見出し画像

大衆書局(香港)が閉店に 2020.3.19

香港にあるシンガポール系の書店・大衆書局の全16店舗が3月19日(深夜0時)、閉店となりました。

ここ10年ほど業績低迷が続く中での家賃高騰に加え、昨年のデモそして今年の新型コロナウィルスでさらに業績が悪化したのが、閉店の要因となったそうです。香港の地で40年以上営業していた老舗だっただけに、寂しくなりますね。大手の大衆書局が閉まってしまうなんて、個人経営の多い独立書店は大丈夫かしらと心配になります。

大衆書局は、主に九龍、新界エリアのショッピングモールに店舗が入っていました。以下は、大衆書局が入居していたモール名。立地のいいところ揃いなので、これでは家賃も高かったでしょう。

【九龍】
大角咀奥海城、黄大仙中心南館、红磡黄埔花园、旺角始创中心、黄大仙中心南館、红磡黄埔花园、旺角始创中心、油塘大本型、九龙湾Megabox、旺角新世纪广场、旺角T.O.P

【新界】
沙田沥源邨沥源广场、沙田置富第一城、大埔超级城、荃新天地、元朗YOHO MALL 

ネットに出ている記事を見ると、黃埔花園の店舗は随分と家賃を滞納していて、すでに裁判所から47万香港ドル(約660万円)の支払いまたは立ち退きを命じられているとか(3/10付記事)。ちなみに、黃埔花園店舗のお家賃は18.3万香港ドル(約260万円)。←家賃がいくらかネットに書かれているのも香港らしい(笑)

昨年のデモの時はなんとか持ちこたえていたお店が、新型コロナに追い打ちをかけられ、春以降「結業(閉店)」するお店が増えています。うちの近所の老舗飲茶やさんも、店舗の家賃値上げにあい、つい先日閉店となってしまいました。客足が減って売り上げも落ちているなか、もう家賃が捻出できないと閉店を決意したそうです。こんな時期なのに、値上げをしてくるなんて・・・



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?