)

手術は翌日24日の13時予定。
食事は21時まで、水は手術日の10時まで許可されました。
(食事は病院の売店でお蕎麦を買って細々と食べました)

夜のうちに手術部分の剃毛、手術の時に履く弾性ストッキング(着圧ソックスのようなものです)のサイズ計測を済ませ、病室は21時には消灯となりました。

ですが当然寝られるはずなく永遠と、病気について、手術やその後の入院生活にと色々なブログや体験談を読み漁りました。

特に全身麻酔が初めてだったので、同じ病気に限らず全身麻酔での手術を受けた方の記事を読み続けました。
これがこのnoteを書こうと思ったきっかけです。

結局この日は夜の3時に体力の限界がきて就寝しました。


手術当日(5月24日水曜日)

病棟の朝は早いです。6時に看護師さんに声をかけられて目が覚め、体温と血圧を測りました。緊張か寝不足か、めちゃくちゃ血圧が高かったのを覚えています。ちなみにこの日、最後まで痛みは全くありませんでした。

いよいよ今日か~手術か~とボーっとしてると看護師さんが病室へチラリ。
「はこにわさん、浣腸するから別室行きますよ~」

(´;ω;`)ブワッ

ということで人生初の浣腸も済ませました・・・。
浣腸は・・・割愛します、まじ辛かった。
余談なんですけど、薬剤を入れてからどのくらい我慢したらいいのかわからず「浣腸 我慢 どれくらい」って検索したら、マニアックなAVのタイトルがズラツと検索履歴に並んだ時は、近年で一番イラッとしました。

あとこの日、朝9時頃になっても旦那からLINEの返信がなかったのにもめちゃくちゃイラッとしました。

10時頃に主治医の先生がいらっしゃって、改めて手術の確認。
放射線医師にMRI画像を診断してもらったところ悪性の可能性が否定できないとのことで、開腹手術をすることに決定したと伝えられました。

ただ手術方法については、私と同じ10cm以上の腫瘍を摘出した方の体験談がのほとんどが開腹手術のものだったので、『多分開腹になるだろうな』と覚悟ができていました。

時間を置いて、次は麻酔科医のご登場。
手術に使う麻酔の説明を詳しくされました。

手術の麻酔は2種類。
まずは①背中に硬膜外麻酔をし、それから眠る為の②全身麻酔をするとの事でした。

「硬膜外麻酔はお腹のあたりの痛みを集中的に緩和する為のもので、手術後も何日間か入れたままにします。手術後痛みがある時にスイッチを押して薬を流せるようにするので、後で看護師さんに使い方を教わってくださいね」

麻酔科の先生は朗らかなおじちゃんだったんですが、最後の最後までフランクに説明してくれてちょっとだけ気分が和みました。

午前11時。左手に点滴の為のルートが入りました。

ここから手術台に上がるまで常に恐怖MAXです。
もうずーーーっと泣いてました。

ちなみにこの頃かな、「手術が1時間早まって、12時すぎになりました」と看護師さんから伝えられました。

最後の最後まで巻くんかーーーーーーーーい!!!!!(心の叫び)
と思いながらまた泣く。

入院着に着替えたのは点滴を入れた後でした。管が邪魔で着替えづらかった。上の下着はとって、下は手術後用の綿の下着とスウェットでした。

手術開始の10分前に看護師さんが迎えに来ました。
こんなに直前の移動でいいんだ、とビックリしたくらいです。
手術室までは自分で立って移動。病室ゾーンを抜けたところで見舞の家族と合流して、一緒に手術室へ向かいました。
(痛みがあればベッドか車いすでの移動だったのかな)

ちなみに手術日にTwitterで使おうと用意していて、当日それどころではない精神状態だったので使えずにお蔵入りした画像がございます。

ここで供養できて大満足です!!!


そんなこんなで手術室前。「ご家族とはここまでです」と告げられました。
ドラマで見るような銀色の扉の前に、患者家族用なのか長椅子が何脚か並べられていました。

シャンプーハットのようなビニールのキャップを被せてもらい、
「じゃあ、行ってきまーす」とお別れ。

看護師さんも、扉の先からは手術室担当の看護師さんとバトンタッチ。
扉の先には朝会った、担当の麻酔科医の先生もいました。

裸眼だったのでなんとなくしか見えていませんが、銀色の手洗い場や手術道具の入った棚、ブルーの手術着を着た何人ものスタッフさんが動き回っていたり。ドラマでよくみるような光景だったので、『最近のドラマは作りこまれているんだなあ』と関心したほどです。

案内された手術室の真ん中には青いビニールをかけられた手術台があって、
壁側のモニターには前日に診察室で見た様々な画像が写っていました。名前と生年月日を確認して、いざ手術台の上へ。

数人の看護師さんがテキパキと準備しながら、胸や肩のあたりに色々な装置を付けられました。(心電図とかかな?)

「では、はこにわさん~!背中の麻酔からするから、横を向いてベッドの上で海老みたいに丸くなってね~!」

と麻酔科の先生に言われたんですが、これがちょっとしんどい。

なんせ手術台はシングルベッドより一回り狭い横幅で、バランス崩すと落ちるんじゃないかと感じるくらいだったからです。

もうちょっとこっちー、そうそう背中を思いっきり丸めてねーなんて声をかけられつつ、ベスポジに。

その後、硬膜外麻酔の為の麻酔⇒硬膜外麻酔と順番に背中に管が入りました。硬膜外麻酔が入る時グイッと針が入る感覚があるのですが、事前段階の麻酔が効いていなかったようでこれは少し痛かったです。
痛いですー!と伝えると、3回くらい麻酔を足してくれました。笑

背中に管を入れ終わると、本格的に手術の時間が迫ってきます。
手術台に仰向けに横たわると、白衣姿しか見たことのなかった主治医の先生が手術着を着て傍に立っていました。

それを見てまた涙が出たんですが、大人のけじめとして「よろしくお願いします」と挨拶だけはギリッギリできました。

「では麻酔を入れていきますね。すぐに眠くなるから大丈夫ですよ」

そう声がかかると同時に口元に酸素マスクが当てられます。
・・・・・・が、実はマスクしたままだったんですよね。

え、待って待って、マスクしたまま大丈夫なの??
マスクとらないと酸素マスクできなくない???(大混乱)

と困惑してる間に、視界が波打つようにグラグラと揺れてきました。
何人もの人が私をのぞき込んでいるその光景を見ながら、スーッと身体が井戸を落ちていくような感覚がしたのが、最後の記憶です。

次に名前を呼ばれて目が覚めた時には、全てが終わっていました。


と、いうことで長くなってしまったので今回はここまで。
さらっと書くつもりが10,000文字にまでなってしまいました。笑

次回、入院生活編です。
ここまで見てくださりありがとうございました。
まだもうちょっとだけ続くんじゃ!


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