サラリーマンの通勤

朝8時、決まった時間の電車乗り決まった席に座りスマホと取り出し眺める。会社に向かういつものルーティンだ。

ふと、いつも同じ動きをしているのは自分だけなのか、他の人はどうなのか疑問が沸いた。
コロナ禍で出社時間が1時間遅くなることが決まり、私のいつもが1時間遅くなった。コロナ禍でも8時台の電車には会社に向かうであろうスーツ着た人たち、学生服を着た人たちで大変混んでいた。

しかし、9時台の電車はもう混雑もしておらず、小さな子供ずれの女性や病院でも行くのか咳こんでいる老人、朝帰りぽい赤い髪の毛で革ジャンを着た性別が分からない人などいままでは会わない人達がいた。

次の日も1時間遅い電車に乗ると昨日も乗っていた咳混んでいた老人、赤い髪の人がいた。
その次の日も赤い髪の人がいる。朝帰りではなくどこかに通っている人のようだ。
時間が変わっても人それぞれ生活リズムがあることがわかる出来事だった。

以上


・こつこつおじさん

同じ行動をしているのは自分だけではないと分かった2回目の出来事だ。
始発から乗る私は必ず席に座る。
椅子は車内の内側を向き、向き合う長椅子タイプだ。立つ人は椅子の上にあるつり革をつかんで乗る一般的な電車だ。

私はいつもの席に座り目を閉じる。電車が次の駅に止まり私の前に誰かが立った。電車が動き始めると私のヒザに硬い尖ったものが揺れに合わせて「こつこつ」と何度も当たる。目を開け前に立つ人の顔を見ると50歳過ぎのスーツを着た男性だ。この人がもっている鞄の角がヒザに当たっていたのだ。革製のビジネス鞄の角は結構痛い。
顔を見上げると一応気を付けるのか当たらなくなる。
次の日
いつもの席に座り目を閉じる。
次の駅に誰かが前に立った。電車が動き始めると昨日感じた痛みがヒザから
感じる。もしやと顔をみると同じおじさんだ。
さらに次の日
同じことが起こった。わたしはこのおじさんのことを「こつこつおじさん」と呼ぶことにした。

以上


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