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割れ鍋をチャーミーグリーンで良く洗い

「チャーミーグリーン」

と聞いて、あの映像が頭に浮かぶ世代となると、人生の荒波を乗り越えてきたオジサン、オバチャンになるのでしょうね。(失礼)

単なる食器用洗剤の名前なのに、CMイメージが先行するくらい印象が強かったですよね。  爺さんと婆さんが何やらお洒落して、手をつないで散歩する、そのニコニコ顔たるや・・・。


「仲良き事は美しき哉」

って実篤でしたかね。 「あんな夫婦になりたい」だけではなく、「年寄りのくせに気持ち悪い」とか「理想と現実は違うわ」とか賛否両論あったのも事実。

あの頃はまだ、年寄りがお洒落したり手をつないで歩くなんて、気恥ずかしい時代だったし、だからこそインパクトがあったんですね。  男らしくとか女らしくとか、他人様からどう見えるかとか・・・。

でも、あれから数十年たった今・・・、今ならチャーミーグリーンは「アリ」だと思う!!   やっと時代が追い付いた感があります。  とはいえ、私も滅多に手なんぞつなぎませんが (笑)


何故そんなことを

思い出したかと言うと、先日観た「峠」という映画の中で、主人公夫婦(役所広司・松たか子)のことを、両親(田中泯・香川京子)が、「割れ鍋に綴じ蓋」って言ってましてね。

あ〜、久しぶりに聞く言葉だなぁ〜と、ネガティブな感じで使われがちだけど、何ともホッとする言い回しです。

ちなみに私、「田中泯」さんの大ファンでして、あのカッコよさ、渋さ、色気、存在感、憧れます。


「割れ鍋に綴じ蓋」

たとえ割れたポンコツ鍋であっても、それに合う綴じ蓋(修繕するフタ)があるものだと・・・。  完璧な人間などいないわけで、人は皆それなりに傷を抱えた「割れ鍋」なのではないでしょうか。

似たもの夫婦って感じで使われるコトが多いですけど、我が家の場合はむしろ真逆でお互いのダメな所を補ってるというか、凸と凹みたいな感じですね。

二人合わせてなんとか一人前、本当の割れ鍋に綴じ蓋ですわ。

スクリーンでその台詞が出た時に、隣の「割れ鍋女史」いや「綴じ蓋」か、チラッと見たら気持ち良さそうに夢の中であらせられました。(汗)

地味な時代劇的映画なので、ムリだろうなとは思ってましたが・・・(笑)        彼女は、ジェットコースターの様にストーリーが分かりやすくて、テンポのいいお話が好きなのです。


一緒に暮らし始めて

40年になります。  最初に何年か同棲(死語?)をしていましたが、よくぞココまで持ったものです。  実はワタクシ、離婚されてもおかしくないような事、何回かやらかしております。(滝汗)

なんか夫婦というより、母親と息子のようでもあり、ときには父親と娘のようでもある。

最大の理解者であり、最強のライバル。

共に闘う同志なのか、ラスボスなのか。

出会った頃は、一番苦手なタイプの人間だったのに不思議なモノです。  まぁ、あちらも同じこと言ってましたが・・・。


今でも

毎日のようにケンカの絶えない二人なんですが、若い頃と大きく違うのは、お互い少しは「折れる」ことを覚えたみたいですね!!  もうめんどくさいので、出来るだけ楽に早く終わらせたいみたいな。(笑)

きっと、このケンカ相手が居なくなったら、とてつもなく淋しいんでしょうねぇ。  少なくとも、私よりは長生きしてもらわないと困ります。

まだ、チャーミーグリーンもしてないし・・・。 

幸せだから笑えるのではなく、笑ってると幸せに気付けるらしいですからね!!



スターダスト・レビューで「木蓮の涙」




では、では、また次回。 ありがとうございました!!