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詩の穴

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歌詞にならなかった詩をのせています。 「王さまの耳はロバの耳」の穴のような詩の墓場。供養して下さい。
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2021年4月の記事一覧

無題

無題

くちびるにピンク色をのせた
春風がすこしだけ背中を押して
あなたのとなりまでわたしを走らせた

日が暮れるまでにきっとキスをするふたりは
まだ青い空の下
視線が合う瞬間を避けながら
手探りで恋をしてる

詩の墓場