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ブルーピリオドの副題にモヤモヤする

ブルーピリオド、好きな漫画だ。

その好き度合いは2022年に行われた『ブルーピリオド展』に足を運んだほど。写真をたくさん撮ったしグッズも買ったりした。
復読をするに値する漫画だと思っていて、実際に読み返す度合いは高い。
という筆者の私を押し出しつつ、後述へと繋がっていく。

ブルーピリオドについて。

12巻まで読了。(※記事執筆後15巻まで読了)
面白いのだが、少しずつ俗なものに染まっていく感覚だけはどうしても好きになれない。

各話のタイトル↓もそうだし、作中に出てくる絵画も現代アートだったりということがそれなりにある。ほかにも、扉絵に使う絵につい数年で話題になった絵画を使ったりだとか(9巻 36話)。


サブタイトルについて、個人的に酷いなと感じ始めたのは10巻から。

ほかの巻はゆうやの雑記ブログさんにて見られる


ラノベやなろう系のようにはなってほしくない。

このブルーピリオドの好きだったところは『普遍性』だったんだけど。
一過性の新しさを盛り込むとそれが揺れ動いてしまう。

例としては、作中キャラクターの趣味に超がつく俗なものであるポケモンを使ったり*。名詞として流行りまくってる2.0という単語を使ったり、など。
*筆者はポケモン大好きです。

こういうのって難しいよなぁ、特にネットが発達してしまった現代ではさ。pickする側はこういうのがあると取り上げやすいし。


でも、読んでいて分かってくることもある。
作者である山口つばさ自身もこれは挑戦なんだろうなって。
描きながら、探っているのが分かる。知識をつけようとしているのが分かる。
正直、大まかなストーリー自体は構成されているだろうけど、肉付けは完全にライブだな。
というか、ライブじゃないと漫画は無理。

漫画の知識とアートの知識を両方蓄えるって毎日ハードな生活をしているんだと思う。
実際に藝大に足を運んで、20歳前後の学生を見てきているのだろう。だから、副題がこんなにも俗になっているのだ(……と推察する)。

これからも応援は続けるし、漫画は読み続けるけれど、サブタイトルは頑張ってほしいなぁ。



追記:
続きを読んでいたら、最新巻(14,15巻)でとうとう諦めの利いたタイトルになってしまった。

こちらは14巻


これは、もう言えることがないな……ちと残念。
16巻くらいからまた変わるかなぁ。


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