プライベート編 依存とグレー

夏本番を前に、夏バテ気味の霞です。

今日は、カミングアウトをします。
私の中では、これを世間に晒すことは勇気のいること。でも、気持ちがスッキリするかもと思って、これを書いています。
【いつもより長いです。ご了承ください。】

結論「私はヒモ男を追い出せない」

彼と出会ったのは、もう数年前になる。
その時私は当時の彼氏とトラブってて(当時の彼氏のために借金してボロボロだった。)、すごく弱っていた。それでも今思えば、私は彼に依存していて、別れるに別れられなかった。
そして、当時の彼氏と別れられたのは、今の彼に出会えたからだ。

今の彼氏と付き合って、彼に束縛されたけど現状をなんとか彼に合わせたくて(嫌われたくなくて)、付き合って3カ月後、転職して引っ越しまでした。
そして彼は気づくと一緒に住んでいて、付き合って10カ月後、彼はヒモになった。そして、今付き合って2年6ヶ月。これを記事にしてる。

彼がヒモになって3ヶ月(付き合って1年1ヶ月)が経った時、今勤めている会社の社長にディナーミーティングに誘われた。昇格してからも3ヶ月で、社長の右腕になるために、お互い腹を割って話そうということになった。社長の会社や社員に対する想い、私の仕事に対する想い、今後の仕事の進め方を話ていた。

そんな時、プライベートな話になった。今でも鮮明に覚えている。あの時の衝撃を。
互いにお酒がだいぶ入った頃、社長は私に「彼氏とはどうだ?」と一言質問した。社長が知っているのは、私が彼と同棲していることだけ。「ちょっと今大変な状態でして。」私は答えた。本来なら社長にこんな事話すなんてどうかしているが、お酒の勢いもあり、今まで誰にも相談できなかったストレスも相まって、話し始めた。

そこから社長は、前の彼氏とのことやなぜ彼がヒモになったのかなど、私の話を一通り聞いてくれた。そして社長は、「依存だな。お互いに。それでお前の精神が安定するなら、その関係もアリだけど。」と言った。「まぁ、どちらにせよお前は稼がないといけないわけだ!」と続けて笑った。「そうですね!こんな話すみません。」と私も笑った。そして話題は違う話に移り変わった。

【依存】
この時まで私が人に依存してるなんて思ったこともなかった。衝撃だった。私が男に依存している?この疑問は後に確信に変わる。

ディナーミーティングから数日たったある休日。この疑問をハッキリさせるため、過去の自分から自己分析してみることにした。

恋愛は人並みより少し多目だと思う。
中1から始まって、高校生も大学生の時も彼氏はそれなりに居た。ん?それなり?違う。途切れさせたことが無いことに気づいた。特に実家を出た大学生の頃から。1回付き合うと長いタイプだから、数はそんなに多くはないけど、彼氏がいない時期が思い当たらない。

んー、なるほど。

実家を出る前の高校生の時もそうだが、大学生の頃は、特に好きになってくれた人とばかり付き合っていた気がする。

そうか、私は男性に依存していたんだ。認めてくれる彼氏という存在に依存していたんだ。だから、彼氏が居なかった時期が少ないし、彼に合わせようとばかりしてきた。服装や髪型、音楽の趣味がコロコロ変わっていたのがその証拠だ。

なぜ、こんなに私は依存することになったのだろう?きっとその答えは幼少期〜思春期にあると思う。

親には凄く愛されていたと思う。(今も。)でも、褒められたとか、構ってもらって記憶があまりない。実家は自営業で、父も母も休みなく働いていた。祖母が同居していて、父と母よりも祖母との時間の方が長かった気がする。
私自身、秀でたものはなく、勉強も中の中。スポーツは幼少期からやっていた、スキーと水泳以外はどれもダメだった。芸術センスは皆無でいい成績を貰ったことも無い。
褒めどころがあまりない子供だった。
それに比べて兄は、何事もそつ無くこなすタイプ。
中学の体育の先生に「兄はスポーツ万能なのに、お前は違うんだな。」と言われたことが、私のスポーツに対する劣等感を植え付けた。
勉強もできた兄のことを嫌いになったことはないが、親に褒められている兄を見て羨ましくは思っていた。

褒められる、認められる。言わば、承認欲求が高かった。

承認を欲していた私は、知らぬ間に男性に依存して生きてきた。
巷では、承認欲求=SNS的に言われてはいたが、こんなに自分が承認欲求が強くて、依存する状態になっていたことに、気が付かなかった。自分はもっと強い人間だと思っていた。人より人に翻弄されない人だと思っていた。周りが見えない所の騒ぎではなく、自分が見えていない人間だったのだ。
なんとも、恥ずかしい。理想の自分と現実の自分は正反対で、とてもかけ離れていたことに、20代後半になって気づくなんて、、、。

私は、この事実を受け入れることにした。私は依存体質で承認欲求が高い。

それから1年後。

仕事も2年目となり、自由度が高い仕事の中で部下を持ち、成果も出せ始めている。営業職とはとても分かりやすいもので、数字で全ての結果が出る。良くも悪くも、これほど自分の評価が分かりやすいものはない。月々の結果を見ながら、少しずつ自分にも自信が付いてきた。

誰かに認められたい自分を認め、仕事では客観的数字で評価され、部下からの信頼と社長からの信頼を受け、まだまだ未熟者と自覚しながら、必要とされていることを毎日ヒシヒシと感じている。
それは、時にプレッシャーだが、仕事で承認されていると実感できる。

彼に対しては、付き合い出したあの時の安心感や恋愛的な感情は遠の昔に消えていた。人をお世話している感覚。今はそれに近い。私に依存する彼の存在が疎ましく思うこともある。
なら、早く追い出せばいい。と誰もが思うだろうが、彼を追い出せば彼はどうなるだろうか。次の女は直ぐ見つかるだろうか。何か仕事を見つけれるだろうか。無一文の彼を追い出す覚悟がない。

私は彼を追い出せないのは、まだ彼に依存してるのだろうか?それとも、情に絆されているのか?
未だ結論は出ないままだが、彼は今日も、私の家でゲームをしながら私の帰りを待っている。

人は1人では生きていけない。
でも、私が将来を一緒に生きたいのは、きっと彼ではない。そんな想いは隠しながら、踏ん切りもつかないまま、また1日が過ぎていく。

グレーな感情を抱えたまま、また1日が過ぎていく。

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