ひざげり

アラフィフ男。東京在住。

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  • おかしな人たち。

    今まで出会ったおかしな人たちのことを書きます。 笑える話から笑えない話まで。

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恐竜二段 その5

空手道場のシステムの短所とは何か。 これは自分が所属している団体の道場での話だが、同じ系統の団体である程度の規模のところならそんなに変わらないと思う。 黒帯になれば一応、一人前の扱いになり、指導を任されたり、大会で審判をしたりするようになるので、以前にもまして色帯の後輩が先輩、先輩、押忍、押忍と言う感じで無条件で崇めてくるような感じになる。 だが、普通は勘違いしない。 自分より先輩は依然として居るわけだし、先生も居るし、そもそも勘違いするような人間は黒帯にしない。 例えば、

    • 恐竜二段 その4

      さて、では恐竜二段の指導の時はどうかと言うと 「前屈立ち、下段払いよーーい!構えて!!」 「…………」 「なおれーい」 なんの稽古をしようか考えないで構えの掛け声だけしてしまうのだ。 ハッキリ言ってしまうとバカなのだ。 やっと何をやるのか思いついたようで稽古を再開するのだがリズムが悪く 「イチ!……ニィ!サン!!…回って。」 てな感じで稽古に集中できない。恐らく頭の中の回路がスムーズに回っていないのだろう。 我々、一般部(中学生以上)はまだ我慢できるが少年部の生徒の中には恐

      • 恐竜二段 その3

        恐竜二段は家業の手伝いをしていた。 なので時間の融通は効く様で当時、先生がもう一つ道場を開設した関係で手が足りず、かと言って会社勤めの我々は時間の都合が付かない少年部の指導を恐らく仕方なく任せることが有った。 一般部の指導も本当は我々がやりたいのだが一応、向こうが先輩扱いなので先生や上の先輩が居ない時は仕方なく任せていた。 何故、仕方なくかと言うと内容が無茶苦茶だからだ。 フルコンタクト空手の指導体系は実はシステマチックに出来て居て、動作や順番を覚えてしまえば色帯(黒帯未

        • 恐竜二段 その2

          恐竜二段との稽古は最初の頃はどうだったのかよく覚えていない。 なんか変だなという違和感だけは有った。だが相手は黒帯なのでそれなりに敬意を持って対応していたはずだ。 後から聞いた話だと、総本部の帯研で怖いことで知られる某師範に顰蹙を買い追い出されたとのことだった。 やはりこの人はどこかおかしい。確信を深めた。 そして事件は突然、起きた。 稽古の帰り某先輩に車で送ってもらう時に敷地内から出て信号待ちをしていると、恐竜二段の車がやって来て敷地から出ようとした。 そこに右側から自転車

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