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遺影の前には線香花火を

みつばちが針を刺して死ぬみたいに
誰かを守るために突然に不本意に死んでみたい
刺された誰かは私のこと恨むだろうけど
それでも世界を傷つけてから死にたい
それなのに貴方と約束した「いつか」に縋って
まだ死なないでいる

もし私が無事に死ねたら線香花火をしてほしい
ほら、線香とかアガんないし、花だって枯れちゃうし
いつもは忘れてていいからさ
夏にちょっと花火がしたくなったら見せに来てよ
火の魂が落ちるまでは私のこと思い出してね

なんで死んだときのことばっか考えてるかって?
毎日墓穴掘って生きてるからね


自分を肯定もできないくせに
バケモノみたいな歪んだ自己愛が成熟しきって
努力すらも惜しむ醜さだけが残る
喉から手が出て声は潰れた
あぁ、神様、どうかあなたの喉を貸して
僕は立てる耳も持たないから
あぁ、仏様、どうかあなたの耳を貸して
なんて
夜とふける妄想


アタシはとびっきりかわいいのがいいの
刺青より刺繍がいいし
ゲームよりレースがいいの
でも
可愛い可愛いイチゴだって
煮詰めたらジャムみたいにドロドロになるでしょ?
アタシの可愛い気持ちだって
吐き出せなくて
お腹の底で煮詰まっちゃって
焦げ付いて苦くて真っ黒で
ぜんぜん可愛くなくなっちゃった。
ジャムみたいに甘ければいいのに
砂糖みたいにあま〜い愛は注がれないから
アタシはただ醜いまんま


タイトルとか考えるの面倒になっちゃった

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