とあるラジオ番組にゲスト出演したら「大人」になった話
僕は今年、31歳になりました。誰がなんと言おうと、あからさまに大人です。事実、要所要所で『俺、大人になったな』と思う事がありました。例えば確定申告。もしくは10年前、ずっと片想いをしていた女の子に思い切って告白したら「小林君と付き合ったとしても、幸せになれる気がしない。」とフられた、ある秋の日の帰り道。あるいは、酔いと眠気を誤魔化しながら流れ着いた3次会のカラオケ屋で深夜3時、誰かが入れたZONEの「secret base〜君がくれたもの〜」が、うっかり心に刺さってしまい、君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望忘れない 10年後の8月 また出会えるのを信じて。
さて先日、そんな僕はまた一つ、大人になりました。小さなミュージカル公演を準備中の2人の役者、天羽尚吾さんと海老原恒和さんのラジオ番組「バックステージ」にゲストとして呼ばれたのです。
ゲストとして呼ばれる人は、絶対に「大人」です。年齢うんぬんではなく概念としての話で、例えば、気に入らない事があると機嫌を損ね、「ありがとう」と「ごめんなさい」が言えない、ナメクジに塩を掛けるのが趣味、みたいな「子供」がゲストに呼ばれる事はありません。その点、僕はゲストに呼ばれたわけですから、これは、全方角から見て、僕が「大人」になったことを意味します。つまり今の僕は、「ゲストに呼ばれない日もあったねぇ」と軽く笑ってから感慨深そうに目を細め、グラスに残ったウィスキーを舐める、なんて「大人」な事もできるわけです。これは、全方向に対して大人です。いえ、「大人になった」というよりも、お二人に「大人にして頂いた」という方が正確なのでしょう。その点においても、お二人には感謝しています。
僕が「大人」にして頂いた回は、こちら。スポティファイとポッドキャストがありますので、便利な方をご利用ください。『#20 イギリスには演劇のシンデレラストーリーがあるのかも』と、『#21 ひとりじゃないよ、演劇くん!』の2回分です。
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聴いて頂けば分かる通り、2人は、筋金入りの「大人」です。僕のような、ぽっと出の「ニワカ大人」ではなく、もはや「アダルト」と言って差し支えが無いでしょう。そういう人たちは総じて聞き上手、そして、話させ上手です。お陰様で僕は、普段とは比べ物にならない程にスラスラと会話が出来ました。色々と聴き応えのある話も出来たりなんかしちゃってるので、ぜひぜひ聴いて下さい。
最後になりますが、僕のnoteを読んで下さっている奇特なアナタは、僕が「週に1度は更新する」と宣言しては破り、改めて宣言しては破り、という、もはや昔話の登場人物にでもなれそうなレベルで根気が無いことを、既にご存知かもしれません。この例えが正当であるかどうかは、個々人の判断に委ねるとして、「夏休みの間は書き続けるんだ」と宣言した前回の更新は34日前、9月中は遂に一度も更新する事がなく、昨日、夏休みが終わりました。その事について、僕はもう、謝らないでおこうと思います。それから、どうしたら約束を破らずにいられるか考えた結果、「約束をしなければ良い」という結論に至ったので、定期的に更新するとか約束しないでおこうと思います。これは、我ながら、「大人」な解決法だと思います。
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