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 「桜」の語源について

 60も半ばになると、学生時代は遠い昔。学んだことのほとんどは忘れてしまいました。
 そんな中、「桜の語源」について教わったことは、よほど印象的だったのか、今でも覚えています。
 ネットからの補足を加えながら、以下にまとめてみました。
 
 春から夏にかけての言葉に「さ」の付く言葉がいくつかあります。

 「桜」「早苗」「早乙女」
 「さなぶり」「皐月(五月)」
 「五月雨」など。

 この「さ」はなんでしょう。

 この「さ」は、「農耕の神(田の神とも)」を意味するそうです。
 
 「さくら」の「くら」は、「座る所・宿る所」という意味で、今でも天皇の御座所を「御座(みくら)」とか「高御座(たかみくら)と言うそうです。
 つまり「さくら」は、「農耕の神の宿る所」という意味だそうです。
 
 古代の人々は山の桜の開花を見て、農耕の神が降りてきたと考え、神の訪れに感謝し、豊作を祈った。それが花見の初めだとか。

 「早苗」は、農耕の神の苗。
 「早乙女」は、早苗を植える女性。
 「皐月(五月)」は、農耕の神の月。
 「五月雨」は、農耕の神の恵みの雨。

 「さなぶり」は、聞き慣れない言葉ですね。
 これは「さのぼり」が変化したものと言われます。
 「農耕の神が降りてくる」という意味の「さおり」という言葉があるらしいのですが、それに対して「さのぼり」は、「農耕の神が昇っていく」という意味だそうです。
 
 「さおり」で田植えが始まり、「さのぼり」で田植えが終わる。
 
 田植えが終わったら、慰労の宴会を催したので、田植えの後の宴会を「さのぼり(さなぶり)」と言うようになったということです。

 「さ」を、もっと広い意味、「植物全般の生命を育む神」と取れば、「花が咲く」の「咲く」も、「さ+来(く)」が語源なのかなと、勝手に考えています。
「植物の神がやって来る」→「さ来(く)」→「咲く」。

 桜は、大昔から日本人にとっては、特別な花だったのですね。

 桜の語源には諸説ありますので、興味のある方は、ネットをご覧になってください。
 
 今年も桜も、そろそろ終わりですね。
 (画像は、ネットからの借用です。)

#エッセイ #桜の語源 #田の神 #田植え
 

 

 

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