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革ジャン泥棒のお話

私、かつては良い革ジャン持ってたんですよ。

バンソン ダブルライダース


A-2タイプやG-1タイプ、B-3ボマー、色々と着ましたが、ライダースの持ってる雰囲気は独特ですね。
ショットのシングルライダースも持ってますが、今となっては前が閉まらないのよ・・・。 汗
それに革のゴツさは、バンソンの圧勝です。
まぁ、年代がかなり違うかもしれませんが。


たぶん同じ型ですが
これは私のではありません


昔のバンソンは、いま日本で出回っているバンソンとは、全く別モノって感じですね。
ライセンス商品は、結局ブランドをダメにすると思う。

今では考えられないくらい、分厚い革。
硬く、かっちりとしたタイトな作り。
袖は長めで、腕をあげてハンドルを持ったときにジャストになる。
まさに、ライダーのための鎧。
一生モノといえる革ジャンです。

バイクには乗ってませんが、10年くらいは着たでしょうか。
まぁ、ひと冬に数えるほどしか着ないので、
なかなか「なじみ」も出ず、硬いままでしたが。

やがて息子 (次男) がバイクに乗るようになり、
「おっさん、借りてくよ」と、勝手に着るようになります。
ちなみに、息子たちから「おっさん」、もしくは「おじい」と呼ばれております。 涙
その理由は、またいずれ。

時代は「茶芯ちゃしん」ブーム

茶芯というのは、古い革製品が今と違う染色方法の為、表面の黒色が擦れたりして剥げてくると、中の革の茶色がうっすら出てくる現象でして、革製品におけるカッコいいエイジングのひとつとされています。

茶芯の始まりは、レッドウイングのエンジニアブーツでしたね。
本来、安全靴なのでつま先に保護カップが入っているわけですが、その規格が「PT91」と呼ばれる古いものに、茶芯が多いと言われてます。

ただし、中が茶色かどうかは、あくまでも運なのです。
通常はグレーが多いですし、染色方法が違えば中まで黒色です。

レッドウイング エンジニアブーツ
これは私のヤツ、20年近く履いてる
現行品とは革の厚みがかなり違う
PT91だが茶芯ではない感じがする
(出場回数が少ないので擦れてない)


話を革ジャンに戻します。

なんと、この革ジャンは実にきれいな茶芯だったのです。
袖口の辺りや曲がってシワになった所から、ほんのり黄土色が出てきて、これはゆくゆく楽しみだと思ってました。
新品のバリバリ感もいいですが、少しくたびれて茶芯が出てくる。
この「気こなれ感」は、長い時間身に付けて初めて得られる雰囲気です。


そんなある日、

ふと、クローゼットの中を見ると・・・。

あれ、あれれれ、何これ・・・
ウソやろ・・・

なんと、茶芯だらけになったバンソンWライダースが・・・
やられた!! クソ!!

アホ次男がご丁寧に、あちこちサンドペーパーかけて、強引に下地を出しやがったのです。
擦れた所が自然に茶芯となるのが、年季ってもんなのに・・・。
これじゃまるで、安っぽいダメージジーンズ。

おまけに仕事が雑で、滑らかに茶色ではなく、ペーパー目がザクザクに残ってる。
どう見ても、スピードオーバーで転けたかトラックにでも轢かれたか・・・ 笑
私も一瞬、事故ったのかと思った。
そもそも、やり過ぎて品がない。


さすがに次男を呼んで怒ったが

「どうせ、着てないじゃん」
「年齢的にも、もう無理やで」
「実質、もう俺のモノだし」

わな わな わな くそ くそ くそ 絶対に許さんぞ!!

しかし、まぁ、確かにサイズ的にはもう無理なんで、すぐに諦めて人生の記憶の中から、あの革ジャンは消し去りました・・・。 涙
そしてクローゼットから、黒い革ジャンが1枚消えたのです。

育て方、間違った??

その後、ヤツは結婚して10年以上経つが、あの革ジャンのことは1度も話題には出ないのであった。



こいつが革ジャン泥棒だ

我がモノのように着てるし


その手下

どうやら自分用のバイクを持ってるらしい



泥棒といえば 「ルパン3世のテーマ」

ストリートピアノ (都庁) で、菊池さん × ごささんの連弾を、菊池さんの動画より


こちらは逆に、ござさんの動画から私の好きな「スペイン」の連弾。



では、では、また次回。 ありがとうございました!!