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散髪と通院 男性育休記2-12

水曜は幼稚園が9:00-11:30しか預かってくれないハードモードの日である。この間隙を縫って、私は激安美容院で散髪し、銀行で各種手続きをした上で、シャトレーゼに寄ってチョコバッキーを買ってきた。我ながらすごいスピードを出せたと思う。

昼食に3人分のラーメンをこしらえる。私はラーメンやパスタの具を適当に作るのが大変得意である。

お昼を食べて、さあ、午後はまるまるお出かけしましょうかと思っていたのだが、3歳児の様子がおかしい。一昨日くらいからたまに頭をかきかきして気になっていたが、いきなり頻度が病的になってきて、よく見たら発疹のようなものを発見してしまった。

これはいかんなと思って空いている皮膚科を検索、「かいかい治す病院行くよ」と言うと「いやだあー!」と泣き出す3歳児。

ここは一つ、最近流行りのあいつの力を借りるしかないと思い「白いアイス買うから」というと、悲しみと喜びがプラマイゼロになったのか、無表情で「いく」と言わせて電動自転車のシートにイン。ダッシュで皮膚科を決めた。もちろん約束通りアイスも食わせた。

で、結論から言うと「暑いからだと思う」「髪の毛を切った方がいい」というのが皮膚科医の判断だった。発疹は?と思ったが見せた時は消えてた。まあ、とにかく、暑いのが良くない、と。

髪型、私はもっと切った方がいいと常々言っていたのだが、「きのこカットが可愛いんじゃん」という妻のゴリ押しにより、ビートルズみたいな、二丁拳銃の小堀さんのような重たいきのこカットを維持していた3歳児だが、気温が上がってきた昨今、シンプルに暑くなってしまっていたのだ。

「あついの」

晴れて体感温度を、堂々と表明することができるようになった3歳児。いや、前から言っていたのだが「そんな訳ないでしょ、寒いよ」と妻に門前払いされていたのを改善された3歳児。まだ物言わぬ0歳児はいったん中立として、これで私と3歳児が暑がり、妻が寒がりということで2:1の過半数を取ることができた。これもひとえに有権者の皆様、あるいは皮膚科医のおかけである。ありがとう。ありがとう。

「暑い派」として急速にシンパシーを感じてきたのかわからんが、このタイミングでごはんもお風呂も「パパたべさせて」「パパとはいるの」と猛烈に私に甘えてくるようになった。なので、風呂で髪の毛を梳きバサミでめちゃめちゃくちゃ軽くした。

私は何も言っていないのだが、寝る時は妻木無言で冷房をつけていた。子のことになれば、医者の指示とあれば、妻は素直なのである。だが、ここで調子に乗ってはいけない。妻は寒がりなのだから。全体の調和を取るのはかくも難しいものだ。




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