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電気圧力鍋 男性育休記50/68

育休の記録、主夫生活も50日の節目である。いつまで続くのかというと、68日目まで用意があるのでそこまでお付き合いいただければ幸いである。

私の育休も終わりが見えてきており、ここにきて焦っているのが妻である。

妻は基本、0歳児まわりに集中してもらっているのだが、まだ寝返りも打てない彼のためにできることといえば、抱っこする、乳を飲ます、おむつを変えるくらいのルーティンしかない。
出産直後、妻はろくに動けなかったわけだが、50日も経った今は元気だ。なんか、0歳児を抱っこ紐に入れたまま棚の整理だったり、壁紙を張り替えたり日々やっているが、私の育休が終われば1人で2人見る日常になるのだ。頼みの義母は隣に住んでいるが、彼女は男が育児を顧みない時代を生き、1人で3姉妹を育てている。「甘えてないでホントはあんたが1人でやるのよ」と手厳しい。いざというときにはもちろん頼れるが、日常的には助けを乞うわけにはいかないのだ。

「そろそろリハビリしたい」

という妻の申し出を受け、料理を交代で行うことになった。妻は、「電気圧力鍋」を使ってみたいらしい。やる気がある人がやった方がいい。私は喜んで委ねることにした。

早速、低温調理モードでローストビーフを作って悦に入っている。カットの厚みが1センチに近いこと、「ステーキの切り方じゃん」という言葉を胸にしまっておけば除けば良い出来である。「おいしくできたね」と私は気を遣った感想を言ったのだが、それに気を良くした妻が義両親にお裾分けしに行き、義母から「あんたこれもっと薄く切れないの?」と一刀両断してしまい、一悶着あった。

気まずいので、私は義父母に2歳児をたくして、予定より少し早く出て近所の激安美容院で散髪してきた。
私も、社会復帰が近い。

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