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恐竜二段 その4

さて、では恐竜二段の指導の時はどうかと言うと
「前屈立ち、下段払いよーーい!構えて!!」
「…………」
「なおれーい」
なんの稽古をしようか考えないで構えの掛け声だけしてしまうのだ。
ハッキリ言ってしまうとバカなのだ。

やっと何をやるのか思いついたようで稽古を再開するのだがリズムが悪く
「イチ!……ニィ!サン!!…回って。」
てな感じで稽古に集中できない。恐らく頭の中の回路がスムーズに回っていないのだろう。
我々、一般部(中学生以上)はまだ我慢できるが少年部の生徒の中には恐竜二段の指導が滅茶苦茶なので
「えーーーん!もう帰りたいーー!!」
と泣き出す子も居たそうだ。

本人はポジティブなので自分が悪いとは思わない=改善されないからタチが悪い。
更に悪いのが自分が総本部に居たことを自慢して
「これは総裁に言われたから」とか「館長に言われたから」といちいち講釈を垂れるのだ。
こうなりがちなのは空手道場のシステムの短所でもある。



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