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幼稚園児が公園に集まるように、不良がゲーセン前に集まるように、大学生は原っぱに集まる。

かくして「その日」はやってきた。同級生たちとのピクニックである。初めて直接、しかも、40人規模の集まりだ。そして、結論から言うと、特に事件は起きず、無事に一日を終える事になる。まあ、そんなモンである。

オンラインでしか会った事が無い子達と、ようやく会える。素直に嬉しくて、まるで小学校の入学式のような気分だった。ちなみに、小学校の入学式の事なんて全く覚えていない。ピクニック会場は、グリニッジ・パーク。あの有名なグリニッジ天文台のある公園、本初子午線、西経0度である。このグリニッジ・パークというのが、公園と呼ぶには広過ぎて、もはや森だ。見渡す限りの緑である。周りに高い建物が無いので、空がとても近く感じる。犬の散歩をする人たち(ロンドンは、東京に比べて犬を連れている人が多い気がする。)、外の空気を楽しむ家族連れが居て、その中に、僕たちの集団もいた。周りはせいぜい4、5人、多くても10人程度のグループが散在するなか、40人規模の塊が蠢いているのだから、遠くからでもすぐに分かった。みんな、すぐ僕に気付いてくれて、声を掛けてくれた。嬉しかった。

さて、僕が2年間地道に続けてきて、思い返せばこのピクニックでも役に立った事がある。それは『分かったフリをしない事』である。正直にいうと僕は、普通に会話していたって話題に付いていけなくなる事が今でもある。込み入った話になると尚更だ。事実なんだから仕方ない。だから、相手の言っている事が理解できない時は、鉄の意志を持って「やあやあ、それってどういう意味だい?」と聞く事にしている。最初は気持ちが疲れるが、続けていると、少々僕が意味不明な事を言い始めても理解しようとしてくれる人が周りに増えるので、非常に生きやすい。僕は人付き合いが上手いタイプではないので、序盤からコレをやっとかないと絶対に色々と厳しくなるという事を予感し、地道に続けてきたお陰で最近じゃ随分と楽になった。ただし、これに関して僕は、周りの子達に感謝するべきであり、『俺は自らの力で切り拓いて来たぜ』的な事を言うつもりは全く無い。みんな有難う。地球に生まれて良かった。

今回は、後々この日記で登場して欲しいと思っている友達何人か、それから、ピクニックで始まった若者の恋愛話なんかについて書こうと思っていたのだが、長くなりそうなので明日書く。ピクニックの話は1回分で纏めるつもりだったのだが、結局3日に跨ってしまった。よっぽど大事な思い出なんだと実感している。我ながら可愛いヤツである。この日記の目標は、コツコツと続けていく事なので、気負わず気楽に、書きたい事だけ、書きたいペースで書いていきたい。

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