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南朝史跡めぐりin五條市 附・徒歩越県

2024年5月3日、連休で暇だったのでふと思い立ち奈良県五條市に旅に出ました。目的は賀名生の行宮跡と大塔宮護良親王ゆかりの大塔町です。

JR和歌山線に乗って、8時頃五條市中心部に到着。まずは五条駅から歩いて20分ほどの栄山寺に行きました。
南朝の後村上・長慶・後亀山天皇の行宮だったとされます。

「史蹟 栄山寺行宮阯」
私は気付いた、「長慶天皇行宮遺蹟」

栄山寺から市街地に戻り、いよいよ大塔町と賀名生に向かいます。
使ったのは「日本一距離の長い路線バス」として有名な奈良交通の八木新宮特急バス。一度乗ってみたかったんですよね…。五條バスセンター10時29分発の便に乗車。ゴールデンウィークということもあって車内は超満員(私はなんとか座れました)。

大塔町の星のくにに到着したのは11時20分。所要時間50分、運賃は1,280円でした。
バス停のすぐ近くにあるのが道の駅吉野路大塔、そして大塔郷土館です。

ここはまだ大塔村だ…!

大塔郷土館には、大塔宮護良親王や天誅組に関する資料が展示されていました。「大塔宮物語」という映像が上映されていて、観ながらすごくドキドキしてしまいました…。

宮さま尊かった…🙏
チケットが宮さまで感動!宝物にする!!

そして大塔町の護良親王といえば、何と言ってもこの騎馬像です!

実は以前学校行事で十津川村を訪れた際、ここも車で通ったわけですがもちろん寄れるわけがなく、宮さま……🥺となっていたので今回お会いできてめちゃめちゃ嬉しかったわけです。

方角的に楠木氏の本拠の方を見てるのかなと思ったり

まだまだ宮さまのおそばにいたいところですが、バスを逃すと大変なことになるのでこれでお別れです。12時9分星のくに発八木新宮特急バスに乗り、次は賀名生に向かいます。

八木新宮特急バスの車内。長時間になるので座席は少し豪華(リクライニングはできないが)
狂気に満ちた運賃表

30分ほど乗車し、12時39分に賀名生和田北口に到着。運賃は910円。

というわけで、ついに賀名生にやってきました!

穴生→加名生→賀名生
名付け親は後村上!

まずは賀名生の里歴史民俗資料館へ。
展示室で上映されている映像、南北朝時代についてわかりやすくもかなり詳しい説明となっていて個人的に大満足でした(正儀がめちゃめちゃイケボでよかったです)。

そして資料館の裏の山を少し登った場所へ行くと、南朝皇居の立派な石碑があります。

「南朝三帝賀名生皇居之址」

なんとここには、あの北畠親房のお墓も!

「贈正一位北畠親房公之墳墓」
神皇正統!さすが!!

14時の時点で南朝史跡訪問を終え、私はここから五條市街地へ歩いて戻る気満々だったのですが(夕方までバスがないため)、なんと資料館の方が見かねて駅まで送ってくださることに。
ありがとうございます…🙏

そんなわけで予定よりかなり早く五条駅に戻ることができたので、私はもう1つ気になっていた場所に行くことにしました。国道24号にある、奈良県と和歌山県の県境です。電車の時間が微妙で、自分の足で歩きたい気持ちもあったので、駅から約1時間歩いて行くことにしました。

少し寄り道して吉野川
柿可愛い

実は五條市中心部を走る国道24号には、幻の五新鉄道遺構が残されています。

五新鉄道は前から気になっていたので、南朝史跡めぐりのついでに見ることができてめちゃくちゃ嬉しく。五條と新宮が鉄道で繋がっていたらなんと便利だったことでしょう…。

歩いている人が全くいない道をひたすら歩いているのでさすがに心が折れそうになっていましたが、後村上帝もこのあたりに来てこの景色を見た可能性あるよな…と自分を鼓舞。

賀名生の方面

そんなこんなでなんとか県境に到着。達成感!

和歌山県橋本市カントリーサイン

実質ほぼ初めての和歌山県訪問が橋本市になるとは思ってもいませんでした😂
そして、自分の足で五條市に入ることができたのは実に嬉しい。

奈良県五條市カントリーサイン

そしてなんと、奈良県の国境石的なものも見つけましてですね…。疲れが吹っ飛びました。

「従是東 奈良縣管轄」

そんなこんなで旅の目的は120パーセント達成したので、県境近くのJR隅田駅から五条駅に戻ります。

隅田八幡神社の人物画像鏡かな?

16時20分、無事に駅に到着。
これにて旅は終了です。

五条駅

初めての五條市訪問でしたが、一言でまとめると非常に楽しい場所でした。憧れの賀名生と大塔町はもちろん、五新鉄道、そして市中心部から少し行くとそこはもう和歌山…!
ちなみに、五条駅の次の大和二見駅は奈良県最南端の鉄道駅です。実は朝、ここまで行ってました。

五條市は市街地だったら気軽に行けることが体感として分かったので、時間があればまた行きたいと思っています。

最後に、栄山寺の前を流れる吉野川を。

水面下の岩が見えるほど青く透き通った川。
後村上天皇や長慶天皇もこの美しい景色を見たのだろうなと考えると、感無量になってしまいました。

栄山寺橋


お読みいただきありがとうございました。

宮さま大好き💕

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