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MTGA:アルケミー新環境アブザンミッドレンジのススメ〜その1

アルケミープレイヤーの皆さんこんにちは。
40代ロートルMTGプレイヤーのヒカチュウです。

1月は無事250以内でした


2月の構築シーズンは、3月のウィークエンド予選がアルケミーな事もあり、いつもより若干の盛り上がりを見せているように思います。
 今回は2月シーズンでミシック到達までいくことができたアブザン(黒緑白)ミッドレンジについてアルケミー環境の動向と併せてご紹介したいと思います。


 1.  アルケミー環境の動向

 前回まで1月シーズンの際に説明した環境は以下のようなものでした。

・雑多なデッキタイプがいる
・なかでも多数派を占めているのは
 青白ジン・メンターテンポ
 《豚の先触れ》を含むミッドレンジ
 エスパー系コントロール
 赤単色アグロ
 人形師+ネズミ無限コンボ
 グルール《灼熱の銘》バーン
 
それが、2月になってからは次の様に変化していると思います。
①青白ジン・メンターの減少
 あまりにも露出が高すぎたのか、現在では数を大幅に減らしています。

デッキパワー自体は高いのでまた帰ってくるかも


②《豚の先触れ》ミッドレンジの対ミラー意識
ミッドレンジミラーで勝つために多色化される事が多くなりました。純正白黒である安定性よりもカードパワーをより意識した方向に。

アルケミー界の超人達

③シミック系高速アグロの隆盛 
 青緑カラーで高速でクロックを展開し場を圧倒する青緑探検マーフォークとアーティファクトシナジーを絡めた青緑アーティファクトアグロが増えてきました。いずれも《遠眼鏡のセイレーン》→《地底のスクーナー船》という黄金パターンや、生物をガンガン並べるのが売り。ラスゴ系が少ないアルケミー環境にマッチしています。

先手の圧が強すぎる


④グルール系の衝動的ドローデッキ 
 《巨大戦車の行商人》や1マナハンデスが跋扈する環境において、衝動的ドロー(いったん追放領域におかれるドロー)や、《暗黒時代の後継、ジャーシル》のハンド再利用はトップデッキから即アドバンテージを稼ぐ事ができます。1月にご紹介したグルール銘バーンはもちろんの事、ジャーシル・クルシアスコンビを投入したジャンドミッドレンジ・さらに《焼きすぎ》まで入ったジャンド焼きすぎなどが現れています。

グルールなのに手数が増える増える

数を増やしているデッキタイプをまとめると、
ー隆盛組ー
・多色系《豚の先触れ》ミッドレンジ
・グルール系ドルイド・反復デッキ(銘バーン・焼きすぎコンボ含む)
・シミック高速アグロ(探検マーフォーク型・アーティファクト型)
ー続投組ー
・人形師+ネズミ無限コンボ
・エスパー系コントロール
・赤単色アグロ

以上のように考えています。

2.使用デッキリスト

メインボード
2 《切り崩し》
4 《苔森の戦慄騎士》
3 《ラノワールの壌土語り》
3 《巨大戦車の行商人》
1 《勇敢な旅人、ケラン》
2 《喉首狙い》
2 《シェオルドレッドの布告》
2 《一時の猶予》
1 《羅利骨灰》
2 《分派の説教者》
2 《名もなき都市の歩哨》
1 《オルサンクのパランティール》
4 《豚の先触れ》
2 《黙示録、シェオルドレッド》
1 《タルの妄信者、ラディック》
1 《一つの指輪》
1 《ギックスの命令》
1 《タイヴァーの抵抗》
1 《平地》
3 《沼》
2 《森》
2 《コイロスの洞窟》
2 《眠らずの城塞》
1 《ラノワールの荒原》
1 《低木林地》
3 《眠らずの小屋》
3 《剃刀境の茂み》
1 《スランの門》
1 《ミレックス》
1 《魂の洞窟》
4 《魅惑的な交差路》

色マナ配分:   緑 15+α  黒 16+α  白 14+α
アンタップ土地: 先手 16枚 後手 20枚

基本戦略: 
2・3マナ圏生物を除去を中心としたスペルでサポート。盤面を残せればカードパワーの高さから攻めを維持しやすくなります。もしくは1:2交換できるカードを使いカードの交換を続けてリソース勝ちを狙います。真っ向勝負に強いフェア戦略なデッキです。

3.個別カードピックアップとコンセプト

雑なバフ調整

アルケミー再調整により、絶妙なサイズ感の土地が殴りにきます。3色の不安定なマナベースを補助し、《苔森の戦慄騎士》の再展開・《豚の先触れ》の長男即起動などのマナ確保に役立ちます。

伝説生物のようなパワカ

 場に出た時点で発生する地図トークンが、商人・ケランのサイズアップを助け戦線に出れるサイズに。いったん殴る事ができれば、いきなり有利な盤面ができます。

必殺技その1

足りないライフの補填(対赤アグロ)・並ばれてしまった大量の生物の一掃(高速アグロ)・対処不能な致命的生物の処理(ラディック)など
他のカードではできない事をやってのけるミラクルカード。壌土語り+地図トークンにより他デッキより撃ちやすいのもポイント高いです。とはいえ、《一時の猶予》が幅を利かせている環境を鑑み1枚だけ。

必殺技その2

相手の《豚の先触れ》を対象不適正にしたり、《苔森の戦慄騎士》でねじ込んだり、《タルの妄信者、ラディック》のアタックを通したりと決定打になりうる1枚。《一時の猶予》を構えているのは意識されやすいですが、このカードなら「想定外」を生める可能性が高いと考えての採用。

がんばって色マナをやりくり

いずれも「デメリット持ちの多色ランド」としての採用です。痛い確定ダメラン・出たターン限定・「人間」を指定して出にくい白マナを補助と、少しでも3色の不安を減らそうと工面しています。

コンセプト〜強いカードを押し付けろ!

 ミッドレンジのミラー意識・衝動的ドローの増加により、純正白黒ミッドレンジのハンデス戦略には力不足を感じました。また、置物悪用デッキ(灼熱の銘や焼きすぎ)の流行により、《豚の先触れ》本体の起動では間に合わないケースが増えてきました。そこで黒緑ベースの強い生物・ミシュラによるクロックと、マナ加速込みの《豚の先触れ》・《羅利骨灰》という手段の取れるアブザンカラーに目をつけたのです。
 白黒ベースに比べて構えるアクションは取りづらくなりましたが、代わりに「押し付ける力」が格段に上がりグルール・衝動的ドロー系との相性が改善できた様に思います。

 今回はここまで。次回はサイドボード案の紹介と、マッチアップのポイントを説明したいと思います。目を通して頂きありがとうございました。


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