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三味線の湿気対策

最大の敵は湿気!

三味線を持っている人は6月から9月くらいまで毎日ヒヤヒヤしているかもしれません。なぜならこの時期の湿気が原因で三味線の皮が破れてしまうからです。

皮の張替えは安くても1万円位からで舞台で使用する三味線では5.6万円くらいします。そしてこの時期は三味線屋さんも皮の張替えで大忙しとのこと。なるべくなら避けたいですよね。

そこで僕がやってきた対策と保管方法を教えたいと思います。


早めの準備が大事

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家で保管している時やケースに入れるときは三味線の胴(皮)の部分を和紙でできた胴袋という上の写真の袋に入れていると思います。ちなみに皆さんはその胴袋いつから使っていますか?

「覚えていないけどずいぶん使っている。」「2.3年くらい」...

残念ながらそれはダメです!

月日が経つにつれてその袋もたくさんの湿気を吸っています。

胴袋には皮を湿気から守る役割がありますが、その胴袋が湿気まみれでは意味がありません。


年に2回新しい胴袋に替えるのが理想

僕は雨季が来る5月頃と湿度が落ち着いてくる10月頃に新しい胴袋に替えます。

5月から10月の間にたくさん湿気を吸った胴袋に「ご苦労様でした」とお別れをし、10月から5月の乾燥している時期にはなるべく新鮮な空気を皮に吸ってもらい、また5月からの雨季に新しい胴袋で備える、といったサイクルです。


乾燥剤を併用してさらなる備えを

湿度調整剤

一部ですが上の写真のように三味線をはじめ楽器には湿度を調整するためのアイテムが多数あります。

左上の桐胴板は三味線の糸と皮の間に挟むことができます。

桐胴板

桐でできている為値段は他のものよりは高いですが半永久的に使えるのが特徴です。

他の調整剤はケースの中に入れたり胴袋の中に入れたりと使い勝手はいいですが大体のものが使用期限は半年ほどです。

それと僕は使ったことはないのですがポリマーシートもあるようです。こちらは桐胴板よりも値段は高いですが使用期限は2年ほどだそうです。


またこのようなアイテムも対策には有効かと思います。


忘れがちになっているでしょうが定期的に三味線ケースに掃除機をかけましょう。掃除機は湿気を吸ってくれますしケースがきれいになることは気持ちがいいものです。

こういった方法で僕は長いこと皮が破けることがありませんでした。参考にしていただければと思います。

最後にプロ、アマ関係なく楽器や道具を大事にしないのはプレイヤーとして最低なことです。常日頃のメンテナンスをかかさず楽器や道具の”体調”を気遣ってください。





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